料理編基本テクニック② 離れてズーム&斜め45度!
光と明るさに続いて大事なこととして、岡村氏は「カメラの位置」を挙げる。「基本は料理をアップで撮る。シンプルに料理だけを写すことで、ボリューム感や“シズル感”が伝わります」。ただし、注意したいのが料理とカメラの距離。「スマホのカメラは広角レンズが使われているので、スマホ自体を寄せると画面の端が引き伸ばされ、皿などがゆがんしまいます。そのため、少し離れた所からズーム機能を使って撮影するのが良いでしょう」(岡村氏)。また、こうすることで料理に自分の影が写り込むことも避けられる。
さらに、角度については「基本は斜め45度」とアドバイス。この角度だと料理の上と横の両方が写り、立体感が生まれる上、実際に料理を食べるときの目線に近く、よりその料理をイメージできるというメリットもある。
【One Point】三脚でスマホを固定すれば、より簡単にきれいな写真が撮れる
スマホでより美しい写真を撮るためには、手持ちで起こりがちな手ブレを防ぐために、三脚を利用するのが有効。被写体の位置や構図、光の向きの微調整などが1人でも簡単にできることに加え、「最大のメリットは、スマホを固定することで“絵づくり”を考える時間が取れること」(岡村氏)だという。どう撮るかをゆっくり考えることで、イメージに近い写真撮影が可能になる。スマホ用の三脚は安いものであれば500円程度で購入でき、テーブルなどを挟むクリップ式のスタンドタイプもある。アーム部分の角度を自由に変えられるものなど多種そろっているので、ぜひ試してほしい。