どんな店か、しっかり伝える面接を楽しい紙芝居でブラッシュアップ!
【京都・聖護院】京都炭火焼鳥 アホウどり 聖護院店
アンケートの回答を糸口に話しやすい雰囲気を作る
京都市内に「京都炭火焼鳥アホウどり」を4店舗展開する株式会社アホウプロジェクト。同社では、“お客様がスタッフに会いに来たくなる店”を目指し、「面接から教育は始まっている」と考え、面接にも力を入れている。
「応募者に楽しく面接を受けてもらうことと、どんな店かをしっかり伝えることを大切にしています」と、代表取締役の泉川武士氏。店と応募者が、普段の姿や情報を見せ合えば、ミスマッチは防げると考えているからだ。
応募者には、最初に趣味など約10項目のアンケートに記入してもらう。「回答内容を合否の判断材料にするのではなく、会話のきっかけとして使っています。楽しい雰囲気を作り、『“楽しむ”のもいいけど“楽しませる”側はもっと幸せだよ』と仕事の魅力を伝えています」と泉川氏。
次に、どんな店で、どんな働き方を求めているかを知ってもらうために、泉川氏がユーモアを交えながら、会社の沿革や今後のビジョン、提供時に一言添える接客スタイル、アルバイトも参加する社内イベントなどを、できるだけ具体的に伝える。そして、志望動機などの質問と条件面の確認を行って終了。この“店をできるだけ具体的に説明し、理解してもらう面接”により、スタッフの高い定着率を誇っている。
一方で、今後は面接を店長に任せて、彼らの成長を促したいと考えるように。そこで、よりエンタメ性の強い手法として「紙芝居」を使った面接を始めた。「誰でもわかりやすく情報を伝えられ、店長の表現力も鍛えられると考えました」と、泉川氏は語る。
紙芝居の内容は、それまで泉川氏が口頭で伝えていた情報をイラストにして、鳥のキャラクター・パリピヨちゃんが紹介するというもの。今年9月オープンの聖護院店の採用から使い始め、応募者からも、「実際に働くイメージがわいた」という声があがっている。「応募者が楽しみながら、店を理解できるのが最大のメリット」と泉川氏。聖護院店の面接は泉川氏と店長で分担したが、今後はノウハウを共有し、各店長に任せたいと考えている。
京都市左京区聖護院山王町16-28