2021/03/23 特集

人気です!「おひとりさま」メニュー 限定・専用プラン、“夜定食”などで来店を促進

この1年で外食業界を取り巻く環境は大きく変わり、1人で飲食店を利用する人が増えている。「おひとりさま」向けの料理やサービスなどに力を入れている5店舗の取り組みを紹介する。

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ソウルフードを1人客仕様で!宴会や接待の下見→予約も獲得

ジンギスカンダイニング ひげのうし 南5条店【北海道・札幌】

「選べる3品」が人気!2つの七輪もインパクト大

 2003年に札幌の繁華街・狸たぬきこうじ小路エリアで営業を始めた「ジンギスカンひげのうし本店」は、独特のクセが少ないラム肉をスタイリッシュな空間で提供するジンギスカン専門店。その2号店として、本店からほど近いすすきのの一角に2014年オープンしたのが「ジンギスカンダイニングひげのうし南5条店」。個室を備え、接待などの利用にも対応しており、ディナーで提供している1人客向け限定プランも大人気だ。

1人でジンギスカン鍋も網焼きも満喫!

おひとりさま限定プラン(3種盛り合わせ/ハーフサイズ)1,738円/各種ラム・ホルモンの7品から好みの3品を選び、網もしくは鍋で焼く。お得な値段設定に加え、ハーフサイズのため、いろいろな味が楽しめると好評だ
「おひとりさま限定プラン」では、いちおしのオーストラリア産ラム肩ロースも選べる

 「ジンギスカンといえば、北海道では大人数でテーブルを囲む宴会料理のイメージが強いのですが、お1人様向けの限定プランは本店の開業当初からあったと聞いています。私は10年ほど前に入社しましたが、女性が1人でジンギスカンを食べに来る姿を見て驚いたことを覚えています」と話すのは、南5条店店長の富樫勇気氏。「近年、世間でも“お1人様”というワードが定着するなか、現在は来店10組のうち、3~4組が1人のお客様です」と富樫氏は話す。

「1人ジンギスカン」大歓迎!なカウンター席

1人客大歓迎の「ひげのうし」にはジンギスカン専門店では珍しく、ゆったりとしたスペースを持つコの字型のカウンター席が店内中央に設けられている

 1人客のほとんどがオーダーする「おひとりさま限定プラン」(1738円)は、グレインフェッドラム・ラム肩ロース・ラム塩タン・塩ラム・昔風味付けラム・ピリ辛ラム・塩ホルモンの7品から3品を選択。いずれもアラカルトのハーフサイズで提供し、各品605円で追加オーダーも可能。グレインフェッドラムとラム肩ロースはジンギスカン鍋で、それ以外の味付き部位は網焼きで食べるスタイルだ。味付き部位のみを3品選ぶと網焼きだけでよいことになるが、お通しのタマネギ(275円)はジンギスカン鍋で焼くため、「鍋と網焼き、両方を使う部位の選定をおすすめしています。2つの七輪が目の前に並ぶインパクトでお客様に強い印象を与え、店を覚えていただければ」と富樫氏。

ラム・ホルモンのみを見開きにまとめ、“肉のインパクト”を強調したメニューブック。左ページの肉はジンギスカン鍋で、右ページは網で焼く

 1人客の利用シーンはジンギスカンをつまみに酒を飲んだり、2軒目に立ち寄ったりとさまざまで、そのうち3〜4割が女性。追加オーダーやビールなどドリンクの注文があるため、客単価は3000〜5000円となっている。「宴会や接待の下見で食事に来られるケースも多いですね。食事の後、その場で次回の来店の予約をいただくことも少なくありません」(富樫氏)。通常メニューより利益率は低いものの、「おひとりさま限定プラン」を打ち出して来店を促すことで、この状況下での売上につなげつつ、その先の需要も呼び込むといった効果も出ている。

 「当店は観光客が8割を占めていただけに、コロナ禍で大打撃を受けました。そこで原点に戻り、ソウルフードと言われながら意外に飲食店ではジンギスカンを食べない地元の方に向け、アピールを強化していきたい」と富樫氏。晩酌セットのようなプランや、さらに多くの部位を選べるプランなど、より幅広いニーズに応えるメニューを提案して、客層の幅を広げていきたいと考えている。

ジンギスカンダイニング ひげのうし 南5条店【北海道・札幌】
北海道札幌市中央区南5 条西4 サンヨービル1F
https://r.gnavi.co.jp/pu2yfxzj0000/
北日本最大の繁華街・歓楽街、すすきのの一角、飲食店などが入居するビルの1階に立地。チルドで仕入れるオーストラリア産羊肉のほか、近年はアイスランド産など臭みのないラム肉が人気。
店長 富樫 勇気氏
趣味のカレー作りが高じてマトンに興味を抱き、「ひげのうし」で働き始めて10年。サイドメニューの考案にも力を入れている。

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