異業種とのハイブリット型店舗
Remo Cafe 本八幡店[千葉・本八幡]
料理の質で満足度を高め、アプリ注文で非接触を実現
2020年10月に、千葉・本八幡駅と流山おおたかの森駅前にオープンした「Remo Cafe」は、飲食店とオフィスの機能を持ち合わせるハイブリッドカフェ。居酒屋やウェディング事業を展開する株式会社一家ダイニングプロジェクトによる新業態だ。マネージャーの山内竜太氏は「もともとカフェ業態に進出する予定はありませんでしたが、リモートワークがますます増えるコロナ後の社会を見据え、昨年春に開発に踏み切りました」と話す。先行してオープンした本八幡店は高速Wi-Fiを完備しつつ、店内全席に電源を備え、オープンスペース、一人ブース席、鍵付き個室といったソロワークスペースと、4名まで収容可能な会議室を2室設置。海外とやりとりする利用客も想定し、24時間営業している。
ソロワークスペース×カフェ
利用には専用アプリのインストールと会員登録が必須で、入店時に受付でアプリを立ち上げてチェックインをし、希望の席を選択。料理やドリンクの注文は入店時に発行されるQRコードを読み取り、来店客自身のスマホなどで行う。基本料金は60分330円(1ドリンク付き)、その後は20分ごとに110円が加算され、チェックアウト時に利用料と飲食代を精算するシステムだ。「月額会員制度もありますが、シェアオフィスとは異なり、あくまでソロワークスペースとカフェの融合。ビジネス層や学生だけでなく、近隣の主婦からシニアまで幅広くご利用いただいています」(山内氏)。平均利用時間は2~3時間だが、中には7~8時間滞在する常連もいるという。
リーズナブルで、メニューにもこだわる!
「メニュー構成は、モーニング、ランチ、ディナーと時間帯ごとにラインナップを変えています」と山本氏。価格帯は学生やビジネス層がサードプレイスとしてファミレスを利用する点に着目し、利用料金+飲食代の合計が1000~1500円になるように設定。居酒屋のメニュー開発力を生かし、「ブランド卵のたっぷり玉子サンド」など、値段以上の味とボリュームで満足度を高め、差別化を図っている。今後は「作業しながらつまめるスイーツ類を充実させたい」(山内氏)と、随時ブラッシュアップしていく予定だ。
オープンスペースから完全個室まで。4人用会議室も!
「当社はこれまで“人”で勝負する業態を得意としてきましたが、「Remo Cafe」は非接触が売りの一つ。もどかしさもありますが、模索しながらカフェのノウハウを蓄積し、さらなる認知拡大に努めたい」と山内氏。今後は営業時間や料金システムも含め、状況に応じて改善を重ねながら基盤を固め、店舗拡大に備えていく。
千葉県市川市八幡2-16-6 八幡旗ビル2F