「お母さんのお味噌汁」
大衆食堂フクロウ(東京・京橋/宝町)
どこの家でも、日常で当たり前のように食卓にあがるお味噌汁。でも食いしん坊ライターが、唯一無二の味わいのお味噌汁を目当てに、電車を乗り継いででも通ってしまう店があるといいます。
今回は週末の酒場巡りが趣味というフードライター・桑原恵美子さんが、「大衆食堂フクロウ」の「お母さんのお味噌汁」を紹介。ご飯のお供にはもちろん、酒の肴としても秀逸なお味噌汁の秘密を探ります。
訪れた飲食店を紹介している個人ブログ:
https://ameblo.jp/amaguri0111/theme-10066247104.html
・昼はオフィスワーカーに愛される大衆食堂、夜は“呑める食堂”
・1杯250円なのが申し訳ないほど、手がかかっているお味噌汁
・地方出身者に家庭の味を提供する「お母さん食堂」
・夜ならではのメニューにも注目!
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昼はオフィスワーカーに愛される大衆食堂、夜は“呑める食堂”
「大衆食堂フクロウ」があるのは、都営浅草線「宝町」駅から徒歩3分、京橋・八丁堀駅・JR東京駅からも徒歩圏内のところ。
飲食店がごくまばらなオフィスビル街の裏通りに、オアシスのように突如として現れるのが、愛らしいフクロウが描かれた大きな白のれんです。
「大衆食堂フクロウ」は、昼はセルフ形式の定食屋、夜は“呑める食堂”として、二つの顔を持っているお店。
店内は広く、テーブル間もゆったり。窓が大きいため解放感があります。窓近くの四角いテーブルが1~2人客用、その奥がグループ客用とゆるくゾーニングされていて、1人でも入りやすい作りになっています。
ランチタイムには、揚げ物などのメインや、月替わり3種を含む17~18の小鉢など、常時25種類ほどのおかずを用意していて、いつも近隣のオフィスワーカーたちで大にぎわい。実は私がこのお店に巡り合ったのも、近くの会社を取材した後にランチができそうなお店を探していた時でした。
ランチタイムの名物は、「豚汁」「鶏汁」2種類の日替わりお味噌汁。7~9種類のゴロゴロの野菜とお肉がたっぷり入っていて、これだけで主菜になるボリューム。日替わりで「柚子胡椒風味」「塩糀風味」などアレンジが変わるので、毎日食べても飽きません。
夜は、メニューが一転。居酒屋好きのオーナーが全国各地で集めたおいしいものを中心に、おかずにも肴にもなる魅力的なメニューが勢ぞろいします。
その中でも、これが食べたくて訪れてしまうのが、「お母さんのお味噌汁」なんです。
1杯250円なのが申し訳ないほど、手がかかっているお味噌汁
ランチタイムにはそれだけで主菜になるボリュームが嬉しい「お母さんのお味噌汁」ですが、夜は肴にちょうどいい小椀サイズで提供。でも、一口味わった瞬間に目を見開くようなコク、うま味はそのままです。かつおだしと昆布だしをベースに、その時々でショウガやニンニク、塩麹などを合わせているので、ご飯に合うのはもちろん、この汁だけでもお酒が怖いくらい進むのです。
さらに驚くのが、ダイコンやニンジン、レンコン、油揚げなどの具材の大きさと、味の染み具合。全ての具材がゴロゴロと大きくカットされているのに、まるで煮物のように芯までしっかり味が染みているので、汁を肴に飲みつつ、さらにこの具材をつまみながらお酒が飲めるのです。
なぜお味噌汁の具でありながらこれだけしっかり味が染みているのかがずっと不思議でしたが、今回の取材で、普通のお味噌汁とは全く違う作り方であることがわかりました。最初に肉とショウガ、ニンニクなどを油で炒め、野菜や油揚げなどの具材を加えて1時間程度煮込んだ後に、味噌や隠し味などで味付けをして、さらに煮込んでいるそうです。
営業中も味見をしながら、毎日2時間から4時間くらいかけてずっと具材を煮込み続けているということですから、お味噌汁というよりはむしろ、“汁たっぷりの煮込み“に近いのかもしれません。お酒が進むわけです。これだけ手間と時間をかけ、材料費をかけているお味噌汁が、1杯たった250円なのが申し訳ないような…。
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地方出身者に家庭の味を提供する「お母さん食堂」
運営は、アパレルメーカーのキャノンクリエーション株式会社(東京・港区)。もともとは飲食店を手広く手掛ける株式会社グリップセカンド(東京・豊島区)が「ジャスミン食堂」としてスタートしたのですが、この店のファンで居酒屋好きのキャノンクリエーションの社長が受け継ぐ形で2018年4月にオープンしたそうです。
店長の幡歩さんによると、この店のコンセプトは「お母さん食堂」。地方出身の人たちも、東京で温かい家庭の味を食べられるようにと考え、お料理や空間もスタイリッシュな格好良さよりも、温かみを大切にしています。厨房スタッフも実際に“おかあさん”世代の方が多く、(ベースとなる食材は決まっていますが)それぞれが自由にアレンジをしているそう。「作るスタッフによって微妙に風味が変わるので、毎日通っていただいても飽きないのでは」と、幡歩さん。
夜ならではのメニューにも注目!
ランチタイムの主菜で一番人気なのが、1枚160円という破格値で提供している「アジフライ」ですが、夜の人気メニューは、約300gもある大ぶりなアジを厨房で3枚におろした「手仕込みアジフライ」。
昼はオフィスワーカーがほとんどですが、夜はそこに近隣のタワーマンションの住人も加わるとか。本当に、地元に根付き、愛されているお店なんですね。幡歩さんは「今後は、定番料理とともに“この店でしか食べられないオリジナル料理”にも力を入れていきたい」と語っていらっしゃいますが、このお店の持つ温かさと、「お母さんのお味噌汁」の味はずっと変えずにいてほしい…。私の心からのお願いです。
東京都中央区京橋1丁目19-8 京橋OMビル1F
https://r.gnavi.co.jp/p7jt4ksa0000/map/
https://kyobashi-fukuro.foodre.jp/
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