2018/05/29 特集

定番? 新感覚?レモンサワーだけが主役じゃない! サワー、百花繚乱。

近年のレモンサワーブームによって、ハイボールやビールだけでなく、お酒のベースや割り材、トッピング類のバリエーション豊富なサワーが注目を集めている。個性が際立つサワーを用意して夏を迎えよう!

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気温や湿度がぐんぐん上がってくる初夏以降は、炭酸が入った爽快なドリンクが特に飲みたくなる季節。ハイボールやビールだけでなく、近年のレモンサワーブームによって、お酒のベースや割り材、トッピング類のバリエーション豊富なサワーが注目を集めている。個性が際立つサワーを用意して夏を迎えよう!

ジェラートをツンツンして溶かす、スムージー仕立てのサワー!

【鹿児島・鹿児島中央】ハイパーチキン野郎

ツンデレサワー/626円
ジェラートをひと口食べてから、思い思いに溶かして飲むよう提案。レモン風味のサワーを使用する

JR鹿児島中央駅前からほど近い「ハイパーチキン野郎」の看板サワーは、ジェラートを豪快に乗せた「ツンデレサワー」だ。運営する株式会社ネバーランドの代表取締役社長・加世堂洋平氏は「2010年、1号店の『特攻チキン野郎』オープン時に開発しました。当初は生のイチゴを使ったカクテル風サワーを提供していましたが、イチゴは傷みやすいため、自家製シャーベットを作ってスムージーのように飲むスタイルに改良しました」と振り返る。しかし、1号店の倍の席数を有する「ハイパーチキン野郎」では、シャーベット作りが追いつかず、対応を迫られていたところ、鹿児島市内の有名ジェラート店から素材提供の提案があり、オペレーションが改善。現在は、そのジェラート店の閉店に伴い、味重視で選んだ専門業者から仕入れている。

印象的な商品名は、「ジェラートを“ツンツン”して濃い目のサワーを飲むと“デレッ”となる。そこからイメージして付けました」と、加世堂氏。ボトルキープ文化が根付く鹿児島では、お得に飲める飲み放題メニューが重視されると考え、原価は高いが飲み放題にも組み込む。「ツンデレサワー」目当ての女性も多く、好評だ。味のバリエーションはフランボワーズ、マンゴー、ゆずのほか、今夏からは自社農園で採れたレモンも加わる予定。

また、創業120余年の地元の蔵元と共同開発した、完全オリジナルの焼酎「鳴きむし」を使ったサワーも人気。シンプルにソーダで割ったものから、自社農園のミントや橙、レモンを使ったバージョンもあり、「ここでしか飲めない」オリジナルドリンクとして店の売りの一つになっている。

ジェラートを突いて溶かす。サワーとジェラートの分量を調整し、スムージーのような喉ごしを実現している

鳴きむしサワー/518円
香りのよい品種のサツマイモ「シロユタカ」を原料とする焼酎「鳴きむし」を使用。自社農園のミントやレモンを入れたものも

代表取締役社長 加世堂(かせどう) 洋平氏(右) スタッフ ぴょんちゃん(左)
「鹿児島の『食の価値』を創造」を店のコンセプトに掲げる加世堂氏。自社農園で生産する野菜や柑橘類などを活かしたメニュー開発にも注力し、東京と鹿児島で7店舗を運営。
ハイパーチキン野郎
鹿児島県鹿児島市中央町2-27
https://r.gnavi.co.jp/sja7yctx0000/
2013年にオープンした、鮮魚が売りの居酒屋。鹿児島県産黒豚と、杜仲茶などを混ぜた特製飼料で養殖する「茶ブリ」のしゃぶしゃぶなどが評判だ。飲み放題は2時間半に設定。女性やファミリーも多く、幅広い層から人気。

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