2019/03/19 特集

こだわりとおいしさをアピール! ファン獲得につながる食べ比べ&飲み比べ(3ページ目)

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ゲーム感覚の利き酒で飲み比べ。地酒27銘柄の充実度をアピール

【静岡・静岡駅北口】静岡個室居酒屋 美酒トロ 徳川さん

「静岡地酒利き酒チャレンジ」の16種のセット。16種とは別に1杯提供し、その銘柄を当ててもらい、ポチ袋に入った正解の紙と答え合わせ。そのほか、9種、12種も用意し、宴会や二次会に人気だ

場が盛り上がる答え合わせ。再度注文が入ることも

 JR静岡駅から徒歩4分の地下街に2018年7月オープン。地産地消をコンセプトに静岡産の食材を使ったメニューが売りで、清水港に水揚げされる天然マグロを使ったメニューが人気だ。日本酒も県内の蔵元から27銘柄をそろえ、地酒ファンを集客している。

利き酒の日本酒の構成は、香りや味わいなどを考慮してバランスよく選択。どのセットにも人気銘柄を入れ、特に16種のセットには希少銘柄も
飲み比べ専用の木箱を用意し、地酒の銘柄がわかりやすいよう、底にそれぞれの銘柄を明記して客席に運ぶ

 「このバリエーションをアピールしたいと考え、日本酒の飲み比べを始めました」と語るのは、店長の木内眞氏。さらに、単に飲むだけでなく、「利き酒をして銘柄を当てられたらおもしろい」と考えたのが、「静岡地酒利き酒チャレンジ」だ。9種(1058円)、12種(1382円)、16種(1814円)の3つを用意し、日本酒を銘柄名が書かれた木箱に並べて提供。これとは別に、提供する複数の日本酒の中から1種用意し、この銘柄が木箱のどの銘柄かを当ててもらうというものだ。提供時に正解を書いた紙を封入したポチ袋も客席に持って行き、銘柄がわかったらスタッフが来店客の前で開封して答え合わせ。当たれば提供価格を半額にする。

答え合わせでは、正解が書かれた紙をスタッフが客席でオープン。場がもっとも盛り上がる。もう1回試すグループも多い
店頭でも地酒の豊富なラインナップを紹介し、地元で知られた蔵元を網羅していることをアピールする

 「ゲーム感覚で宴会や二次会で挑戦するケースが多いです」(木内氏)。正解率は10%程度だが、はずれても話題が広がり、場が盛り上がるという。「『またチャレンジしてくださいね』とお伝えすると、再度注文する方もいらっしゃいます。口コミでの評判もよく、手応えを感じています」と木内氏は語る。

 今後は、より多彩な銘柄をそろえ、料理とのマリアージュの提案など、日本酒の楽しみ方を一層広げたい考えだ。

静岡個室居酒屋 美酒トロ 徳川さん
https://r.gnavi.co.jp/9scc6kd50000/
静岡県静岡市葵区紺屋町8-17 サンタモン駅前ビルB1
地元・静岡産の食材を中心にそろえた居酒屋。清水港で水揚げされる天然マグロが楽しめる。全席個室としており、20代後半~40代のビジネス層の利用が多い。
店長 木内 眞氏
大阪の居酒屋で10年間勤務した後、2015年入社。同店の立ち上げから運営に関わる一方、各地の酒を探求している。

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