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【PR】世界も注目!屋号の入った“印染の暖簾”を日比谷で職人にオーダーできる

『駒八 別館』(東京・田町)の伊藤 千代美店長は、店の暖簾(のれん)を新調したいと考えていたそうだ。そこで以前、「ぐるなび通信」で紹介されていた日比谷にある印染(しるしぞめ)のオーダーができる店舗の話を思い出し、ぐるなびに問い合わせをいただいた。その店舗とは日比谷OKUROJIにある『水野染工場』。旭川に本社のある創業明治40年、日本一を誇る株式会社水野染工場の東京支店だ。

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暖簾(のれん)は、店頭を飾る大切な看板。印染(しるしぞめ)の暖簾で、お客様の心をつかむ。

暖簾オーダーから約2週間、新調した暖簾でセレモニー

ぐるなび通信編集部では世界的な日本食ブームの中、日本の伝統文化である印染の暖簾などが店舗の存在価値を高めてくれるツールになると注目してきた。そこで今回、『駒八 別館』の水野染工場への暖簾制作のオーダーから、完成品が店先に掲げられるまでを取材させていただいた。

まずはあつらえた暖簾が店頭デビューの日に、株式会社水野染工場の水野 弘敏社長と『駒八 別館』の高橋 憲一社長、そして同店の伊藤 千代美店長の三人で行われた鼎談(ていだん)から、お届けしよう。

左から(株)水野染工場の水野 弘敏社長と、『駒八 別館』の伊藤 千代美店長、高橋 憲一社長は初対面ながら、鼎談は大いに盛り上がった

伊藤 暖簾が届くまでの約2週間。楽しみに待っていましたが、素晴らしい印染の暖簾と日除け暖簾が出来上がり、本当にうれしく思っています。
水野 喜んでいただけて何よりです。また先ほどは、初めて暖簾を掲げる際の綴じ糸を切る場面に立ち合わせていただき、なかなか機会がない経験をご一緒させていただきました。
高橋 新しい暖簾の綴じ糸を切るのは、ちょっとしたセレモニーみたいで、気持ちが新たになっていいものですね。店の顔とも言える暖簾の色が、私の大好きな和の緑色になって、とても気に入りました。

この日、真新しい暖簾を掲げ、暖簾の垂れ布と垂れ布の下角部分を繋ぐ綴じ糸を伊藤店長がカットした

日比谷OKUROJI店で、色味や生地をスタッフと吟味しながら決める

日比谷OKUROJI店では、鶴屋店長がデザイン画と共に色見本や記事見本を見せながら、丁寧に説明やアドバイスをしてくれる

伊藤 日比谷OKUROJIのお店では、色見本を見ながら色を選べたので、色を絞り込むのがスムーズでしたね。また訪問時には、店名を入れたデザイン画をご用意いただけたので、イメージをディスプレイ上で確認することもできて安心でした。生地見本もあって、厚みや手触りを確かめながら選べたのも良かったです。
高橋 それはすごいね。なるほどねぇ。
水野 日比谷OKUROJIに出店したのは、印染でオリジナルの暖簾や帆前掛け、半纏(はんてん)、手拭いなどを作りたいと考えているお客様にスタッフが直接、ご説明やアドバイスができる場が必要だと考えたからです。
ネット環境が整ったとはいえ、やはり最初は対面でお話ししながらより細やかにご要望を確認し、そして実際の生地や販売している既製品を見ながら、ご一緒にどんなものを製作するかを決めていくーー。この方がお客様にも安心していただけますし、より確かなイメージを描いていただけると考えたからです。

『駒八 別館』にとって大切な野口 哲夫先生に描いていただいた墨彩画を、日除け暖簾にリデザインした

伊藤 本当にその通りでした。鶴屋店長が丁寧に説明してくださり、アドバイスもいただけるので、迷うことなく、決めることができました。
今回は暖簾のほか、通りから見える冷蔵ケースを日中の強い日差しから守るために、日除け暖簾もご相談したのですが、こちらも布地の選定にアドバイスをいただきました。そして野口 哲夫先生の墨彩画を活かすために黒ではなく、墨色にすることをご提案いただくなど、微妙な色合いにも気を遣っていただきました。
水野 冷蔵ケースには日本酒が入っている、との事でしたので遮光性があり日差しにも強い生地、退色しにくい染めの方法を選んで製作しました。
高橋 こちらも立派な日除け暖簾で、緑の暖簾との色合いもマッチしていていい感じです。明日からランチにいらっしゃるお客様の反応が楽しみです。

