日本酒の新しい楽しみ方を提案し、来店への誘導を強化

和醸良酒 ○たけ‐仙台市の蔵元での修業の経験を活かした日本酒が売りの居酒屋。酒は地酒のほか果実酒など、常時100種以上を用意し、既成概念に捉われない飲み方を提案している。

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和醸良酒 ○たけ

宮城 仙台・大町 居酒屋

江戸時代の煮売り屋をイメージして作られた店内。中2Fは屋形船を模している

仙台市の蔵元で5年間修業した経験を活かし、店主の石山健英氏が2009年に開業した日本酒が売りの居酒屋。古民家の廃材を利用し、江戸時代の"煮売り屋"(惣菜を販売する店)を表現。20代後半以上のビジネス層から女性に支持されている。

酒は地酒のほか果実酒など、常時100種以上を用意。「日本酒は、温度や熟成によってまったく違う香りや味わいを楽しむことができます。既成概念に捉われない飲み方を提案していきたいですね」と石山氏。また、浴衣の会や落語などの伝統芸を楽しむ会、蔵元を招いた試飲会などのイベントも積極的に開催し、日本酒とともに、日本の文化も伝えている。

ぐるなびには2010年6月に加盟。特集の参加のほか、店舗ページには、月ごとにおすすめの酒と飲み方を掲載。40~50代のビジネス層を中心に、日本酒好きの県外客の誘導にも成功した。また、季節で変わる希少な酒は、「店主の隠し酒」としてあえてメニュー表に掲載せず、客との会話のきっかけとして活用。好みに合わせた酒を提供することで、リピーター獲得につなげている。さらに、メルマガの配信やフェイスブックなどのSNSも積極的に活用。今後は他の飲食店と連携したイベントを予定しており地域貢献を図る。

ここがポイント!

全国から取り寄せた豊富な日本酒
日本酒は常時60~70種をそろえる。同じ酒でも管理や飲み方で違いが出ることも体験してもらい、既成概念に捉われない日本酒の楽しみ方を提案する。
酒の性質によって酒器を変えて提供
飲み口や香りを考え、様々な酒器を使い分けている。芳醇な香りを強調したい場合は、チューリップ型のワイングラスで提供。女性客にも好評だ。
エリアの特徴
大町は繁華街の国分町、オフィスビルが立ち並ぶ青葉通と隣接しているが、マンションや住宅が多く閑静なエリア。近くに東北大学や裁判所などもあり、近年は周辺に個性的な和洋の飲食店が増えている。
和醸良酒 ○たけ
宮城県仙台市青葉区大町2-4-1 グランドソレイユ大町1F
http://r.gnavi.co.jp/t312900/