2016/01/12 特集

第一印象で差をつける! お客が喜ぶお通し(2ページ目)

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お客が喜ぶお通し【その2】

冬は温製、夏は冷製の汁物で印象に残るお通し

【東京・神田】俺の魚を食ってみろ!! 神田南

豆腐とクコの実のすり流し(432円 おかわり自由)
和風出汁をベースに作る「すり流し」。内容は毎月変わり、体によいものを考案する

「高級鮮魚を居酒屋価格で」というコンセプトのもと、築地で仕入れる新鮮で高品質な魚介をリーズナブルに提供する「俺の魚を食ってみろ!! 神田南」。同店のお通しは、野菜などをおろして出汁と合わせる汁物「すり流し」(432円)。内容は毎月変わり、冬であれば温製、夏であれば冷製を供し、2016年1月は「豆腐とクコの実のすり流し」だ。

お通しが汁物ということで驚く人もいるため、「温かいものを最初に胃に入れると、消化を助けてくれますよ」などと、スタッフがひと言添えている。知人を連れて再来店した人が「お通しはスープなんだよ」と教えることも多いそうで、印象に残るお通しになっている。

看板メニューは、新鮮な刺身を折詰めに美しく盛り合わせた「俺の玉手箱」(1人前626円)
俺の魚を食ってみろ!! 神田南
東京都千代田区鍛冶町1-3-8
JR神田駅から徒歩1分の路地に2014年5月オープン。周辺に系列店が2店舗あり、30~50代のビジネス層から人気を集める

トリッパが食べ放題! 自慢の逸品をふるまう

【東京・新橋】三笠バル イル コーボ

トリッパと白いんげん豆のトマト煮込み(税抜500円 おかわり自由)
調理に2日間かかるという自慢の逸品。トリッパが柔らかく煮込まれており、優しい味わい

ワインとともに、茨城県の農家から直送される野菜や国産肉などを使った料理をリーズナブルに食べられる人気のイタリアンバル。ここで提供されているお通しが「トリッパの食べ放題」(税抜500円)。最初は人数分の量のトリッパがテーブルに運ばれるが、その後は店内に置かれた大鍋から来店客が自由におかわりをする。

仕込みには2日間を要するというが、「手間がかかっても価値のある自慢の逸品をふるまいたい」という想いから。なかには5~6杯おかわりする人もいるそうで、お通しながら店の看板といえる料理となっている。

トリッパは自由におかわりできるよう、大鍋に入れて店内に設置
三笠バル イル コーボ
東京都港区新橋3-13-10 平田ビル3・4F
http://r.gnavi.co.jp/4u9r9vy30000/
JR新橋駅近くに店を構える「新橋 三笠バル」の2号店。2015年1月にオープンして以来、30~40代の男女から支持されている

店の売りであるサバ寿司を日替わり小鉢とともに提供!

【東京・銀座】とろさば料理専門店 SABAR 銀座店

サバ寿司と日替わり小鉢(324円)
脂ののったサバを使った名物のサバ寿司。この日の小鉢は「〆サバと山芋のわさび和え」

青森・八戸の前沖サバなどを使った料理を売りに、大阪、東京などに店舗展開を進める「とろさば料理専門店 SABAR」。2015年12月には7店舗目となる銀座店をオープンさせた。「SABAR」各店舗では、自家製のサバ寿司と日替わりの小鉢をお通し(324円)として提供。最初に店の売りであるサバ寿司を食べてもらいたいという狙いと、米で胃を落ち着かせてから酒を飲んでほしいという想いが込められている。サバ寿司は普通のサイズでは量が多いと考え、「小袖」と呼ばれる小さめのもの。サバ缶を模したお通し用の器も、店の印象付けにひと役買っている。

とろさば料理専門店 SABAR 銀座店
東京都中央区銀座8-3-1
http://r.gnavi.co.jp/2pcaj64z0000/
38種類の野菜を使った「さばスープ鍋」などのオリジナル料理を売りに、30代後半~60代の男性を中心に集客

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