タパスレストラン ローザ・ローハ
大阪 北区・梅田/大阪駅 スペイン料理
時間帯ごとに売りをアピール。モール客を確実に獲得
ホテルグランヴィア大阪が初の館外直営店として、大阪駅直結のファッションビル「ルクア」のオープン(2011年5月)と同時に出店したタパス(スペイン小皿料理)レストラン。ホテルレストランで鍛えられたフレンチのシェフが、店内の厨房で一から手作りするタパスが最大の売り。それをランチ、カフェ、“夜ランチ”などと多彩にアピールして、現在でも終日ほぼ満席をキープしている。店長の津金隆治氏は「ルクアはターゲットである若い女性の集客に成功しています。そのテナントとして、モール内の様々なお客様に入店していただくため、時間帯ごとにきめ細かく販促を行っています」と語る。
例えば、“夜ランチ”もそのひとつ。17時以降はバル用メニューに絞るが、食事のみを求める層を呼び込むため、17~19時限定で食事のセットメニューを提案。カウンターに並んだタパス料理から選べるシステムにすることでスペインバルらしい雰囲気を出し、他店との差別化を図る。昼のランチでは一番人気の「タパスランチ」(1,200円)を限定40食で提供。毎日13時を待たずに完売するほどだ。また、完売後にはシェフ自慢の「パエリア」(2人前)を、10組20食限定で販売する。タパスランチの提供枠を増やすのではなく、新しい限定メニューをアピールすることで、客の期待感を高める作戦だ。これが功を奏し新規客を獲得するとともに、リピーター獲得にもつながっている。
モール外からの集客にWeb販促を活用して手応え
オープン半年後には、モール外からの集客を促進するために、パーティプランを作って予約の受付を開始した。ルクアのターゲットである若い女性に狙いを定めた女子会プラン「美ビットプラン」(1人2,500円)がそれだ。さらに半年後には「美ビットプラン」をアップデートした「姫会プラン」(3,500 円)を提案し、その後も、しっかり食べて飲みたい女性向けの「ごうかい女子会プラン」(飲み放題付4,000円)、ママ会を念頭においた平日限定15時スタートの「アフタヌーン女子会」などを次々に繰り出した。
これらのプランを津金氏自らがデザインした、わかりやすくかわいいチラシで宣伝するとともに、ぐるなびの店舗ページでもしっかりアピール。女性向けのネーミングとリーズナブルな価格設定、店の人気メニューを取り入れたプラン内容が好評で、狙い通りモール外からの集客に成功している。パーティプランを何度も利用するリピーターや、店を目指して来るコアなファンも獲得。売上で前年比増を実現している。
そのほか、スペインをイメージしたオリジナルカクテル12種類や、自家製サングリアを開発して他店と差別化。ここでも女性目線を貫き、味とともにビジュアルの美しさも追求。グラスのデザインやメニューブックの写真のアングルにもこだわっている。また、スペインワインの豊富な品ぞろえも売りで、味の特徴を自分たちの言葉でわかりやすく表現したワインリスト(メニューブック内)でオーダーを促進中だ。
これからも様々な企画を発信し、集客アップを目指している。
ここがポイント!
大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクア大阪10F
http://r.gnavi.co.jp/k261107/