おいしさとサービス、空間で感動を呼ぶ超隠れ家ビストロ

Coco Romance

沖縄 那覇・美栄橋　ビストロ

精鋭ぞろいのシェフの料理を、ていねいな接客で提供

ゆいレール美栄橋駅から徒歩3分。細い路地の先に現れる古民家には、一切の看板が見当たらない。しかし、一歩中に入ると、そこには誰もが驚きの声をあげるおしゃれな空間が広がっている。

「推定築50年以上の民家を使い、2012年2月に隠れ家ビストロとしてオープン。内観と外観のギャップを際立たせるため、あえて外装にはほとんど手を加えませんでした。予約のお客様は駅まで出迎え、道案内をしています」と、チーフの上原里士氏。

仕切りにはレースカーテンを巧みに使った心地良い空間も好評で、30～50代の女性客を中心に県内・県外客を5：5の割合で集客。特に記念日の利用が多い。

スタッフは、ホテルで長年料理長を務めたシェフや和食の板前、バーテンダーなど精鋭ぞろい。素材は、穫れたての魚介を全国から空輸して仕入れ、野菜は新鮮な県産野菜が中心だ。「焼き野菜のシーザーサラダ」や「本日のキッシュ」、「ミニフォアグラ丼」など約50種のアラカルトを、280円から提供している。

メニューは基本的にはアラカルトのみだが、客の予算や嗜好を聞きながら、柔軟にコースも組み立てている。

「当店はお客様とのコミュニケーションを大切にしています。新規来店時には担当者が名刺を渡してご挨拶。予算や好き嫌い、アレルギーなどを細かく伺い、お客様に合わせたサービスで、最適と思われるメニューを提案しています」。

日々のトレーニングで、上質なサービス力を育成

さらに、テーブルには予約客の名前を記入したメッセージカードを用意。「特に記念日利用などではあらかじめ、ホストのお客様から情報を聞き出し、内容に沿ったメッセージを書き入れています。ときには、ホストに内緒でゲストに花束をプレゼントすることも。そのときは、ホストからのプレゼントだとお伝えし、その場の演出を大切にしています」。

オープン以来、販促媒体はぐるなびに絞り込み、カップルなど新規客の需要を取り込んできた。また、同店ならではのリピーター獲得の施策を仕掛け、新規来店客がリピーターへ、そして大口宴会に結んでいく手応えをつかんでいる。「例えばお客様との名刺交換で、DM送付の了承を得た場合は、必ず来店3日後にお礼のハガキを送っています。さらに1カ月後には店の思いや姉妹店の案内を記したDMを送付。印象付けは欠かしません」。

スタッフには毎日、ミーティングのほか、30～40分は接客ロールプレイングを実施。素材やソースのレシピに至るまで、詳しく商品知識を身に付け、サービス力の向上を図る。さらに、感想アンケートシートを作り、来店客に記入を依頼。店舗運営に、随時反映している。

それらの結果、"超隠れ家" にも関わらず、現在は平日も満席が続いている状態だ。「予約なしではお断りする場合も増えています。そこで、満席時には次の来店で使える『グラスワインサービス券』などをお渡し、ご縁を無駄にしないよう心がけています」。

味・価格・サービス・エンターテインメント性、すべてを磨き上げ、大きくステップアップした同店。今後の企画や取り組みが大いに期待される。

ここがポイント！