駅前別業態ドミナントで成功!埼玉・朝霞台「やわら寿し」と居酒屋「四季の里」の2店舗経営術

埼玉県のJR北朝霞駅と私鉄朝霞台駅の2駅を有する駅前立地で、高級寿司「やわら寿し」(2021 年開店)と居酒屋「四季の里」(2007年開店)の2店舗を展開。低価格で集客するのではなく、高級食材を惜しみなく投入した斬新なメニューと緻密な販促戦略により、両店舗とも安定した繁盛を維持している。

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ローカルな駅前立地で、高級感ある寿司&料理が大成功

コロナ禍の2021年9月に、2店舗目の「やわら寿し 北朝霞・朝霞台本店」を駅から徒歩1分の好立地にオープン。1店舗目の「四季の里」は旬の食材にこだわり炭火焼きを中心に提供する落ち着いた居酒屋だが、新店は高級感のある寿司業態を選んだ。

店名ロゴと赤壁に個性が光る「やわら寿し」エントランス

店長の逸見 雅理(へんみ まさみち)氏は「リーズナブルな寿司居酒屋やチェーンのようなカジュアルな寿司店も考えましたが、それでは差別化がしにくいと考えました」と言う。折しも起こったコロナ禍によってホテル勤めを早期退職となった腕のいい板前を起用し、彼らの経験と腕を生かした、良質な素材を使ったオリジナリティーの高い「キレイな寿司」を打ち出すことに決めた。

落ち着きと華やぎが同居するカウンターは7席。板前や逸見氏との会話が弾む
個室は4つ。いずれもソファーの6人席だが、アコーディオンカーテンを開放すれば12人の中規模宴会も可能

さらに「寿司だけでは客単価が伸び悩む」(逸見氏)と予想。酒に合う一品を「寿司前料理」として多数提供。近くにある利点を生かして「四季の里」の料理もオーダーできる仕組みにし、ビジネス宴会や接待、デートや法事など、幅広い利用を獲得している。

【店舗Data】
天然本鮪と直送鮮魚 やわら寿し 北朝霞・朝霞台本店
業態:寿司店
席数:30席(個室テーブル席、カウンター席)
客単価平均:昼5,000円、夜1万円
客層:40~60代 男女比 5:5
デート、記念日、ビジネス宴会、法事利用が多い
住  所:埼玉県朝霞市浜崎1-3-18
アクセス:JR武蔵野線 北朝霞駅、東武東上線 朝霞台駅 いずれも徒歩1分
営業時間:12:00~22:00(ランチは12:00~14:00)
定休日 :無
https://r.gnavi.co.jp/6z3x170w0000/

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繁盛へと導いた、3つのポイント

【POINT1:料理】高級食材からなる「キレイな寿司」
【POINT2:連携】姉妹店の料理を相互でデリバリー
【POINT3:ぐるなび活用】緻密な販促とスピーディーな更新を実現

【POINT1:料理】高級食材からなる「キレイな寿司」

今秋の新メニューの一部。良質の魚介を組み合わせ、味はもちろん見た目のインパクトも重視した「キレイな寿司」が並ぶ

「やわら寿し」の最大の魅力の1つは、オリジナリティーの高い寿司や料理だ。今秋の新作では、「トロタクおはぎ」や「本マグロミルフィーユ鉄火巻」をはじめ思わず二度見するインパクトのある寿司が並ぶ。一品料理に高級素材を惜しみなく投入するところも逸見流。「ボタン海老ウニのせ」「金の生ガキ」のほか、7種の魚介が詰まった「贅沢茶碗蒸し」も提供する。

「やわら寿し」と「四季の里」両店を統括し、メニュー開発にも携わる逸見 雅理 氏

仕入れにもこだわり、ウニは豊洲のウニ専門店、生海老は北海道からの直送。職人が美しく盛り付け、一皿数千円の高価格帯も少なくない。「都心と違ってこの立地では、これらの食材を使用する飲食店は稀です。でも実際、求めているお客様は少なくないんです」と狙いを語る。

