博多の皮焼きで差別化し、幅広い層の集客に成功

博多名物・鶏皮の串焼きを売りにした居酒屋「焼き鳥酒場 鳥〇」。塩味の「白皮」とタレ味の「黒皮」があり、合計で1日平均100本を売り上げる。姫路名物のおでんも提供し、ビジネス層のほか観光客も集客している。

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焼き鳥酒場 鳥〇(とりまる)

兵庫 姫路駅 居酒屋

 JR姫路駅より徒歩2分のアーケード内に立地。2018年10月、鶏と鮮魚料理をメインにした居酒屋から業態変更し、博多名物・鶏皮の串焼きを売りに据えている。「皮焼きを出す店が周辺にないため、他店との差別化につながると考えました」と、店長の山下大輔氏は話す。客層は主にビジネス層で、仕事帰りに立ち寄る人が多いという。平日は1人客が全体の3~4割を占め、1階はすべてカウンター席。2階には最大20名の宴会も可能なテーブル席を備える。

2階は最大20名収容。飲み放題付きのコース(3,000円~)が宴会で人気

 名物の皮焼きは、塩味の「白皮」とタレ味の「黒皮」(各1本132円)があり、合計で1日平均100本を売り上げる。また、新鮮な「鳥刺し」(550円~)も好評だ。そのほか、鶏料理だけでなく姫路名物の「おでん盛り合わせ」(638円)などを用意し、観光客も取り込んでいる。

 ドリンクは姫路の地酒のほか、プレミアム焼酎やエリアでは珍しい「ホッピー」(418円)など幅広く提供。ハイボール(385円~)もレモンや青りんごなど多種類そろえ、需要に応えている。

 ぐるなびにはリニューアル時に加盟し、宴会など予約獲得に手応えを感じている。今後は外国語メニューブックの作成や、Instagramでの発信にも力を入れ、「観光客を含め、認知度を上げて新規客を獲得したい」(山下氏)と語る。

ここがポイント!

5日間かけて仕込む鶏皮の串焼きが売り
名物の鶏皮の串焼きは、焼いてタレに漬け、寝かすという作業を5日間繰り返す。「白皮」と「黒皮」(写真)の2種類を提供し、これを目当てに来店するファンが多い。
姫路名物を用意し、観光客も集客
売りの鶏メニュー以外にも、姫路おでんなどの郷土料理を提供して観光客や出張客にアプローチ。ドリンクでも姫路の地酒をそろえ、地元客以外の集客につなげている。
エリアの特徴
姫路城を望むJR姫路駅の北側エリアには商店街が広がり、1日中人通りが絶えない。店の周辺には立ち飲み店などをはじめ、飲食店が建ち並んでいる。
焼き鳥酒場 鳥〇(とりまる)
兵庫県姫路市東駅前町30
https://r.gnavi.co.jp/m1kuunfy0000/
店長 山下 大輔 氏
姫路の割烹料理店で修業した後、店のオープン時より勤務。調理のほか、運営全般に携わる。