トルティーヤのラップサンドで差別化に成功!
BARBARA market place Grand Royal 中崎本店【大阪・梅田】
選べる楽しさを意識して、肉はポークとチキンを用意
JR大阪駅から徒歩7分の場所に2005年オープンした「BARBARA market place Grand Royal 中崎本店」。石窯で焼き上げるピザやバルメニューを売りに、近隣に勤めるビジネス層や地元住民などを集客している。
昨年夏、ランチの持ち帰りニーズの高まりを感じたことから、テイクアウト用に、大きめのサイズの石窯ピザのワンピース売りを開始。「気軽に食べ歩きしていただき、店の売りを知ってもらいたいという思いもありました」と店長の中松良太氏。しかし、期待ほどの売上にはつながらず、新たな持ち帰りメニューを模索していた。
そんな中、今年に入って新型コロナの影響が拡大。客数の減少に危機感を覚えた中松氏は、急場しのぎで唐揚げ弁当やナポリタンなどをテイクアウトで販売した。「一定の売上は立ちましたが、他店と比べて特にオリジナリティーがある商品というわけではなかったので、今後、テイクアウトを続けるにあたり、もっと独自性のある商品を打ち出す必要があると感じました」と中松氏。その後、緊急事態宣言が発令されたことから、店内営業だけでなくテイクアウトも含めて完全に営業を休止することを決断。その休業期間中に、今後のテイクアウトの目玉商品の開発に取り組んだ。
「①店の売りが伝わる、②食べ歩きができる、③他店と差別化もできる、の3つをポイントに考えた結果、石窯で焼くトルティーヤを使ったラップサンドにたどり着きました」(中松氏)。できるだけ食材ロスやオペレーションの負荷が増えないように、もともと仕入れている野菜や、店内で提供しているローストポーク、タンドリーチキンを具材として使用。ローストポークやタンドリーチキンは低温で火を通しておき、オーダーが入ってから石窯で香ばしく焼き上げる。トルティーヤも同じく、注文が入ってから石窯で焼き上げ、熱々で提供できるようにした。これにフライドポテトを付け、「自家製トルティーヤのラップサンド」(900円)として、5月中旬の営業再開時から販売をスタートした。
ラップサンドは店頭の看板でもアピール。注文から7分程度で提供可能で、通りがかりに購入する人が増えている。「中崎町は、若い人が多いエリアで、ラップサンドを買うのも10~20代が中心。食べ歩きする人が増えれば、店のアピールにもなりますし、少しでも街のにぎわいにつながればという期待も込めています」と中松氏。今後もテイクアウトニーズの高さは変わらないと考えており、気軽に買えて、提供も早いラップサンドで、店の売りを伝えていきたいと考えている。
大阪府大阪市北区中崎西2-4-29
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