子ども連れに喜ばれるサービスやテラスのBBQプランなどで人気店に

リバーサイドレストランBIBI

千葉 市川・本八幡駅　ダイニングレストラン

居心地の良い店づくりを徹底し、ママ友間の口コミでも認知拡大

　千葉・本八幡駅から徒歩20分ほど離れた江戸川沿いに、2019年5月にオープンした「リバーサイドレストラン BIBI」。ボートやジェットスキーなどの船舶免許講習施設や、マリンスポーツクラブが入るビルの3階にあり、船舶免許受講生をはじめ、夏は川や海のアクティビティを楽しみに訪れる人の来店も多い。

　店内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、大きな窓に広がる川の景色。外光がたっぷり注ぐ造りを活かし、オーシャンブルーと白を基調とした内装にして、明るく開放的な雰囲気を演出している。

　客席は、テーブル席とカウンター席のほか、窓際にカップルシートを備え、奥には広々とした座敷席もある。「マリンスポーツ関連の方たちが来店されるほか、周辺は住宅街で子育て世帯が多いエリアのため、オープン当初からお子様連れでの外食ニーズがあると予想していました」と話すのは、店長の鈴木愛彬氏。来店したファミリーから要望を聞き、子ども向けの動画を流せるように座敷席にテレビを設置したり、形を変えていろいろな座り方ができるクッションを用意し、より快適にゆったり過ごせるよう工夫を重ねてきた。

　さらに、作る体験ができる綿あめ製造機や、コーンの弾ける工程が見えるポップコーン製造機を置いて、「わたあめ」（440円）、「ポップコーン」（440円）もメニューに加えた。その結果、子どもが楽しめて、大人もゆっくり食事できる店として、口コミで認知が拡大。平日のランチはママ会、ディナーや休日はファミリーでの来店が増え、座敷は予約で埋まる日も多くなっている。

　料理は、イタリアンをベースに、さまざまなジャンルのメニューをラインナップ。中でも2019年冬に販売を始めたハンバーガーがヒットしている。牛肉100％のパティを使ったボリュームたっぷりのハンバーガーと、フライドポテト、オニオンリングなどをワンプレートに盛り合わせた「BIBIバーガーセット」（1,078円）は、ランチ時、短い休憩時間に来店する船舶免許受講生向けに、素早く食べられるメニューとして開発したが、他の客層からも好評。具材やソースを変えた5種類のハンバーガーを用意しており、一番人気は大きなフォアグラのソテーと牛肉のパティが挟まれた「フォアグラバーガーセット」（1,650円）。昨年から始めたデリバリーでも販売数が伸びている。

BBQやビアガーデンプランをリピーターづくりの仕掛けに

　このほか、ランチ、ディナーともにさまざまな利用シーンに合わせた複数のコースを用意。夜は対岸の街並みやスカイツリーの夜景を一望できることから記念日利用も多く、「記念日コース」（2,980円）がカップルに人気。また、ビルの屋上もテラス席として活用しており、テラス席限定の「手ぶらでBBQプラン」（2,480円～）や「ビアガーデンプラン」（3,980円～）が好評だ。特に夏場は終日予約で埋まるほどだが、断熱性と防水性を備えたドーム型テントを設置しているため、真冬でもBBQプランの予約は順調。店内にテラス席の限定プランを紹介するリーフレットも掲示し、「家族の食事で来店された方が、BBQプランでご友人と再来店されることも多く、リピートにつながっています」と鈴木氏は話す。

　ぐるなびにはオープン時から加盟し、販促に活用。またInstagramにも注力し、3日に1回のペースで店の様子や、許可を得た上で来店客の写真などを投稿。鈴木氏自身もInstagramで情報発信しており、それを見ての来店も増えている。

　「お客様と積極的にコミュニケーションを取って要望を伺いつつ、ファンになっていただけるよう努めています。欲しいサービスや料理のある店として、地域に根付くのが理想」と鈴木氏。ホスピタリティあふれる取り組みで、これからも愛される店づくりを続ける。

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