「アイスクリーム」「ジェラート」「シャーベット」「ラクトアイス」冷たいスイーツの違い

夏のメニューを強化する際、冷たいスイーツは強力な選択肢です。本記事では、「アイスクリーム」「ジェラート」「シャーベット」「ラクトアイス」の違いを解説し、飲食店での活かし方を分かりやすくお届けします。

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夏の利益率を最大化!冷たいスイーツ

冷たいスイーツは、知識を持って選択し自店のコンセプトに合わせることで、キッチンの負荷を増やさずに客単価の底上げを狙える優秀なアイテムとなります。本記事では、アイスクリーム、ジェラートやシャーベット、ラクトアイスといった各素材の特性を整理し、お客様の満足度を高める具体的な導入アプローチをご紹介します。

目次
1. デザートメニューの価値を高める冷涼スイーツの基本特性
 お客様の満足度を左右する冷たいデザートの選び方
2. 成分や製法による個性の違い
 1)アイスクリーム(アイスクリーム類)
 2)ジェラート
 3)シャーベット(ソルベ
 4)ラクトアイス
3. 経営の視点から見る各素材の特徴と導入効果
4. 既存の食材を上手に着回すアレンジのヒント
 メニューの価格設定と満足度のコントロール
 夜間営業やアルコールメニューとの掛け算
まとめ

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1. デザートメニューの価値を高める冷涼スイーツの基本特性

お客様の満足度を左右する冷たいデザートの選び方

食事の最後を締めくくるデザートは客単価向上に繋がる重要なアイテムです。冷たいスイーツを提案する際、風味や食感の特徴を理解しておくことは店舗の個性を表現する基本です。濃厚なコクやさっぱりした爽快感など、お客様のニーズに寄り添う仕立てを選ぶことが全体の満足度を引き上げる鍵となります。

それぞれ材料の割合の違いや、日本の法律(乳等省令)での扱いなどを説明します。

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2. 成分や製法による個性の違い

1) アイスクリーム(アイスクリーム類)

日本の乳等省令で「乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上」と厳格に定められている、最もリッチなアイスです。

使用材料:牛乳、生クリーム、砂糖、卵黄など。植物性油脂の添加は認められていません。

特徴・製造工程: 空気をたっぷりと含ませながら(空気含有率:約60〜100%)ゆっくり冷やし固めます。空気の泡がクッションの役割を果たすため、ふんわりと滑らかな口当たりになります。

味わい:ミルクの濃厚なコクと風味、豊かなコクが最大の魅力です。口の中でゆっくりととろけるぜいたくな味わいを楽しめます。

2)ジェラート

イタリア発祥の氷菓で、一般的なアイスクリームよりも素材の味をダイレクトに感じるのが特徴です。日本の分類では「アイスミルク(乳固形分10%以上)」または「アイスクリーム」に該当することが多いです。

使用材料:牛乳、砂糖を中心に、果肉、ナッツ(ピスタチオなど)、チョコレートなどをふんだんに使用します。生クリームの割合が低いため、脂肪分は比較的控えめ(4〜8%程度)です。

特徴・製造工程:アイスクリームに比べて製造時の空気含有率が約20〜35%と非常に低いのが特徴です。空気の隙間が少ない分、密度が高く、素材そのものの風味が凝縮されます。また、一般的なアイスよりもやや高めの温度(マイナス11〜13℃前後)で提供されるため、舌触りが非常になめらかです。

味わい:コクはありつつも後味がさっぱりとしており、果実やナッツの濃厚な素材感が口いっぱいに広がります。

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3)シャーベット(ソルベ)

乳成分をほとんど、あるいは全く含まない、果汁や果肉を主役に据えた冷たいデザートです。フランス語では「ソルベ」と呼ばれます。(※日本の乳等省令では乳固形分3.0%未満の「氷菓」に分類されます)

使用材料:果汁、果肉、砂糖、水、果実酒など。一部、まろやかさを出すためにごく少量の牛乳や卵白(メレンゲ)を加えるレシピもあります。

特徴・製造工程: 果汁とシロップを混ぜ合わせ、空気を含ませながら凍らせます。水分量が多いため結晶が大きくなりやすく、シャリシャリとした独特の食感が生まれます。

味わい:フルーツのみずみずしい酸味と甘みが際立ち、お口直しや夏の水分補給にぴったりの清涼感あふれる味わいです。

4)ラクトアイス

日本の乳等省令で「乳固形分3.0%以上(乳脂肪分の規定なし)」と定められているカテゴリーです。「ラクト」はラテン語で「乳」を意味します。

使用材料: 乳成分が少ない代わりに、コクや滑らかさを補うために植物性油脂(ヤシ油やパーム油など)が使われます。その他、風味を整えるためのフレーバーや安定剤が含まれます。

特徴・製造工程: 植物性油脂を使うことで、コストを抑えながらもクリーミーな質感を出すことができます。味わいを軽やかにするため、空気も多めに含まれていることが多いです。

味わい:さっぱりとした口当たりで、後味がベタつきにくいのが特徴です。メロンソーダに乗せるアイスや、スッキリ系カップアイスによく使われており、スナック感覚で気軽に楽しめる親しみやすい美味しさです。

3. 経営の視点から見る各素材の特徴と導入効果

各素材の特徴やメリットを、厨房環境や客層に合わせて比較検討してみてはいかがでしょうか。

素材のタイプ 期待できる効果とメリット 運用の注意点
アイスクリーム 贅沢感の演出、トッピングに
 便利
原価率が高くなりやすい
ラクトアイス 低コスト、軽い食感が人気 差別化に工夫が必要
ジェラート 素材の濃い味わいを表現可能 専用の管理や仕込みが必要
シャーベット 油の強い料理の口直しに最適 氷晶が大きくなりやすい

4. 既存の食材を上手に着回すアレンジのヒント

メニューの価格設定と満足度のコントロール

新メニューのために高価な専用食材を仕入れる必要はありません。例えば一般的なラクトアイスに、既存のフルーツや自家製ジャムを添えるアレンジです。見栄えが華やかになり、価格競争を避けながら客単価の底上げを目指す戦略を組み立てやすくなります。

夜間営業やアルコールメニューとの掛け算

お酒をメインに提供する店舗であれば、冷たいデザートとリキュールを組み合わせた「大人のデザート」としての提案も効果的です。さっぱりとしたシャーベットに、ストックしているスパークリングワインを少し注いで提供するスタイルは、キッチンの負荷を増やさずにドリンクの追加注文を自然に促すフックとなります。

【冷たいデザートを集客につなげる!参考記事はこちら】
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まとめ

冷たいデザートのバリエーションを理解し自店に最適なスタイルを見極めることは、既存の設備を活かしてお店のメニューを魅力的に刷新する有効なアプローチです。アイスクリームの違いや、ラクトアイスの軽快さ、ジェラートのなめらかさ、そしてシャーベットが持つ圧倒的な爽快感。自店のコンセプトに合わせて、まずは季節のソースを添えた試作から新しい夏の看板メニュー作りをスタートしてみてはいかがでしょうか。

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