鶏こう 総本店
滋賀 大津・石山駅 居酒屋
売りの4品をまとめた「ちょっとコース」も人気
滋賀県大津市・JR石山駅から徒歩1分の裏通りに、2006年オープンした居酒屋。京都や大阪の割烹や焼き鳥店などで修業を積んだ代表の山田公一郎氏の独立1号店だ。「これまでの経験を活かした鶏料理を売りに、他県からも人を呼び込めるような店を滋賀に作りたいと考えて独立しました」と、山田氏は語る。創業時の物件はわずか9坪でカウンター席がメインだったが、2015年に隣の現物件(20坪)へ移転。最大24名での宴会が可能な掘りごたつ席のほか、個室やカウンター席も設け、ビジネス層やファミリーなど地元のリピーターを中心に集客している。
主力食材の鶏肉は、滋賀の銘柄鶏・近江黒鶏と地鶏の近江しゃも、鳥取産大山地鶏の3種類を活用。すべて一羽丸ごと仕入れて店でさばいており、鮮度の高さが売りになっている。看板メニューの「焼鳥」(143円~)では、皮や砂ずりは近江黒鶏、せせりは大山地鶏というように、部位ごとに鶏を変えている。「同じ部位でも鶏によって特徴が違うので、焼き鳥にしたときにいちばんおいしいと思う種類を選んでいます」(山田氏)。また、丸鶏で仕入れているため、モモの付け根の肉「ソリ」(385円)や「白子」(330円)といった希少部位も提供することが可能で、他店との差別化のポイントになっている。さらに、焼き鳥に使う調味料にもこだわっており、「塩は、様々な種類を試した結果、焼き鳥に最も合うと感じたウクライナ岩塩を使っています」と、山田氏は語る。焼き鳥以外にも、ジューシーで弾力のある大山地鶏のモモ肉を使った「鶏こうの唐揚げ」(682円)や、独特の食感と旨味を堪能できる「近江しゃもの水炊き」(コースのみで提供)も人気を博している。
コースは、飲み放題付きで全9品の「鶏こう本格コース」(5,000円)が一番人気。また、当日でもオーダーが可能な「ちょっとコース」(1,980円)も好評だ。「焼き鳥など売りの4品をまとめたコースで、これに追加で単品をいくつかオーダーされる方が多いです」と山田氏。
ドリンクは、特に焼酎に力を入れており、焼酎アドバイザーの資格を持つ山田氏が厳選した50種類以上をラインナップ。また、梅酒も約20種類をそろえており、女性からのオーダー率が高いという。
ぐるなびには2011年に加盟。店舗ページでこだわりをアピールし、着実に集客アップにつなげてきた。加えて、「ぐるなび台帳」も活用しており、「効率的に予約が管理できるようになりました」と山田氏は語る。さらに、約1,000名の店のLINE会員に新メニューやコースの情報、割引クーポンなどを定期的に配信。リピーター獲得にひと役買っている。また、忘年会シーズンなどの繁忙期は平日でも予約で満席になることが多いため、満席で入店できなかった人に2,000円分の食事券を渡して再来店を促している。「有効期限を10日間に設定しているので、この食事券を使うために早めに再来店してくださる方が多いです」(山田氏)と、効果を感じている。現在、県内に5店舗を経営しており、6店舗目としてカウンター席のみの鶏料理メインの割烹を出店したいと考えている。
ここがポイント!
滋賀県大津市粟津町12-24
https://r.gnavi.co.jp/kajy104/