2018/05/29 特集

定番? 新感覚?レモンサワーだけが主役じゃない! サワー、百花繚乱。(2ページ目)

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“テーマパークのような居酒屋”を象徴するエンタメ性の高いサワー

【東京・洗足池/西馬込】FUKUZUSHI

生搾りシークワサーサワー黒糖入り/518円
ジェラートをひと口食べてから、思い思いに溶かして飲むよう提案。レモン風味のサワーを使用する

東京・大田区雪谷の住宅街にある「FUKUZUSHI」。周囲には幼稚園や小・中学校も多く、居酒屋でありながら週末はファミリーが半数近くを占める。性別・年齢を問わず多様なニーズに応えるため、ドリンクは幅広く用意。特にサワー類は100種以上をそろえ、中でも黒糖を使ったサワーが名物となっている。「普通じゃつまらないという想いから開発に至りました。ただ黒糖を使うにしても、サワーの下に沈殿してしまっては見た目は変わりません。氷の上に山盛りに乗せるなどして見せ方や飲み方を工夫することで、値段以上の特別感を感じてもらえるように意識しました」と店主の鶴岡耕藏氏。その狙いは当たり、「生絞りシークワサーサワー黒糖入り」と「黒糖サワー生おろし生姜入り」は、人気ドリンクの2トップに。そのおいしさは口コミでも広がっている。「サワーをきっかけにリピーターになり、これしか飲まない人もいるほど。また、リピーターが同行者にも薦めてくれてファンが増えています」(鶴岡氏)。

「テーマパークのような居酒屋に」と考える鶴岡氏は、エンタメ性の高いメニューを次々と考案。2016年夏から提供する「はちみつ入り バタフライピーハーブティーハイ」は、レモンを絞ると色が変わるハーブティーを使用した、変わり種のサワーだ。「6種あるハーブティーハイが好評で、新たなものを探しているときにバタフライピーを発見しました。お父さんが注文してレモンを絞って見せると、お子さんも大喜び。ノンアルコールも用意しており、お子さんへの追加注文も多いですね」と鶴岡氏。味はもちろん、娯楽性で他店との差別化に成功している。

店内POPでも「人気No.1」をアピール
粉末黒糖を使い、自分で混ぜる楽しみをプラス。沖縄感満点の1杯

黒糖サワー生おろし生姜入り/518円
健康志向に着目して考案。すりおろし生姜を山盛りに乗せて提供し、驚きを引き出す

レモンを絞ると、成分のアントシアニンが酸に反応し、鮮やかな青色から紫色に変化する

はちみつ入りバタフライピーハーブティーハイ/626円
6~9月頃の期間限定。タイやラオスなどで親しまれるハーブティーに焼酎を加えたもの

店主 鶴岡耕藏氏
18歳より都内の土佐料理店で研鑽を積み、他業種を経て2006年に独立開業。オリジナルのLINEスタンプや持ち帰り商品の開発など、新たな商品づくりにも取り組んでいる。
FUKUZUSHI
東京都大田区東雪谷5-9-6 2F
鶴岡氏が父の寿司店を受け継ぎ、業態を居酒屋に変えて2006年11月にオープン。平日はビジネス層、週末はファミリーで賑わう。FacebookなどSNSで情報発信をこまめに行い、遠方から足を運ぶ人も多い。

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