2021/05/21 特集

注文したくなる! おすすめドリンク 飲む楽しさを提案して、オーダー増!

食事メインの利用が増えているが、暑い夏に向けてドリンクの需要が高まるのは確実。どんなドリンクで、どんな提案をすれば、人を引き付け、注文率や売上アップにつながるのか。4店舗の事例から探っていく。

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ペアリングの提案と自家製シロップのドリンクで注文が増加!

西千葉 イタリアンカフェ DEAR FROM【千葉・中央区】

人気ドリンクが入った単品飲み放題も好評!

 千葉のJR西千葉駅南口から徒歩2分の場所に店を構える「DEAR FROM」。多国籍な料理を提供するカフェダイニングとして2010年にオープンし、2017年からは食事もドリンクもしっかり楽しめるイタリアンカフェとして営業している。

 客層は近隣の大学に通う学生や地元の主婦、ファミリー、年配の夫婦と幅広い。女性が7〜8割を占めるが、近年は男性も増加。「以前は女性が約9割を占めていましたが、女性は財布の紐が固い。そこで男性を取り込むため、2017年より日本酒やサワーをドリンクのラインナップに加えました」と代表取締役の小永井賢氏は振り返る。また、「男性は料理を選ぶときに『何でもいいよ』となりがち」と感じていた小永井氏は、男性が注文しやすいようにフードとドリンクのペアリングの提案を開始。「海老のサクサク揚げ春巻き」(968円)とそれに合うさっぱりとした「本格お茶ハイ」(3種/各528円)、「絶品! こだわりの鶏白レバームース」(638円)とすっきりとした「千葉県産 希少な溢れ日本酒」(1408円)など、組み合わせて写真とともにメニューブックに掲載したところ、ペアリングを提案したメニューは注文率が上昇。「揚げ春巻きの注文数は1.5倍に増えました」と小永井氏はその効果を語る。

フードとドリンクを組み合わせて注文しやすく!

緑茶ハイ(手前)528円、烏龍ハイ(奥)528円、ぷりぷり海老のサクサク揚げ春巻き(右)968円。揚げ春巻きには、口をさっぱりとさせてくれ る烏龍ハイなどのお茶ハイを。メニューブック にペアリングを掲載後、揚げ春巻きの注文 数は1.5倍に増加
千葉県産 希少な溢れ日本酒(2合/奥)1,408円、絶品! こだわりの鶏白レバームース(左)638円。濃厚なレバームースとすっきりとした日本酒の組み合 わせ。日本酒は地元・千葉県産のものを提供し、特 に年配の男性のオーダー率が高い
  • フレッシュ生レモンサワー(右)528円、フレッシュ生トマトサワー(中央)528円、葡萄とブルーベリーサワー(左)528円、ぷりぷり海老とブロッコリー・エリンギ茸のアヒージョ(手前)638円。同店の名物の一つであるアヒージョは、こってりとした油とのバランスを考え、甘みの少ないサワーと組み合わせることを提案
  • 緑茶ハイ(手前)528円 、烏龍ハイ(奥)528円 、ぷりぷり海老の サクサク揚げ春巻き(右)968円。揚げ春巻きには、口をさっぱりとさせてくれる烏龍ハイなどのお茶ハイを。メニューブックにペアリングを掲載後、揚げ春巻きの注文数は1.5倍に増加

 一方、メインの客層である女性に向けては、自家製シロップを使ったドリンクでアピール。定番の「木苺とブルーベリー」「ピンク&ホワイトグレープフルーツ」のほか、期間限定3種のシロップを常備する。「リピーターを飽きさせないよう、シロップの種類は定期的に入れ替え。流行も取り入れながら開発しています」(小永井氏)。自家製シロップは、ホワイトラム(715円)、またはスパークリングワイン(759円)で割ることができ、炭酸水やミルク(各528円)でノンアルコールにも対応。シロップや割り方を替えることで、いろんな味が楽しめると好評を得ている。

いろんな飲み方ができる自家製シロップ

ダブルベリーミルキー(右)528円 ●林檎と紅茶とシナモンのラム割(中央)715円 ●ピンクグレープフルーツとホワイトグレープ フルーツのスパークリング割(左)759円。自家製シロップは、さまざま な割り方で楽しめると女性に 好評。ノンアルコールでは木 苺とブルーベリーシロップの ミルク割り(写真右)が人気

 また、自家製シロップのドリンクやサワーなども含んだ単品飲み放題を用意。1時間1650円、2時間2200円としており、1人で利用する人も多いいう。「宴会は減少していますが、単品飲み放題は今もお客様の約半数が注文します」と小永井氏は話す。昨年末からは、前菜に飲み放題を付けた「昼呑みセット」を開始し、週末の昼飲み需要を獲得。「飲みながらたくさんは食べられない」という来店客の声に応え、前菜3種と飲み放題1時間で1650円、5種と飲み放題2時間で2200円という内容に。そこにパスタやピザなどをプラス715円で付けられるようにしており、自由度を高めている。

ドリンクのメニューブックではペアリングを大きくアピール。2杯目以降を注文する際に、一緒にフードをオーダーされることが多い
  • 単品飲み放題では、一人から利用できることと、3杯以上飲めばお得になることを強調
  • 昼飲み需要の高まりを受け、飲み放題と前菜を合わせた「昼呑みセット」を考案。週末を中心に注文が多い

 そのほか、メニューブックをタブロイド風にしたり、キャッチーな言葉でメニューを紹介したりと、印象に残り注文したくなる工夫も盛り込んでいる。さまざまな柔軟な発想が店舗運営に生かされている。

西千葉 イタリアンカフェ DEAR FROM【千葉・西千葉】
千葉県千葉市中央区春日2-10-8 1F
https://r.gnavi.co.jp/bvhtds7r0000/
本格ピザやパスタ、煮込み料理などが売りのイタリアンカフェ。カウンター、テーブル、ソファ席があり、さまざまなシーンで利用できるため、近隣住民が多く来店する。
代表取締役 小永井 賢 氏
異業種を経て、24歳の時に調理師専門学校へ。2010年に入店し、2017年より現職。経営の傍らキッチンにも立ち、店を統括する。

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