バー発「進化系たこ焼き」とレモンサワー!自由が丘「ナンリ亭」の名物タッグに注目

屋台やタコパ(たこ焼きパーティー)の定番イメージが強い「たこ焼き」。けれど今、“進化系たこ焼き”と“個性派レモンサワー”のタッグで提供する自由が丘の店が話題に。若者をトリコにする理由を探ります。

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数量限定「たこ焼き」

「たこ焼き」塩味・ソース味(1人前4個/880円)

おしゃれタウンとして若者に人気の自由が丘。その一角に、50年以上続くディープな商店街「一番街」があります。2016年にここで誕生したバーの名物は、意外にも「たこ焼きとレモンサワー」。

今回は、週末の酒場巡りが趣味のフードライター・桑原恵美子さんが「ナンリ亭」を訪問。「たこ焼き呑みって、こんなに楽しいものだったのか!」と驚かされる、その魅力をご紹介します。

桑原 恵美子
フードライター。十数年間にわたり、新聞社系の媒体で大手チェーン飲食店や新オープンの商業施設の飲食店、食品メーカーを中心に取材。ぐるなび媒体「dressing」でも100軒以上の飲食店を取材。「ラクなのに美味しい 驚異の弱火調理法」(三空出版)など料理レシピ本の構成にも携わる。
訪れた飲食店を紹介している個人ブログ:
https://ameblo.jp/amaguri0111/theme-10066247104.html

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ナンリ亭(東京・自由が丘)

【店舗Data】
ナンリ亭
業態: バー
席数: 15席(カウンター7席、ソファ8席)
客単価:3,000円
客層:20~30代 男女比5:5
カップル、女子会利用が多い
住  所:東京都目黒区自由が丘2-14-20 不二ビル 2F
アクセス:自由が丘駅 徒歩4分
営業時間:月~木・日曜日18:00 - 00:00 金・土曜日18:00 - 01:00
定休日:不定休
https://r.gnavi.co.jp/3y68hjz50000/
https://www.instagram.com/nanritei/

目次
昭和ロマン×たこ焼き&レモンサワー
こんなに楽しかったんだ…!新たこ焼きワールドの発見
”日本のフードカルチャー”を究めたい
「ここまでこだわる⁉」衝撃のレモンサワーが9種類!

昭和ロマン×たこ焼き&レモンサワー

今回紹介する「ナンリ亭」があるのは、自由が丘北口の学園通り沿いの通称「一番街」。50年以上続く、自由が丘でも古い歴史を持つ飲食街です。

  • 自由が丘の隠れた人気飲食街「一番街」の突き当りにある、築50年以上の昭和レトロなビル
  • その2階奥に「ナンリ亭」がある
  • しっくいの白壁に濃茶の木製カウンター
  • ソファー席。ビンテージテイストあふれる落ち着いた雰囲気

メニューを見るとメインはお酒であり、フードは軽いおつまみのみ。つまり業態としては居酒屋というよりバーなのですが、訪れたほとんどの人が頼むのが、メニューの左上に大きく特筆されている「たこ焼き」なのです。

  • フードとドリンクメニュー
  • 9種類のこだわりレモンサワーメニュー。「ドライ」「スパイシー」「やや甘」「爽やか」など特徴が一目でわかる。レモンサワー初心者でも頼みやすい

こんなに楽しかったんだ…!新たこ焼きワールドの発見

「ナンリ亭」のたこ焼きは、通常よりかなり大きめで、中にはタコの煮汁で煮詰めたというキャベツとネギがみっちり詰まっています。だしのきいた生地もうま味たっぷりで、ソースなしでいくらでも食べられます。

一般的なたこ焼きの生地よりもお好み焼きの生地に近い配合の粉をだしで溶いている。具は、タコのだしで煮詰めたキャベツとネギ、天かす、紅生姜。かなり大きめで、たっぷり入った野菜の水分もあるため、高温でじっくり、20~30分かけて外側をカリッと焼き上げる
タコのだしで煮た野菜がぎっしり詰まっている

たこ焼きは「塩味」と「ソース味」の2種類があり、「塩味」を注文すると、ソースもトッピングもない、プレーンなたこ焼きが現れます。注目すべきは、それに添えらえているトッピング。

「塩たこ焼き」についてくる、味変用の3種の塩と自家製ラー油。塩はその時々で種類が変わり、取材当日は左から「カレー塩」「梅塩」「黒胡椒とハーブの塩」

3種の変わり塩とラー油、この味変アイテムで、たこ焼きの印象がドラマティックに変わるのです!「梅塩」で、タコのだしの味が引き立ちぐっと和風味に変身。「黒胡椒とハーブの塩」は、噛むたびに新しい風味が立ち上がる複雑な味わいに。「自家製ラー油」とタコの相性が抜群で、タコのうま味が口の中で爆発するよう…。

