俺んちの旨い料理 元気もん
岡山 北区・本町 居酒屋
気軽に、頻繁に立ち寄れる店作りを追求
岡山県で50年以上前からドライブインや郊外型レストランを展開してきた株式会社ケイコーポレーションが、2007年8月に初めて市内繁華街に進出したのが「俺んちの旨い料理 元気もん」だ。オープン時から店長を務める橘 潤一氏は「郊外と市内の繁華街では、客層はもちろん店作り全般に違いがあるはず。それを徹底的に研究しながら、郊外型店で培ったノウハウを活かした店作りを目指した」と振り返る。
店内は郊外型店舗に似て、大きなテーブルとゆったりした席が特徴的。客単価3,500~4,000円超のややアッパーなサラリーマンを想定した内装だったが、開店直前に、もっと単価を下げることにしたという。「周囲の飲食店の様子や客層を研究した結果、30~50代のサラリーマンが仕事帰りに気軽に立ち寄れる店が求められているのではないかと考えたからです」(橘氏)。
そこで、メインの客単価を2,800~3,000円に変更し、1皿280円というおつまみ系のリーズナブルなメニューを充実させた。「30~50代のサラリーマンは、以前と比べると居酒屋にお金を使わなくなっていると感じます。食べ物もたくさんはいらない、というお客様も多いです。低価格のおつまみでお酒を楽しんでもらえれば、頻繁に来てもらえる店になれると考えました」と橘氏。居酒屋らしくない広々とした内装が、寛げる雰囲気を発するところも好評で、地元サラリーマンの集客に、確実につながってきた。
岡山を印象づけるメニューを開発して県外客にアピール
一方、県外客への販促にも力を入れている。「岡山市は西日本における一拠点。コンベンションセンターが岡山駅近くにあり、医療や教育関係の会議や集会が頻繁に開催され、県外から人が集まってきます。そこで、岡山の名物料理を考案し、地域活性化につなげたかった」と橘氏。岡山地鶏などの県産食材や、岡山をイメージするキーワードを研究してメニューを開発。桃太郎トマトや吉備団子が入った「桃太郎鍋」や、「岡山地鶏の炭火焼」などを生み出した。これらを「桃太郎料理」と総称してアピールしたところ、県外客を中心に問い合わせが増加。来店した県外客から「岡山の名物料理を楽しみにしてきました」と言われるなど好評を博している。
また、集会参加の団体客や、地元企業の大口宴会に応えられるように、60人規模の掘りごたつ席や、大型プロジェクターなどを充実させ、喜ばれている。
ぐるなびでは、「桃太郎料理」と広い空間を中心にアピールし、主に大口宴会の獲得につなげている。接待可能な完全個室もあり、様々なシーンでの需要を喚起し、法人利用が好調だ。
さらに、法人の団体利用をリピーターにつなげるために、「常連さん情報」をスタッフで共有する作業にも力を入れている。好みの席や酒の種類、ボトルキープの有無などの細かい情報を管理し、接客に活用することで、通年で繰り返し利用してもらえるようになってきたという。
また、スタッフなら誰でも書き込める「ありがとうノート」を設置し、それぞれのよいところを認め合って笑顔で仕事に打ち込めるスタイルを追求し、店の力の向上に努めている。
ここがポイント!
岡山県岡山市北区本町4-18 コア本町ビル2F
http://r.gnavi.co.jp/y114000/