味の決め手はスパイス16種。つまみにもなる濃厚カレー麺
麺酒房 実之和 六本木店(東京・六本木)
かれー麺(並盛) 880円
昼はランチ、夜は居酒屋の相乗効果で集客に成功
2007年、東京・六本木にオープンした「麺酒房 実之和 六本木店」。名物の「かれー麺」は、千葉・小見川で昭和28年に創業した「実之和食堂」(現在は閉店)で、開業当初から提供されていたカレーラーメンがルーツ。その味が受け継がれて改良されてきた。一番の特徴は、当時と変わらぬ配合で16種のスパイスをブレンドして作るオリジナルのカレールー。そして現在は、このルーに、8時間煮込んで仕込む鶏ガラスープを合わせ、麺にはコシの強い中太多加水麺を使用している。
ランチタイム(11〜17時)は、「かれー麺」や「かれーつけ麺」(並盛930円)のほか、「豚しゃぶスープかれー定食」(990円)といった定食類を豊富に用意し、男女問わず1人客がメイン。一方、17時以降は飲みを目的に来店する人が増え、少人数のグループを中心に集客している。「スープが濃厚で麺にドロっとからむので、食事としてはもちろん、夜のおつまみとして人気が高いです」と話すのは、店を統括する中村幸絵氏。「かれー麺」は夜のみハーフサイズの「小盛」(760円)も提供し、「居酒屋利用のシメとして、グループ全員がハーフサイズを頼まれることもありますし、2軒目利用のお客様にも人気です」と中村氏。麺料理以外にも、スパイシーなカレー味の「実之和のてばから」(3本390円)といったメニューも打ち出すほか、「かれー麺」のトッピング用のネギを活用した「豚しゃぶネギサラダ」(690円)、「ネギゴマ」(390円)などが好評。初めて来店した後、ランチや夜にリピートする人もいて、相乗効果を発揮している。
「リピーターも多く、転勤などを経て数年ぶりに訪れる方もいらっしゃいます」と中村氏。今後も「戻ってきたくなるオリジナルの味」を追求し、「かれー麺」の魅力を広めていく。
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