北陸の食材を世界に発信!地元客含め幅広い層を獲得

魚介はノドクロなど北陸の地のものをふんだんに使い、石川・輪島で飼育されている七面鳥も炙り焼きで提供する居酒屋の「たまや」。「土鍋ごはん」も人気メニューの1つで、地元のビジネス層を中心に獲得する。

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たまや

石川 金沢・昭和町 居酒屋

 金沢駅前エリアの一画に2013年4月オープンした居酒屋。「新鮮な魚介を使った刺身と炭火の串焼きを味わい、土鍋ごはんでシメる流れが、当店のおすすめの楽しみ方」とオーナーの関川義彦氏は語る。魚介はノドクロなど北陸の地のものをふんだんに使い、県内の生産者から直接仕入れている七面鳥も、炙り焼きで提供する名物メニューの一つだ。ドリンクでは「金沢百万石ビール」の生をリーズナブルな価格で提供。「コシヒカリエール」をコースの飲み放題にもラインナップして喜ばれている。

昭和20年代に建てられた町屋(民家)を再利用。2階には4つの個室もある

 北陸新幹線の金沢延伸(2015年3月)による観光客の増加を見込んだが、「予想以上に地元の方の利用が多い」と関川氏が話すように来店客の半数は地元の人々だ。多くは40~50代のビジネス層で、県外の友人を伴ったり、会社の接待や宴会で来店する常連を獲得。一方、今年2月から「ぐるなび外国語版」を活用し、ほぼ毎日来店する外国人の応対用に外国語メニューブックを作成してサービス力も強化。国内からはぐるなびからのネット予約が増加している。

 今後は、「食材にこだわった串焼きで、北陸の素晴らしさを世界に発信したい」と関川氏。加賀野菜や原木生椎茸「のと115」、能登牛などを取り入れ、北陸エリアの活性化を図る。

ここがポイント!

希少な七面鳥や地ビールで差別化
自ら生産地を訪れ、石川・輪島で飼育されている七面鳥など珍しい食材や、「金沢百万石ビール」の生を提供。他店との差別化につながり、来店・再来店を促進している。
ノドグロなどの「土鍋ごはん」がシメに人気!
シメの「土鍋ごはん」(1,296円~)が名物の一つ。レギュラーの「九条葱と鶏そぼろ」「のど黒といくら」などのほか、「ほたるいか」「桜鯛」といった期間限定のものも提供。
エリアの特徴
金沢駅兼六園口(東口)から徒歩5~6分の「駅前エリア」南側。駅前は北陸新幹線の延伸と前後して整備が進み、ホテルや商業施設が建ち、飲食店も増加。
たまや
石川県金沢市昭和町8-17
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酒人 関川 義彦 氏
19歳の時にカフェで働いた後、様々な業態を経験。6年前に33歳で独立・開業を果たした。