2020/04/21 特集

シメに、つまみに、主役もOK!料理界の華麗なるオールマイティ 名物カレーメニュー(2ページ目)

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味の決め手はスパイス16種。つまみにもなる濃厚カレー麺

麺酒房 実之和 六本木店(東京・六本木)

かれー麺(並盛) 880円

16種のスパイスの配合は企業秘密。辛味が少ない千葉県長生郡産の「ながいきねぎ」と豚バラスライスを添えて提供

昼はランチ、夜は居酒屋の相乗効果で集客に成功

 2007年、東京・六本木にオープンした「麺酒房 実之和 六本木店」。名物の「かれー麺」は、千葉・小見川で昭和28年に創業した「実之和食堂」(現在は閉店)で、開業当初から提供されていたカレーラーメンがルーツ。その味が受け継がれて改良されてきた。一番の特徴は、当時と変わらぬ配合で16種のスパイスをブレンドして作るオリジナルのカレールー。そして現在は、このルーに、8時間煮込んで仕込む鶏ガラスープを合わせ、麺にはコシの強い中太多加水麺を使用している。

トッピングの一番人気「そりゃ盛りすぎだろ!ネギバカ」(200円)
カレースープはあんかけのようにとろみが強く、太麺とよく絡む
オリジナルスパイスを使った手羽先揚げ「てばから」。麺以外のメニューにもカレー風味を打ち出し、店の売りをアピール

 ランチタイム(11〜17時)は、「かれー麺」や「かれーつけ麺」(並盛930円)のほか、「豚しゃぶスープかれー定食」(990円)といった定食類を豊富に用意し、男女問わず1人客がメイン。一方、17時以降は飲みを目的に来店する人が増え、少人数のグループを中心に集客している。「スープが濃厚で麺にドロっとからむので、食事としてはもちろん、夜のおつまみとして人気が高いです」と話すのは、店を統括する中村幸絵氏。「かれー麺」は夜のみハーフサイズの「小盛」(760円)も提供し、「居酒屋利用のシメとして、グループ全員がハーフサイズを頼まれることもありますし、2軒目利用のお客様にも人気です」と中村氏。麺料理以外にも、スパイシーなカレー味の「実之和のてばから」(3本390円)といったメニューも打ち出すほか、「かれー麺」のトッピング用のネギを活用した「豚しゃぶネギサラダ」(690円)、「ネギゴマ」(390円)などが好評。初めて来店した後、ランチや夜にリピートする人もいて、相乗効果を発揮している。

 「リピーターも多く、転勤などを経て数年ぶりに訪れる方もいらっしゃいます」と中村氏。今後も「戻ってきたくなるオリジナルの味」を追求し、「かれー麺」の魅力を広めていく。

麺酒房 実之和 六本木店(東京・六本木)
東京都港区六本木3-13-8 1F
https://r.gnavi.co.jp/2zan5bg20000/
昼は「かれー麺」を中心としたランチ、夜は居酒屋として営業。男女比は6対4で、周辺のビジネス層や接客業従事者らが中心。宴会は「かれー鍋」を軸にしたコース(4,500円~)が好評だ。
店舗統括 中村 幸絵氏
19歳でアルバイトから飲食業界へ。六本木店の前身・高田馬場店(現在は閉店)から勤め、自身も接客をしながら同店を統括。オーナーでもある夫と夫婦二人三脚で「赤坂店」と共に運営する。

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