「焼肉こじま」が大阪から全国へ。店舗展開を加速
「焼肉こじま本店」は、創業者である児島 信三 氏が2005年に他界した後、息子の児島 雄太 氏が19歳で父から店を引き継ぎ、経営をスタートした焼き肉店だ。2021年に株式会社虎寅(現・株式会社こじま)を設立し、その後フランチャイズ展開を本格化した。現在、直営・フランチャイズ(FC)を合わせて21店舗(2026年6月時点)を展開している。名物の「ハラミ」や羽釜で炊き上げる「銀シャリ」をはじめ、品質にこだわった焼き肉が支持され、「肉屋も通う焼肉屋」として親しまれている。
今後の全国・海外展開を見据え、ブランド名との統一を図るため、2026年3月に株式会社虎寅から株式会社こじまへ社名変更した。
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1号店・羽曳野市にある「焼肉こじま本店」(写真提供:株式会社こじま) -
フランチャイズ「焼肉こじま 離れ 池袋店」は、オープン数カ月で月商1,500万円を達成(写真提供:株式会社こじま)
店舗ブランドは、羽曳野の「本店」のほかに「焼肉こじま 離れ」と「大衆焼肉こじま」がある。
「焼肉こじま 離れ」は、厳選された肉質と特別なタレ、そしてスタッフによる丁寧な説明やおすすめの提案を通じ、記念日やビジネスなどの特別な利用シーンに適したブランドである(客単価5,000円前後)。一方「大衆焼肉こじま」は、ファミリーやグループなどの日常使いが多いブランドで、創業から続く仕入れの強みを活かし、リーズナブルながらも上質な商品を提供している(客単価4,000円前後)。
「ブランドごとの役割を明確に分けることで、同一エリアでも共存できるんです」と児島氏。現在は「焼肉こじま」ブランドでのフランチャイズ展開に注力し、全国・海外への展開を進めている。
「焼肉こじま 離れ ハービスPLAZA大阪」は、2026年2月9日にオープンした新店。梅田という立地に合わせ、従来の焼き肉店のイメージを覆す洗練された空間に仕上げた。平日はオフィスワーカー、週末は女性客が多いのも特徴。オープン以来、月商約1,100万円前後で安定した売上を維持している。
焼肉こじま 離れ ハービスPLAZA大阪
業態:焼き肉
席数:32席(ビッグテーブル14席、テーブル12席、カウンター6席)
客単価平均:昼1,500円、夜5,000円
客層:平日は近隣のオフィスワーカー、週末は20~40代の男女、グループ、男女比4:6
アクセス:阪神大阪梅田駅西口より徒歩1分、JR大阪駅西口より徒歩2分
営業時間:11:00~15:00、17:00~22:30
定休日 :無し(施設に準ずる)
https://www.instagram.com/yakiniku_kojima1978/
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「焼肉こじま」繁盛のポイント
目次
1.【商品設計】本質的なおいしさを追求
2.【接客】グローイングサイクルを構築
3.【店舗展開】大阪から日本、世界一の焼肉グループへ
1.【商品設計】本質的なおいしさを追求
“映え店”としてメディアにも取り上げられる「焼肉こじま」だが、「おいしさが一番大事です」と語る児島氏。「写真映えを狙っているわけではなく、商品がいいからお客様が自然と写真を撮りたくなる。5年、10年経っても色褪せない、そんな本質を大切にした商品設計を目指しています」と児島氏は話す。
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「特選和牛ハラミユッケ」(1,868円)。黒毛和牛のうま味に、柚子胡椒でアクセントをつけた自家製タレと卵黄がからむ -
「ココロ刺し」(988円)。たまり醤油と辛子で、焼き肉の間にさっぱり楽しめる一品
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「白菜の生キムチ」(658円)は、新鮮な白菜を注文後にカット。シャキシャキ感と甘辛い味に箸が進む -
「炊きたて銀シャリ」(茶碗2杯分878円)。マイスターが厳選したコシヒカリとひとめぼれのブレンド米を土鍋で炊き上げる
「焼肉こじま」のおいしさを支えるのは”仕入れと切り方”だという。売りである厳選した赤身と新鮮なホルモンの仕入れは、今後の拡大戦略においても最重要課題だ。1978年から続くブランドの信頼と実績から長く付き合いをしているルートに加えて、常に全国で探し続けることで、仕入れ力を強化している。
切り方に関しては、鮮度を第一に店内での調理にこだわる。「セントラルキッチンではなく、今の時代に敢えて属人的な取り組みを行っているのが当社の強みの一つといえます」と児島氏は力を込める。
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2.【接客】グローイングサイクルを構築
属人的な取り組みには、顧客の満足度を高める接客も含まれる。
「必ずブランドストーリーと本日のおすすめを、自分の言葉で説明するように教育しています」と話すのは、全国の新店舗を統括する内海氏だ。スタッフ自身が自社の強みを言葉にして再認識することで、マニュアル一辺倒ではない接客力の強化を図っている。
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二次元コードによるスマホ注文を採用しつつ、あえてスタッフへの直接注文にも対応する -
直接注文したい層にも配慮し、メニューブックは写真付きで用意
接客の質の均一化について「接客は無形だからこそ難しく、多店舗展開が進むとなおさら課題になります。店長やスタッフへの教育をしっかりと根づかせ、お客様に『こじまはどの店舗に行っても接客が良い』と思っていただけるように取り組んでいます」と児島氏。
本部の対応として、まずは定期的な会議態勢を構築。月次の店長を含めた全体研修や会議を行い、数字確認の他、良い取り組みや改善項目を可視化し、次に生かす流れを作っている。また月に1回のSV(スーパーバイザー)による臨店チェックで課題をヒアリング。SVが店長を支える伴走体制も構築している。
さらに新たに育成プログラム「KCP(Kojima Career-up Program)」を作成。育成ブックを作り、スキルやマインドを身に付けられる行動指針を言語化した。
「今は、人材が育つグローイングサイクルの種をまいた段階です。そこから芽を出して上手くサイクルを回していくためには、もう少し時間がかかると思っていますが、本部が強固なサポート体制をもって、泥臭くコツコツと指導をし続けていくことが大事。このKCPをこじまグループの文化にしていけば、チェーン全体でレベルが上がると信じています」と児島氏は先を見据える。
3.【店舗展開】大阪から日本、世界一の焼肉グループへ
今後の展開として、2026年中には30店舗へと拡大する。FC募集を進めながら、未出店エリアである中部、九州、北海道、東北なども検討し、全国展開を進めていく。
さらに、2027年春には海外への出店が決定している。「まずはタイを皮切りに、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、シンガポール、香港、韓国、台湾などへも広げていきたい。こじまグループの理念に共感し、FCに強い企業とタッグを組んでいく構想です」と児島氏は意気込む。
これらを足がかりに、2050年までに100店舗の出店を目指す。国内外への出店を進めるこじまグループの動向に、引き続き注目したい。
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