村木屋 横浜店
神奈川 横浜駅 居酒屋
リピーターを着実に増やし、昨年は順調に2号店を出店
神奈川・横浜駅から徒歩1分という好立地のビル3階にある大衆居酒屋「村木屋 横浜店」。店長の村木竜太氏は、「地元の横浜駅前に自分の名前が付いた店を出すのが夢だった」と、当初から多店舗展開を目指して2019年2月にオープン。現在、日中は地元の年配客が中心、夜はビジネス層や学生など、一人客からグループまで時間帯ごとに幅広い層を集客し、全体の3分の2以上をリピーターが占める。
料理は「週5で来ても飽きないメニュー」をモットーに、串焼き、刺し身など居酒屋の定番を中心に150種以上をラインナップ。中でも高いオーダー率を誇る「特製もつ煮」(530円)は、毎日仕入れる新鮮な豚の大腸を、オープン以来継ぎ足してきた特製スープで煮込んだ名物。これを目当てに来店する人も多く、女性向けにハーフサイズも用意している。また、コースは料理のボリュームを多くして他店との差別化を図り満足度を高め、多数のリピーターを獲得。3,200~4,980円で松・竹・梅の3種を用意し、唐揚げ、串焼き、もつ鍋など9品に2時間飲み放題が付く「梅コース」(3,200円)が一番人気だ。
ドリンクは定番のビール、ハイボール、日本酒、ワインなどのほか、5種の「ハイサワー」( 各400円)を打ち出し、焼酎の量も「なか」(280円)と「超なか」(500円)の2種をそろえ、好評を得ている。
そんな中で最も集客に効果を発揮しているのが、接客を重視した店づくりだ。店内にはカウンター、座敷、テーブルを含む全席を見渡せるようにと、中央に大きなオープンキッチンを設置。店内にいる全スタッフが来店客の様子を常に注視することで、ベストなタイミングで声がけやオーダーに対応できるよう「先回りの接客」を徹底する。加えて、料理やドリンクの提供スピードにもこだわっており、前菜類は注文から3分以内を心掛ける。一方で接客のマニュアルやルールは設けず、スタッフの自主性を尊重。「飲食店で一番重要なのは組織力。助け合いの精神を大事にすることで、各自が自分で得意分野を見つけ、チームに貢献できるように成長してくれています」と村木氏。さらに、アルバイトスタッフにもリーダー、マネージャー、店長代理と3段階の役職を設け、年3回の昇級試験を実施。普段の営業中の対応をベースにした実技と、オリジナルのペーパーテストの結果によって役職が上がり、名刺が支給される。「その名刺は、お客様に接客を褒められたときだけ、お渡しできるシステムにしています。スタッフのモチベーションを高めつつ、責任感を持ってもらい、チーム力を上げるのが目的ですが、店のファンを増やすきっかけにもなっています」と、村木氏は狙いを話す。
「当たり前のことをしっかりやる」(村木氏)を徹底して着実に常連客を増やし続け、2020年9月には神奈川・関内に「村木屋」2号店をオープン。今年11月には大衆焼き肉をコンセプトにした新店を出店予定で、順調に店舗展開を進めている。
販促では、2019年ぐるなびに加盟し、現在は2号店でも活用。担当営業と密にコミュ
ニケーションを取りながら、丁寧なページづくりで情報を発信し、コロナ禍において
も好調に集客している。
ここがポイント!
神奈川県横浜市西区南幸1-2-1 3F
https://r.gnavi.co.jp/rthv33ys0000/