ドリンクにも季節感を! 自家製のシロップや“ドリンクジャム”を活用
【兵庫・夙川】カジュアルダイニングta(ター)
自家栽培・地産地消を軸に、旬の野菜をふんだんに使った料理を提供するとともに、野菜や果物のオリジナル“ノンアル”ドリンクを数え切れないほどそろえる。その特徴は、多くが自家製のジャムやシロップを使用していることだ。「店の売りである自家農園野菜に特化したメニューづくりを進める中で、新たな付加価値の提案とともに野菜をよりおいしく食べる&飲むために、サラダに合うジャムや、ドリンク用のジャムを開発しました」と話すのは、オーナーの高見友博氏。季節の果物なども使って、手間暇をかけて作る“ドリンクジャム”は、水や湯、ソーダ割りなどで提供している。
「手作り感と季節感を味わえるスペシャルな飲み物として、ソフトドリンクよりも注文率が高く、客単価アップにもつながりました。また、宴会の飲み放題利用率が上がり、ノンアルコールドリンク目当ての来店も増えました」と高見氏。ジャムやシロップの種類にもよるが、夏はコールド、冬はホットで提供できることもメリットだ。「素材によってジャムに合うものと合わないものとの見極めや、火加減・分量などの微調整が難しく、試行錯誤を重ねました」(高見氏)。こうして開発したオリジナルドリンクは予想以上に好評で、ジャムやシロップの物販の売上にも直結。今後も新商品の開発を続けていく。
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オーナー高見友博氏(左)スタッフ中田菜月氏(右)
高見氏は学生時代、夢だったパイロットを目指し、卒業後はオーストラリアへ留学。現地のイタリアン、日本料理店などで働き、帰国後は4年間飲食店に勤務し、独立。
阪急神戸線夙川駅そばに2011年オープン。神戸市西区の自家農園で作った朝採り野菜をメインにした料理を提供。店内で野菜や惣菜、自家製ドレッシング・ジャムなども販売。