4種類の味変をひと通り味わうと、今度は、塩のミックスを楽しみたくなります。それに、ちょっと「自家製ラー油」をたらすと、さらに新しい味わいが爆誕。この調子で味見が止まらなくなり、あっという間に4個を食べ終えてしまいます。「たこ焼きって、こんなに楽しかったのか」と、目の前に新しい扉が開いたような感動をおぼえること間違いなし。

「ソースたこ焼き」には自家製ソース、青ネギ、揚げ玉、削り節がトッピングされている

塩味を堪能し尽くしたら、ソース味も忘れずに。だしが効いた生地と野菜の甘みを引き立てるソースと、お皿からあふれそうなボリュームのトッピングのマリアージュを楽しんでください。特に、ザクザクに切った青ネギの食感と香りがたまりません!トッピングの材料は全てたこ焼きの生地の中に入っているのですが、一体化してわかりにくくなっているため、香りと食感を際立たせるためにトッピングにしているのだとか。

「ソースたこ焼き」を「えびせん」(大判4枚/440円)にはさんで食べるのもおすすめ
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”日本のフードカルチャー”を究めたい

「楽しさが、尽きないアイデアの原点」と語る店主の南里 康次郎さん

店主の南里 康次郎さんは元々、裏方として物を作る仕事に憧れがあり、大手メーカーの技術系の仕事に就いていました。でもそれでは飽き足りず、「ダイレクトに反応が見える仕事をしてみたい」と、バーテンダーに転職。さらに洋酒だけでは飽き足らなくなり、「和のお酒や食材をもっと知りたい」と全国各地を探求し始めました。その中で出合い、惚れ込んだのが、博多のバーが提供していたユニークな「たこ焼き」。その店で約5年間修業をして、自分の工夫を加えた新しい形のたこ焼きにアレンジ。2016年、自由が丘に「ナンリ亭」を出店しました。

聞けば聞くほど驚かされるのが、南里さんの尽きない探求心。例えば、ある時期には「ポテサラを何種類作れるか」を探求し続け、公式Instagram・ポテサラアカウントにはお店で提供した230種類ものポテサラが並びました。その中でも特に人気を集め、現在は定番となっているのが「メンチカツのようなポテトサラダ」です。

人気の「メンチカツのようなポテトサラダ」(880円)。メンチカツにしか見えないビジュアルだが、食べると冷たいポテサラというギャップが楽しい
甘辛いタレに漬け込んだエイヒレを香ばしく揚げた「エイヒレのヅケ炙り」(990円)も人気メニュー

「ここまでこだわる⁉」衝撃のレモンサワーが9種類!

そんな南里さんの飽くなき探求心を象徴するのが、このお店のもう一つの名物、とんでもなくマニアックな、オリジナル「レモンサワー」です。

  • 「生姜と瀬戸田レモンジュレサワー」(写真左/990円)は、レモングラス入りラムをベースに、瀬戸田産レモンのシャーベットのようなジュレ、数種類のスパイス入りジンジャーシロップで作る。「ナンリ亭レモンサワー」(同右/1,100円)は、レモンのデリケートな香りを最大に引き出す独自の手法を使用したウオッカベースの一品
  • モヒートのように、グラスの中でレモンをつぶしてエキスを出す独特の作り方

例えば「生姜と瀬戸田レモンジュレサワー」は、ラム酒に瀬戸田産レモンのジュレと数種類のスパイス入りジンジャーシロップをミックス。「ローズマリーレモンサワー」(1,100円)は、ローズマリーの葉を炙ってからレモンといっしょにグラスの中でつぶして、香りを立たせます。どれを飲んでも、飲みながら味が変化していくカクテルのような複雑な味わいで、バーテンダー出身の南里さんの面目躍如。「こんなレモンサワーがあったのか!」と、たこ焼きに続き、またひとつおいしさの扉が開いたような気持ちに。

南里さん曰く「レモンサワーを追求しようと思ったのは、たこ焼きと同じく日本独特のカルチャーだから。しかも、レモンサワーは定義が曖昧で、レモンとお酒さえ入っていればあとは自由。だからこそ、いろんなバリエーションで表現できるんですよ」とのこと。

Instagramにアップしている、ミニドラマ動画

南里さんが今凝っているのが、動画撮影。本職の脚本家や役者、撮影関係者に依頼し、店のカウンターを舞台に、レモンサワーをテーマにしたミニドラマを撮影し、Instagramにアップしています。お店の宣伝かな?と思うとそうではなく、本当に、純粋に面白い、不思議なミニドラマ…。「自分がまた見たいと思う動画を撮ってもらっているだけ。この店が傾くくらい予算をかけていますけど(笑)、個人商店だからできる遊び心ですね」(南里さん)。

昭和レトロな雰囲気から「常連客は年齢層が高めかも」と思いきや、意外にも訪れるのは20~30代の若い層が中心といいます。その理由は、南里さんの若々しい探求心にあるのでしょう。夢は、「ナンリ亭」のたこ焼きとレモンサワーを提供する店を海外に持つこと。世界中どこにもない、唯一無二の味を、ぜひ世界に広めてほしいものです。

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