売れるアジ料理の1位は「アジフライ」！繁盛店のアジフライをまとめてみました

売れるアジ料理のダントツトップは「アジフライ」

春～夏にかけて旬を迎える「アジ」。手に入りやすい一般的な青背の魚ですが、繁盛店の取材をするなかで、売れ筋メニューとしてご紹介したアジ料理を調べたところ、ダントツに多かったのは「アジフライ」でした。

ただ、メニュー名は同じでも、よく見るとお店ごとに、アジの産地やカットする大きさ、衣や油などの材料、付け合わせのソースなど、個々に光る工夫がありました。今回は繁盛店で人気の「アジフライ」を、一挙まとめてご紹介します！

【詳しい情報は、以下記事をチェック！】から、お店全体の情報もぜひご覧ください。

目次
１手仕込みアジフライ「トーキョーアジフライ」（東京・市ヶ谷）
２本気のアジフライ「百式」（福岡・今泉）
３鷹番アジフライ「コーヨーハイツ」（東京・学芸大学）
４アジフライ極上タルタル「はすのうてな」（福岡・博多）
５名物★本気のアジフライ「高崎 雨云」（群馬・高崎）
６名物！アジフライ「雑魚や 基～ｍｏｔｏｓｈｉ～」（埼玉・大宮）
７鯵家定食「鯵家 赤羽」（東京・赤羽）
８特選地あじづくし定食「鎌倉叶夢かむ）」（神奈川・鎌倉）
９アジフライライスバーガー「comecomeBURGER 博多駅前店」（福岡・博多）

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１「手仕込みアジフライ」

トーキョーアジフライ（東京・市ヶ谷）

”アジフライ定食のみ”でスタートした、シンプルさが売りのアジフライ専門店「トーキョーアジフライ」。仕入れは「アジの水揚げ量日本一」を誇る長崎県松浦漁港から生で直送。手開きではなくフィレにカットし、骨を抜き塩をして一晩寝かせるという工程を、厨房で一匹ずつ丁寧に施します。食べ心地を軽くするためパン粉は細目をセレクト。こんがり香ばしく揚げた中骨も添えます。身を4切れに分けたのは、豊富に用意された薬味でいろんな食べ方を楽しんでもらうため。調理だけでなく食べ方までをも考え抜いた逸品です。

２「本気のアジフライ」

百式（ひゃくしき）（福岡・今泉）

2013年の開業から10年以上、絶えぬ人気で売上や客単価を伸ばし続けている怪物店、居酒屋「百式」。九州のうまいものが売りの料理は、小皿で一人ずつに提供するスタイルです。代表的な人気メニュー「本気のアジフライ」は、生でも食べられる鮮度抜群のアジをギリギリの火入れで揚げます。小皿に敷かれたソースは、自家製のウスターとタルタルの2種。アジはふっくらと厚みがありジューシー。小皿ながら程よく食べ応えがあるバランスが、満足感を与えるポイントです。

３「鷹番アジフライ」

コーヨーハイツ（東京・学芸大学）

2023年学芸大学にオープンした「コーヨーハイツ」は、本格割烹をカジュアルダウンした料理が人気の和食店。お造り用のアジをさっと揚げることで、中はレアという絶妙な揚げ具合で運ばれます。薄く繊細な衣は極細目。味付けとして添えられる自家製のわさびタルタルもオリジナリティーの一つ。タルタルが残ってもこれが肴になりお酒が進むと好評です。

４「アジフライ極上タルタル」

はすのうてな（福岡・博多）

海鮮中心のオリジナル料理が安くてうまいと評判で、20年もの間愛され続ける福岡の居酒屋「はすのうてな」。最大の売りはオーナーが自ら目利きした旬の魚介を使った料理。アジ1尾をまるごと使った「アジフライ極上タルタル」は、ボリューム満点です。揚げたアジのお頭も一緒に皿に盛り付けることで、印象アップ。極上タルタルソースを容器に入れ、たっぷりと添えています。