「本マグロ」は、「やわら寿し」の名物食材の一つ。2025年秋新作のバリエーションも豊富だ。左上から時計回りに「トロタクおはぎ」「ほぼマグロ!おつまみ鉄火巻!」「本マグロミルフィーユ鉄火巻」「ネギトロおはぎ」
左上から時計回りに「いぶりガッコネギトロ」「ぼたん海老ウニのせ」「究極の手巻き寿司」。左下の「海苔箱」は最高級有明海苔を乾燥を防ぐ容器に入れて提供
  • 「金の生ガキ」。大ぶりのカキとウニ、イクラという夢のコラボが一皿に
  • 「贅沢茶碗蒸し 魚介の七福神宝石箱」は、アワビ、カニ、ホタテ、真鯛、海老、ウニ、イクラが詰まった、贅沢(ぜいたく)極まりない逸品
希少な素材をメニューシートでアピール。高級生海老の握りを4種そろえた「生海老4兄弟シリーズ」と「すみいかの新子」は、ネーミングも秀逸
アルコール類も、特別な日の祝席にも相応しい品ぞろえだ

同時に「お酒との融合」を強く意識。昼飲みも可能で、寿司の前のアルコール需要を喚起する「寿司前料理」をメニューブックでアピール。また、季節の移り変わりとともに頻回に新メニューを投入して、集客を促進している。

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【POINT2:連携】姉妹店の料理を相互でデリバリー

「四季の里」。一番人気は厨房が見渡せるカウンター席。他にテーブル席、掘りごたつの完全個室などがそろっている

「やわら寿し」より15年程前にオープンした「四季の里」は、駅から住宅地に向かって徒歩3〜4分の立地。「駅から少し離れた“わざわざ立地”の店。どうしたら足を運んでもらえるかを熟考しました」と逸見氏は振り返る。

目指したのは「主にビジネス宴会のお客様に、ゆっくりと好きな料理を楽しんでいただく店」。焼き鳥、刺身、鰻、ステーキまで幅広く取りそろえるとともに食材にも高いクオリティーを追求し、満足感を高めて“わざわざここまで来てよかった”と思ってもらう作戦を展開した。そのため、価格帯は高め。客単価の平均は7,000円と周囲の居酒屋より高単価だが、おいしく居心地の良いひとときを求めるビジネス層を中心に人気を博している。

炭火で焼く「串焼き」「和牛イチボ炭火焼」「新 秋刀魚塩焼き」など、「四季の里」の料理をオーダー可能なことをメニューブックでアピール。もちろん、逆もOK

「やわら寿し」オープン後は相乗効果も大きい。どちらの店でも両店の料理をオーダーできる仕組みにしたためメニューの幅がさらに広がり、選ぶ楽しみを増やしている。

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【POINT3:ぐるなび活用】緻密な販促とスピーディーな更新を実現

ぐるなびの活用は「四季の里」の開店当初から。当時はメールマガジンサービスで宴会予約の獲得に成功し、SNSの広告機能を併用して認知を広げた。

現在は、ぐるなびの「WEB集客最適化プラン」(※1)と「ブースト広告」(※2)を利用。季節のイベントを意識して、それぞれの時期にふさわしい広告を打ち、結果をぐるなびの担当者とともに分析し、ターゲットと広告内容の最適化を追求している。

(※1)ぐるなび担当者が毎月店舗と相談しながら、ネット集客の「分析→施策実行→検証」を繰り返し、年間を通じてサポートするサービス
(※2)お店の商圏にいるユーザーに狙いを定めて広告を配信。店舗の強みに合わせた広告運用を、専任チームが膨大なデータを活用して支援するサービス

店舗の担当、ぐるなびの担当、Webデザイナーとの話し合いは、LINEのグループで実施。店舗ページの写真更新やブースト商品の相談、メルマガ送信の文面確認など、迅速に行える仕組みが確立している

ぐるなびの担当者やデザイナーとは、LINEで情報を共有。「写真の更新を依頼したり、内容を相談したりすると、すぐに対応してくれる点が助かります」と逸見氏。時機を外さずスピーディーな販促を実現している。

今後とも、エリアに合った店づくりと販促で、地域に愛され続ける店を目指す。同時に、「四季の里」の2階にあるカラオケルームの効果的な活用を模索中。“わざわざ立地”を逆手にとった運用を協議して、さらなる集客を追求する予定だ。

代表 逸見 雅理(へんみ まさみち)氏
東京・板橋区出身。19歳から親戚が経営する焼き鳥店などで経験を積み、2007年11月、32歳のときに朝霞台駅/北朝霞駅徒歩4分の線路沿いに「四季の里」をオープンしマネジメントを担う。2021年9月、同駅1分の立地に「やわら寿し」をオープン。2店の発展に力を尽くす。

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