周囲との人間関係は働く意欲に大きく影響
来店客や店長、先輩との何気ない会話が活力に
Ｑ６では、実際に飲食店で働く大学生が、どんなときに喜びを感じるかを聞いた。「まかない」や「ボーナス」に関する回答のほか、評価や感謝など〝周囲からの言葉に関する回答が多く、来店客や店長、先輩などとの何気ない会話が働く意欲の向上につながっていることがわかる。こうしたスタッフにとっての“うれしい体験を”増やす取り組みが店として大切なのかもしれない。
また、飲食店でアルバイトをしてよかったこと（Ｑ７）では、「未経験でも始めやすい」（38.６％）に次いで「まかないや従業員割引き」（27.１％）が上位に。Ｑ６の回答にもあったが、学生にとって「おいしいまかないを食べられること」も“働きたい店”の条件に入っているといえそうだ。
Ｑ８では、逆に、飲食店のアルバイトで嫌だったことを質問。上位２つは“忙しさ”に関する項目だが、「人間関係が面倒」「クレーマー対応」（ともに30.０％）といった“人との関係”性についての項目も回答数が多かった。これは、アルバイトを辞めた理由（Ｑ９）の「アルバイト同士の人間関係がよくなかった」（24.４％）も同様。前述のとおり、周囲との人間関係は働く意欲につながるが、一方で、モチベーション低下や辞める理由にもなっているようだ。ポジティブな人間関係の構築とともに、周囲とのトラブルをいかにフォローできるかが、長く働いてもらうための秘訣だろう。