５「名物★本気のアジフライ」

高崎 雨云（あうん）（群馬・高崎）

調理風景を目の前で見られる、オープンキッチンを囲む円形カウンターが人気の居酒屋「高崎 雨云」。「名物★本気のアジフライ」は看板メニューの一つで、刺身でも食べられる新鮮なアジを、レア感を残して仕上げる揚げ方と、こだわりの綿実油（めんじつゆ）を使っている点が売りです。綿実油とは、良質の綿から手を掛けて仕上げた、一番搾りの最高級サラダ油。サクッと軽い仕上がりで多くのファンを生んでいます。

６「名物！アジフライ」

雑魚や 基～motoshi～（ざこやもとし）（埼玉・大宮）

焼酎のボトルキープで男性サラリーマンを中心に集客する居酒屋「雑魚や 基～motoshi～」。アジやイワシなど比較的安価な魚を、どこよりもおいしく食べられる店を目指して考案された看板料理が、オーダー率90％を誇る「アジフライ」です。お刺身でもいける新鮮さだけでなく、特注の器に”立てる”盛り付けで店ならではの印象付けに成功。インパクトの大きさから写真を撮る人も多く、SNSなどを通して認知が広がったといいます。アジフライ用に用意した自家製ソースに付けてかぶりつくスタイルです。

７「鯵家定食」

鯵家 赤羽店（東京・赤羽）

「鯵家 赤羽店」は、当時アジだけを専門とする店が都内で珍しかった時代の2014年にオープン。アジを使った丼ものや定食での食事利用と、ドリンクとアジの酒肴の“ちょい呑み”利用を誘引。メディアにも取り上げられ、地元の人気店として成長してきました。アジ専門店だけに、サクサクのアジフライ、特製のタレがかかったアジたたき丼と、鯵料理をセットにしたメニュー「鯵家定食」が不動の人気です。

８「特選地あじづくし定食」

鎌倉叶夢かむ（かまくらかむかむ）（神奈川・鎌倉）

土・日曜日・祝日の予約がすでに半年後まで埋まり、1年後の予約を取る人もいるほどの繁盛店である、創作和食料理店「鎌倉叶夢かむ」。食材の鮮度にこだわり、特に魚は朝シメ、活けシメを基本に提供するなか、特にリピート率が高い人気メニューが「特選地あじづくし定食」です。お頭付きの新鮮なアジの刺身に、ふっくらした身のアジフライと、メインディッシュにアジ料理が2つという豪華さ。たっぷりとアジを堪能でき、満足度が高いと好評です。

９「アジフライライスバーガー」

comecomeBURGER　博多駅前店（福岡・博多）

2022年10月オープンした「comecomeBURGER（コメコメバーガー）博多駅前店」は、九州産のヘルシーな食材を使用したライスバーガーに特化し、既存のファストフードと差別化することで、20～40代の女性を中心に集客しています。全12種類のバーガーのうち、魚メニューで人気なのが「アジフライライスバーガー」。アジフライの聖地として知られる長崎県松浦産のアジを使用し、自家製タルタルソースをオン。バンズは宮崎県産ホウレンソウと福岡県八女産の緑茶パウダーを混ぜ込んで彩りよくヘルシーに仕上げた一品です。

共通点は「フライなのに、お刺身でいける新鮮さ」

アジが最近注目されるようになったきっかけに、2019年水揚げ量が日本一の街・長崎県松浦市が市を挙げて行った「アジフライの聖地」宣言があります。そのおいしさがメディアにも取り上げられ、九州から全国へと評判が広がりました。

上記でご紹介したアジフライの共通点は、揚げ物メニューに生食できる新鮮なアジを使用するところ。この”揚げ物なのに中はレア”という新しい仕上げ方がトレンドに。今までの定番とは違う味わい方が広がっているようです。

旬が春～夏という「アジ」。このおいしい季節に、アジフライに注目してみませんか。長期で継続的に人気上位を取れるメニューになるかもしれません。

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