帆前掛けや手拭いなど、“染め”に関わる全てのご要望を製作

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――ここで、ぐるなび取材班が『駒八 別館』の暖簾ができるまでを撮影してきた写真を見ながら、鼎談していただいた。

卓上に置かれたパソコンのディスプレイには、取材班が撮影してきた旭川工場での暖簾の製作工程の写真が並ぶ

高橋 立派な工場ですね。そして手染めの暖簾は、こんなにも手間をかけて作っていらっしゃるんですね。若いスタッフや女性が多いのも意外です。
水野 当社は全体で80名ほどの従業員がいるのですが、若い職人が多いのも特徴です。というのも、これまで職人技とされていた染料の混色などの難しい技術もすべてデータ化して、若い職人が早くから活躍できる環境を整えてきたからです。仕事を覚えるのは大変ですが、だいたい1年で一通りの仕事がこなせるようになります。
伊藤 そうなんですか、それはすごいですね。こちらは大漁旗ですか、これもグラデーションがすてきですね。たとえばスポーツの応援旗などもお願いできるのですか。当店にはスポーツ関係のお客様もいらっしゃるので、興味深いです。
水野 もちろんです。一昨年は、国際的なスポーツイベントでも発注いただいて、スタッフの励みにもなりました。染めの仕事のやりがいと可能性を、さらに実感してくれたと思います。

水野染工場が手がけた暖簾や帆前掛け、手拭い、大漁旗など

高橋 今回は暖簾と日よけ暖簾をお願いしましたが、帆前掛けとか、手拭いも作ってみたいと思っているんですよ。取引先への年始の挨拶回りとか、お客様への記念の贈り物とかにいいじゃないですか。店長とも相談して、具体化していきたいですね。
水野 当社は手拭い専門のデザイナーもおりますので、お任せください。
伊藤 女性スタッフの鯉口シャツなんかもお揃いで作れたらいいですね。座布団カバーも気になります。工場でイキイキ仕事をされている社員の方たちの写真を拝見したら、ますますイメージが膨らんできました。
水野 染めは無論のこと、ご希望のものをお伝えいただければ、当社はデザイナーや縫製を自社で抱えておりますので、皆で相談しながらどんなものでもお作りしますよ。1点でも百点以上でもお任せください。
高橋 それは頼もしいですね。私は、駒八のロゴの入った大きな布のバッグがあるといいかなあ。最近は海外からのお客様も多くなって、和食や和のしつらえが人気で、当店にも大勢いらしてくださいますが、印染は日本の伝統文化を感じさせてくれるので喜ばれると思います。

海外の飲食店からのオーダーが増えている、手染め暖簾が人気

洗濯をして、糊や余分な染料を洗い落としているところ。手を抜かない丁寧な作業で、日本の伝統文化を守っている

水野 和食店は海外で人気で、年々多くなっていますね。以前、欧米やアジアの見本市に出展したことがありますが、そうしたことも契機になって、海外の日本文化にこだわる和の飲食店様から暖簾や日除け暖簾などのオーダーも多いんですよ。
高橋 安くて日本らしいデザインの既製品でも雰囲気は作れるでしょうが、こだわっている本格的な店はやはり正統な印染の暖簾を掲げたいと考えるでしょうね。やはり醸し出す印象が違うんですよね。“お、なんかこの店は惹かれる”、みたいな。
水野 おかげさまで海外との取引は右肩上がりです。日比谷OKUROJI店にはインバウンドだけでなく、海外で飲食店をやっていらっしゃる方にもご来店いただいています。日比谷に出店したのは東京に飲食店が多いからという理由だけではなく、国内外の方に来ていただきやすい都心という立地だから。より多くの方とのご縁が結べると考えたからですが、思った以上にご利用いただき、感謝しています。
伊藤 当店も今回のようなご縁をいただいて、良かった。嬉しいです。
高橋 次は手拭いもありますし、今後ともよろしくお願いします。
水野 こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。

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