リピート率ほぼ10割!大ヒット「トリュフまぐろ」お酒とおかず かりなり@名古屋

「駅前横丁」の大看板の下に、酒場の名を記した色とりどりのあんどん看板。酒呑みならば素通りできないこの横丁の2階で、中核的な存在となっているのが「お酒とおかず かりなり」です。運営するのは、名古屋で初めてクラフトビールの醸造所を開き、飲食店を多店舗展開する株式会社ワイマーケット。バラエティーに富んだ手作りのおばんざいを楽しめる酒場として人気を集めています。

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「トリュフまぐろ」

お酒とおかず かりなり(名古屋・名駅)

名古屋駅からほど近く、レトロな雑居ビル「駅前横丁」2階に店を構える「お酒とおかず かりなり」。一人でフラリと立ち寄れる酒場をコンセプトに、価格もボリュームもお一人様基準の設定にし、常連客の心と胃袋をつかんで離しません。

今回は「一度頼んだ人は必ずリピートする」という「トリュフまぐろ」をフードライター・露久保瑞恵さんが紹介。意外な誕生秘話や、メニュー作りのモットーなどをうかがいました。

露久保 瑞恵(つゆくぼ みえ)
フードライター・エディター。「食べて飲んで旅をして」をキャッチフレーズにし、愛知県を拠点に国内外を食べ歩き。料理専門誌、トラベル系ウェブサイト、ぐるなび媒体「dressing」などへ数々の原稿を寄稿。料理人として路傍の摘み草料理を手がけ、レシピも執筆中。
https://www.facebook.com/mie.tsuyukubo

お一人様用に設えたコの字型のカウンター
リピート率ほぼ10割!語呂合わせから生まれた「トリュフまぐろ」
年間200種以上登場するメニューから、定番の座を勝ち得た2品

お一人様用に設えたコの字型のカウンター

開店の構想段階から携わっているのは、株式会社ワイマーケットのマネージャー佐藤正和さん。名古屋にクラフトビール文化をいち早くもたらしただけでなく、自社のブルワリー「ワイマーケットブルーイング」の仕掛け人であり、名古屋の飲食シーンをリードするキーパーソンです。佐藤さんは日本全国のレストランや酒場など、ジャンルを問わず食べ歩き、情報収集に余念がありません。

  • 名古屋駅から徒歩8分ほどの場所にある「駅前横丁」。1階と2階合わせて20軒の酒場が軒を連ねる
  • 駅前横丁の2階突き当たりに位置する「かりなり」

コロナ禍を経て、今後ますます一人客の需要が伸びると予測し、コの字型カウンターを一人客でいっぱいにするイメージで作ったのが「お酒とおかず かりなり(以下、かりなり)」です。

厨房を囲むように配したコの字型のカウンター。キビキビと動くスタッフを眺めながら一人酒を楽しめる

その読み通り、今では15時のオープンを待ち構えていたお客でカウンターは次々と埋まり、予約を取らないにもかかわらず、常に店内は活気に満たされています。

リピート率ほぼ10割!語呂合わせから生まれた「トリュフまぐろ」

看板メニューの「トリュフまぐろ」(680円/税別、以下同)

食べ歩きで得た情報をヒントにすることはあっても、断じてコピーはしないというポリシーを貫く佐藤さん。「かりなり」のメニューもオリジナリティーをとことん追求したといいます。看板メニューを作ろうと、まず行ったのが語呂合わせ。マグロ好きの佐藤さんは、マグロをメイン素材にすることを決め、フォアグラ×マグロ、キャビア×マグロ……とさまざまな素材をマグロと列記していったそうです。そしてトリュフ×マグロに差し掛かったところで、「コレはいけるかも!」とヒット商品センサーがビビッと反応。

懐石料理の「おしのぎ」をイメージして中心にはすし飯を
醤油とトリュフオイルで漬けたマグロで、すし飯を覆うように盛り付け。黒トリュフに見立てた刻みオリーブを頂点にトッピングしてできあがり

