鮮魚料理と鯛出汁おでんを売りにリピーターを獲得

鮮魚とおでんを売りにしている「SAKE BAR サカナノトモ」。立ち飲み用のカウンターと最大30名を収容できるテーブル席を備え、他店と差別化。千葉・館山の漁港などから仕入れ、鯛出汁を使ったおでんも好評だ。

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SAKE BAR サカナノトモ

千葉 柏 居酒屋

 2018年7月、JR柏駅西口から徒歩2分の路地にオープン。店に入ると調理場に面した立ち飲み用のカウンターがあり、奥には最大30名を収容できるテーブル席を備えている。「周辺の店には少ない立ち飲み席を設けることで、他店と差別化しようと考えました」と話すのは、店主の深川智行氏。客層は30~40代のビジネス層が中心で、一人客から大人数での宴会まで幅広く利用されている。

30名規模の貸切利用も可能なテーブル席。ほかに、立ち飲み用カウンター席も備える

 料理の売りは、鮮魚とおでん。魚は小売店の鮮魚バイヤーを務めていた深川氏のネットワークを活かして、千葉・館山の漁港などから仕入れ、「5種のお造り」(2人前1,058円~)などで提供。また、鯛出汁を使ったおでんも好評で、80~300円(税別)で約20種類のネタを用意し、夏場でも高い注文率を誇っている。また、ドリンクは日本酒に力を入れ、約20種を常備。「様々な好みに応えられるよう産地や味が偏らないようにしています」と深川氏。様々な銘柄を楽しめる日本酒のイベントも行い、ファン獲得につなげている。

 ぐるなびにはオープン時に加盟。Instagramからネット予約ができるように設定して、集客力をアップ。オープンから1年足らずで坪月商30万円を売り上げる繁盛店となっている。

ここがポイント!

お得感のある鮮魚の刺し盛りが人気
その日仕入れた鮮魚を使い、盛り付け方にもこだわった「5種のお造り」が好評。実際は7種盛りで提供しており、期待を上回る内容で満足度アップにつなげている。
イベントを開催してファンを囲い込み
7月に、開店1周年を記念し、職人を招いてのマグロ解体ショーを実施。ほか、様々な銘柄を楽しめる「日本酒の会」などのイベントも行い、常連客の囲い込みに力を入れている。
エリアの特徴
JR柏駅周辺は、大型商業施設や飲食店が建ち並ぶ繁華街。同店がある西口周辺はオフィスも多く、近年、飲食店の数も増えているエリア。
SAKE BAR サカナノトモ
千葉県柏市末広町4-5 金子ビルA棟1F
https://r.gnavi.co.jp/seu52jms0000/
店主 深川 智行 氏(右)、スタッフリーダー 長束 沙津希 氏(左)
深川氏は、小売店で魚のバイヤーを務め、和食居酒屋の料理長を経て同店で独立。