名物料理&ドリンクを開発。覆面調査で店舗力も向上!

鹿児島産の食材を使った料理を提供する居酒屋「鹿'tariyan」。県内のブランド鯖をゴマだれで食べる「長島むじょか鯖 ゴマさば」が看板。覆面調査を行って店舗力向上させたことで、客数が増え、接客力もアップした。

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鹿'tariyan

鹿児島 薩摩川内 居酒屋

 鹿児島・川内の繁華街の一画で7年目を迎える居酒屋。「店名には、語り合う場、鹿児島の食材、イタリアンなどの洋食も提供する、という意味を込めました」とオーナーの坂口聡氏は語る。開店以来、幅広い年代を集客してきたが、「さらに圧倒的な特徴と、サービスの質など高い店舗力をつけて、居酒屋で働くことの価値を高めたい」と坂口氏。そのために、様々な取り組みを行ってきた。その1つが看板料理の開発だ。県内のブランド鯖をゴマだれで食べる「長島むじょか鯖 ゴマさば」(1,408円)や、旬の野菜と鮮魚を組み合わせた、“醤油で食べない刺身”などの魚料理を前面に打ち出した。

店内は温もりのある落ち着いた雰囲気。掘りごたつ席のほか、テーブル席などもある

 さらに、覆面調査を行い接客レベルを客観的に分析。一方、従業員満足度調査でスタッフが持つ問題意識を把握し、店舗力の向上に努めてきた結果は上々で、「客数が増え、看板料理の注文率が上昇。接客レベルも上がっています」と坂口氏は手応えを語る。4月には現在の場所の近くに移転リニューアルし、席数も約2倍に増やしてさらなる発展を狙う。目標は「エリアで一番になり、地域発展に貢献する」(坂口氏)ことだ。

 ぐるなびには3年ほど前に加盟。販促を強化し、「ぐるなび台帳」を活用した顧客管理にも取り組んでいる。

ここがポイント!

長島産ブランド鯖で、オーダー率が上昇
2019年秋から、県内の長島町産のブランド鯖「むじょかサバ」を漁港直送で仕入れる。醤油ではなくゴマだれで食べる「ゴマさば」が名物料理として定着し、集客に貢献している。
地元2社とコラボしたオリジナルドリンク
坂口氏の地元・薩摩川内市樋脇町の酒蔵と製茶業の2社にコラボを提案し、“焼酎用抹茶粒”(写真左)を使った、麦焼酎の抹茶サワー(580円)を開発。オリジナルドリンクとして好評だ。
エリアの特徴
鹿児島県北西部に位置する薩摩川内市。在来線のほか、九州新幹線も停まる川内駅から徒歩数分の国道沿いは、飲食店などが集中する繁華街になっている。
鹿'tariyan
鹿児島県薩摩川内市東向田町14-16 山内ビル1F
https://r.gnavi.co.jp/km3uunzn0000/
代表 坂口 聡 氏
18歳から料理人として居酒屋やホテルで研鑽を重ね、7年前に独立。地域No.1店を目指す。