2012/02/28 特集

春野菜とディップのコンビメニュー(2ページ目)

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春野菜のテリーヌと野菜のディップ

神保 佳永 氏
HATAKE AOYAMA オーナーシェフ

想定価格

1,785円(※想定価格は、アラカルトのメニューでの提供時)

テーマ

一皿で春野菜をたくさん楽しめる前菜

提供イメージ

女性客向けの前菜として想定。提供時にはひとつずつ野菜の産地などの説明を添える
※同店の1日1組限定の「シェフズテーブル」にて、前菜として実際に提供

材料 ※2人分

[使用した春野菜]

アスパラガス、葉の花、新じゃがいも、春ニンジン、サヤエンドウ、春キャベツ、ベビーリーフミックス、ラディッシュ、葛(テリーヌのゼラチン用)、玉ネギ、ニンジン、セロリ(野菜の出汁用)、塩、こしょう、パプリカパウダー 各適宜

[ディップ]

ソラマメ、ビーツ、白味噌、卵黄、オリーブオイル、レモン汁、野菜の出汁

作り方

  1. 玉ネギ、セロリ、ニンジンを煮出して野菜の出汁を作る。
  2. アスパラガス、菜の花、新ジャガイモ、春ニンジン、サヤエンドウは歯応えを残す程度に蒸し、春キャベツはゆでる。
  3. 野菜の出汁に葛を加えて塩・こしょうで味を調える。
  4. テリーヌの型の周りにキャベツを敷き、蒸した(2)の野菜を重ねて層にして、冷蔵庫で一晩寝かせる。
  5. 白味噌と卵黄を火にかけて、オリーブオイルとレモン汁を加える。
  6. ソラマメとビーツはピューレにしてそれぞれオリーブオイルと野菜の出汁、塩・こしょうで味付けする。
  7. テリーヌを中心に白味噌、ソラマメ、ビーツの3種類のディップを盛り付け、ベビーリーフ、スライスしたラディッシュ、パブリカパウダーを飾る。

Chef's VOICE

皿を白いパレットとしてイメージし、春野菜の素材の味を生かしたテリーヌを中心に据え、野菜それぞれの繊細な色と動きをつけながら盛り付けました。全体的に、野菜の淡くやさしい味を引き立たせるため、ディップにもあえて野菜を使い、ソラマメやビーツの風味を引き出し、白味噌は野菜が負けてしまわないよう、塩の量はひかえめにしています。(神保シェフ)

編集部MEMO

野菜の出汁でできたゼラチンは、野菜同士の接着剤となり、野菜をしっとりさせ、淡い味わいが凝縮する。鮮やかな3種類のディップの香りと野菜の食感が、五感に届く一皿。

POINT
和の酢味噌をイタリアン風にアレンジしたのが、白味噌のディップ[上]。野菜の淡い味わいを活かすため、塩味は最小限に留める(ソラマメ[中]とビーツ[下]の塩加減も同様)
POINT
野菜のテリーヌは、固まってきたら、上からしばらくプレスすると、余分な水分が出る。カットするときは、テリーヌが崩れないようによく切れる包丁を使用する
オーナーシェフ
神保 佳永 氏1977年生まれ。銀座「ベルフランス」を経て渡仏。その後イタリアにも渡り、数々のグランメゾンで修業。帰国後、丸の内「サンス・エ・サヴール」「ホテルエミオン東京ベイ」「Restaurant I」で活躍。2010年に同店を立ち上げ、現在は小学校で食育授業の講師としても活動中。
HATAKE AOYAMA
東京都港区南青山5-7-2 B1
http://r.gnavi.co.jp/gaft100/野菜をベースに心と体にやさしいイタリアンを提案する人気店。テラスに併設された畑では野菜を栽培。また、1日1組限定の「シェフズテーブル」ではフルコースが楽しめる。

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