2019/01/30 特集

飲めない人も飲まない人も大満足! こだわりノンアルコールドリンク図鑑

お酒を「飲めない人」「飲まない人」が目立つ近年。ソフトドリンクだけでなく、ノンアルコールカクテルやオリジナルのジュースなどがあれば、客単価も満足度もアップするはず。「飲めない人も楽しめる店」になろう!

URLコピー

ドリンクにも季節感を! 自家製のシロップや“ドリンクジャム”を活用

【兵庫・夙川】カジュアルダイニングta(ター)

Perlei ~maijam~ (ペルレイ マイジャム) 1,298円 「ペルレイ」はイタリア語で「あなたのために」。高見氏がトマトの皮と種が苦手な妻のために開発。契約農園で栽培された最高品質の節水栽培トマトを湯むきして種も取り除き、長時間かけてジャムに仕上げている。そのジャムをソーダ割りしたもので、家族用だったが、スタッフや常連にも好評のためメニュー化

 自家栽培・地産地消を軸に、旬の野菜をふんだんに使った料理を提供するとともに、野菜や果物のオリジナル“ノンアル”ドリンクを数え切れないほどそろえる。その特徴は、多くが自家製のジャムやシロップを使用していることだ。「店の売りである自家農園野菜に特化したメニューづくりを進める中で、新たな付加価値の提案とともに野菜をよりおいしく食べる&飲むために、サラダに合うジャムや、ドリンク用のジャムを開発しました」と話すのは、オーナーの高見友博氏。季節の果物なども使って、手間暇をかけて作る“ドリンクジャム”は、水や湯、ソーダ割りなどで提供している。

自家栽培ローズマリー&国産レモンシロップ739円 自家農園で栽培したローズマリーと国産レモンを、溶かした氷砂糖で漬けシロップに。提供時はソーダ、水、湯などで割る。爽やかなローズマリーの香りが人気だ
父の作る農薬不使用ベビーケール&高地栽培バナナ&オレンジ&神戸牛乳スムージー 920円 苦みが少なく食べやすいベビーケールにバナナ、オレンジを加え、甘みが強く濃厚な「神戸牛乳」でスムージーに。さっぱり飲みやすく、健康志向の人に人気

 「手作り感と季節感を味わえるスペシャルな飲み物として、ソフトドリンクよりも注文率が高く、客単価アップにもつながりました。また、宴会の飲み放題利用率が上がり、ノンアルコールドリンク目当ての来店も増えました」と高見氏。ジャムやシロップの種類にもよるが、夏はコールド、冬はホットで提供できることもメリットだ。「素材によってジャムに合うものと合わないものとの見極めや、火加減・分量などの微調整が難しく、試行錯誤を重ねました」(高見氏)。こうして開発したオリジナルドリンクは予想以上に好評で、ジャムやシロップの物販の売上にも直結。今後も新商品の開発を続けていく。

プレミアム梅ドリンクジャム 780円 自家農園の梅を手摘みし、時間をかけて黄金色に仕上げた“ドリンクジャム”を使用。ソーダ割りはスッキリした飲みごたえと梅の爽やかな後味が絶妙。梅のシロップ(写真後方)も製作
宮崎マンゴー&国産新生姜&国産レモン 780円 宮崎産マンゴーにショウガとレモンを加えたジャムで作ったドリンク。冬は体が温まるホットで、夏はスッキリと水やソーダ割りのコールドで提供
  • 自家製ジャムやシロップは数十種類。ジャムはバゲットに乗せて食べたり、オリーブオイルとワインビネガーに合わせてドレッシングの材料にもでき、好評
  • 各種シロップ(写真はローズマリー)は店内の棚にインテリアのように飾られており、来店客の興味を引く
オーナー高見友博氏(左)スタッフ中田菜月氏(右)
高見氏は学生時代、夢だったパイロットを目指し、卒業後はオーストラリアへ留学。現地のイタリアン、日本料理店などで働き、帰国後は4年間飲食店に勤務し、独立。
カジュアルダイニングta(ター)
兵庫県西宮市相生町3-33
パルパローレ夙川1F
https://r.gnavi.co.jp/jhbujvag0000/
阪急神戸線夙川駅そばに2011年オープン。神戸市西区の自家農園で作った朝採り野菜をメインにした料理を提供。店内で野菜や惣菜、自家製ドレッシング・ジャムなども販売。

全4ページ