肉カフェ&バルモンスタービーフ 本川越店
埼玉 川越 肉バル
綿密に商圏調査を行って出店。再来店につなぐ仕掛けも充実
埼玉・本川越駅前の商店街にあるビル2階に、2017年7月オープン。代表取締役の田代高之氏は、創業時からフランチャイズビジネスを展開したいと、飲食未経験ながら収益の上がる仕組みを追求して、「モンスタービーフ」を出店した。「出店するにあたり商圏調査を徹底するとともに、オペレーションの簡素化を図り、業態やターゲットを絞り込みました」と振り返る。本川越駅前を選んだのは、「周辺に大学や病院が点在し、企業も多数あり、鉄道3線の駅が集中していて人が集まりやすい。その中でも、SNSなどで集客がしやすい20~30代の女性をターゲットにしようと思いました」(田代氏)。
そして、客層とオペレーション面を考慮し、選んだのが、「肉料理」だった。「ボリュームのある肉料理はインパクトが強く、"SNS映え"するので、若い女性にアピールできると考えました。赤身の熟成肉を採用することで、おいしさと同時にヘルシーさも打ち出せる」(田代氏)と、コンセプトを作り込んでいった。狙い通り、開店以来、20~30代の女性から支持されているほか、カップルも多く来店している。
看板の肉料理は、「モンスタープレート」(5,478円、ハーフサイズ3,608円)。アメリカ産牛肉の熟成肉やスペアリブなどを、A3サイズの板に豪快に盛り付けており、コースにも組み込んでいる。また、「バター醤油」など10種類のフレーバーから選ぶことができる「フレイバーポテト」(748円)も人気。夏以降は、コロナの影響によるアルコール利用の減少を受け、「熟成ステーキBOWL」(1,078円~)などの食事メニューも追加。週末のランチ営業も開始し、食事利用のファミリ―も獲得している。
一方で、田代氏は「若い女性は常連になりにくい傾向がある」と分析し、再来店したくなる仕組みづくりにも注力。その1つが記念日プレートだ。コースを予約した希望者に対して、デザートのワッフルプレートにチョコペンで希望の絵を描く無料サービスで、年間1,000件以上のオーダーが入るという。提供時には店内を暗くして音楽を流し、プレートには花火を灯して店全体でお祝いの雰囲気を演出。「そのお祝いのグループに参加した方や、居合わせたお客様の方が記念日の演出を知り、別の機会に利用するケースも多いです。毎年、誕生日に来店する方もいらっしゃいます」(田代氏)。また、カプセル玩具の機械を使い、支払額1万円ごとに1回挑戦できる「モンスターガチャポン」を実施。「モンスタープレート無料」など、次回来店で使える無料券がもれなく当たるもので、ゲーム性がある楽しさとお得な内容が好評で、リピートにつながっている。
さらに、8月からはデリバリーもスタート。「熟成ロースステーキBOX」(150g1,380円~)や「選べるフレーバーモンスターポテト」(780円)などを提供し、月に100件程度の注文があるという。
ぐるなびには、開店当初から加盟。記念日利用を前面に打ち出し、ネット予約を多く獲得。SNSにも注力しており、「ワッフルプレート」をアップしてアピールしている。
2020年10月には、FC第1号店を東京・豊洲にオープン。「今後もFC展開を進めていきたい」と田代氏は意欲を語る。
ここがポイント!
埼玉県川越市新富町1-19-2 第64東京ビル2F
https://r.gnavi.co.jp/fr00a13h0000/