2025/12/11 コラボ企画

大阪・なんば「SAKE BAR CHOCO CHOCO」外国人観光客も集う、日本酒と干物で国際交流

大阪・なんばに店を構える「SAKE BAR CHOCO CHOCO」。扉を開ければ、日本人と外国人観光客が肩を並べて杯を交わし、言葉を超えた交流が広がっている。オーナーの金沢 宗明さんは、メーカーや商社での海外営業で20〜30カ国を巡った経歴を持つ。得意の英語と日本酒への情熱を原動力に、外国人観光客と日本人の架け橋となる「ミックスカルチャー」の場づくりに挑んでいる。

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※スマイラー116号(2025年10月)より転載

英語力を活かし、外国人旅行客が日本酒を楽しめる場を提供

日本人と外国人観光客の言葉を超えた交流が広がる

金沢さんが「SAKE BAR CHOCO CHOCO」を開業したのは約1年半前。海外営業担当として駆け回った日々を経たのち、飲食店勤務で経験を積み、独立を決意した。「メーカーや商社の海外営業を通じて多くの国を訪れました。その時に語学力を習得し、外国人と触れ合う楽しさを知ったんです。せっかく大阪にたくさん外国人観光客が来ているので、英語を活かして大好きな日本酒を広めたいと思いました」と言う。

このエリアはホテルも多く、訪れる客の約3割は外国人観光客だという。韓国をはじめ、ヨーロッパやアメリカ、南米、オーストラリアなどの観光客が頻繁に店を訪れる。金沢さんは、「お酒が好きな外国人観光客にとっては、日本に来て日本酒を飲むのも楽しみの一つだと思います。なので、日本酒を楽しめる店としてGoogleやインスタグラムでの発信は欠かさずに行っています」と話す。

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日本酒をおいしく飲むための「干物」、そして締めの「ラーメン」

客層は、地元を中心に、料理の柱は干物。そして締めのラーメンだ。「干物は、飲食店に勤めていた頃からの知り合いの熱海の生産者から仕入れています。日本酒と本当に相性がいいんです。ラーメンは私自身が飲んだ後に食べるのが好きで、以前ラーメン店で働いていた経験もあるので、それを活かしています」。

とくに、干物は多くの来店客に感動を与えているようで、金沢さんは「Googleのレビューにも、『干物がとてもおいしかった』と書いてくださる方が多く、それを生産者に伝えるのも楽しみです」と笑顔で話す。

また、日本酒は全国から取りそろえているが、あえて「関西の地酒」を多くラインナップすることにもこだわる。「日本酒といえば東北や北陸のイメージが強いですが、関西にも素晴らしい酒蔵がたくさんあります。『こんなお酒、初めて見た』と驚かれるお客様も多いです」。

「コの字」のカウンターに込める思い

こだわりの「コの字」のカウンター

金沢さんの思いを象徴するのは、「コの字」型のカウンターだ。「お客様同士が自然に会話できるように設計しました。外国人観光客と地元の方が、片言でも一生懸命やりとりする姿を見ると、本当にこの店をやっていてよかったと思います」。

一人でも入りやすい雰囲気の店舗外観

実際、ここでは一人で訪れた女性客同士が意気投合し、後日一緒に再来店することも少なくないそうだ。外から見やすいガラス張りの構造や、週末に手伝ってくれる奥様の存在もあり、女性客が一人でも入りやすい雰囲気をつくり出している。「外国人観光客にとって、料理やお酒そのもの以上に、日本人と一緒に楽しむ雰囲気こそが帰国してからの思い出になると思います。私自身も、海外で現地の人と食事を共にしたことが強く心に残っていますから」。

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2号店は国内ではなく、英語のアドバンテージを活かせる海外

関西の日本酒を中心に取りそろえている

現在は大阪での営業に手応えを感じつつも、金沢さんの視線は海外へも向いている。「私よりも日本酒に詳しい人は国内にたくさんいます。だからこそ、あえて海外に出たい。英語は自分のアドバンテージですし、海外であれば競争も少ない。日本酒の蔵元さんもどんどん海外進出していますので、その流れに乗りたい気持ちがあります」と言う。

具体的な国は未定だが、店には韓国からの来店客も多いことから、現実的な候補国の一つだという。また、ヨーロッパやアメリカでの展開にも夢を抱いているそうだ。「日本酒は外国人観光客にとって“日本に来てやりたいことリスト”の一つだと思います。私たちがワインの国に行けば必ずワインを飲むように、海外の方にとって日本酒を飲む体験は欠かせないんです」。

異国の地で偶然出会った人と杯を交わす―。そんな体験を提供する「SAKE BAR CHOCO CHOCO」は、単なる酒場を超えた日本人と外国人旅行客の“出会いの場”といえる。

「これからも日本酒を軸に、日本人、そして外国人観光客にとって心のオアシスとなるような酒場を目指していきたいです」。

文: KAZUN
1973年東京生まれ、大阪市在住。某業界で25年以上の取材経験。食べること、アルコールが大好きで、飲食店経営の取材に魅力を感じて「Smiler」のライターとして活動を開始。マイブームは「Chat GPT」。
取材協力:SAKE BAR CHOCO CHOCO
住所:大阪府大阪市浪速区敷津東1-5-3ディオコーポなんば1F
https://r.gnavi.co.jp/hg1ju5zt0000/map/

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