とはいえお一人様メインの気軽な酒場で、トリュフそのものを使ったレシピでは原価が跳ね上がり、メニュー化は非現実的です。そこで醤油とトリュフオイルでマグロを漬けたところ、赤身のマグロにトロのようなボリューム感が備わり、トリュフのリッチな香りが高い満足感をもたらすことを発見。

そのまま出しては芸がないと考えた佐藤さんは、懐石料理の前半で空腹をしのぐために供する「おしのぎ」をイメージし、すし飯を覆うように漬けマグロを配しました。アクセントには刻んだ黒オリーブをトリュフに見立ててトッピング。こうして680円というお手頃価格に抑えつつ、軽く1,000円を超えるクオリティーを実現しました。今では一度オーダーした方は、必ず二度目もオーダーするという、「かりなり」の名物料理となっています。

株式会社ワイマーケットのマネージャー・佐藤正和さん。アイデアと行動力に満ち溢れ、常に新しいワクワクを追いかけている

年間200種以上登場するメニューから、定番の座を勝ち得た2品

他県からの来店客にも評判が良い「しょうがもつ煮込み」(580円)。片栗粉をつけて揚げた紅ショウガがアクセントに

2021年のオープン以来、年間200種以上のメニューを考案し、お客を飽きさせない努力をしている「かりなり」。改廃目まぐるしいお品書きの中で、「トリュフまぐろ」同様、不動の地位を築いているのが、「しょうがもつ煮込み」です。

名古屋でもつ煮込みといえば、八丁みそをはじめとする豆みそで煮るのが一般的。しかし同店は他県からの出張中に訪れるお客も多いため、なじみのない豆みそよりも、淡色の米みそ仕立てがうけると佐藤さんは考えました。その読み通り、県外の来店客から「ホッとする」と喜ばれているそうです。

「熟成豚ネギマ」(480円)。串物を立たせる盛り付けもユニーク

その他にも愛知県知多半島で生産される魚醤「しこの露」で漬け、冷蔵庫の中で熟成させた豚バラ肉の「熟成豚ネギマ」も定番メニュー。魚醤と日本酒で数日間漬けてあるため、塩とうま味が芯まで浸透。下味することで味が均一に入るうえに塩打ちする必要もなく、経験が浅いスタッフにも調理を任せられます。

目新しさやオリジナリティーだけでなく、店を取り巻く環境や、働くスタッフのオペレーションにまで目と気を配る佐藤さん。ワイマーケットグループを微に入り細に入りマネジメントする辣腕(らつわん)ぶりを、メニューから垣間見ることができました。

料理やお酒の説明をする合間に、今後展開する店舗の構想や、最近訪れたお店の感想、気になる食材など、目をキラキラと輝かせて語る佐藤さん。飲食への飽くなき探究心を宿した佐藤さんが、今後どのようなメニューや店舗を生み出すか、期待は高まるばかりです。

「ここでしか飲めない」を追求したお酒のラインナップ。人気は、地元愛知が誇る西尾の抹茶をぜいたくに使った「西尾抹茶ハイ」(写真左500円)と、「樽替わりワイマーケット生ビール」(同右700円)。「ワイマーケットブルーイング」では、実に400種類を超えるレシピを保有し、次々と新しいビールをリリースしているため、一期一会のビールと出合える。またクラフトビールがこの価格で飲めるのは自社ブルワリー直送ならでは
お酒とおかず かりなり(名古屋市・名駅)
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目22番8号 駅前横丁2階
https://r.gnavi.co.jp/sjhhseny0000/map/
JR、名鉄、近鉄、地下鉄名古屋駅より東へ徒歩約8分。予約無しでふらりと立ち寄ることができ、会社帰りや出張中の方、0次会ニーズで早い時間からにぎわう。

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