2021/04/27 特集

あなたのお店の料理を“半逆光のスマホ撮影”でさらにおいしく!目からウロコのSNS写真術(4ページ目)

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人物&店内編

 料理のほか、飲食店にとって欠かせないスタッフや店内の写真を撮る基礎テクニックも知っておこう。

 まず人物を撮るときは、基本的に逆光は避ける。「光が人物の背後から当たるので全体的に暗く、表情も見えにくくなってしまう」(岡村氏)ためだ。逆に順光では人物が明るくはっきり写るが、立体感がなく、面白みに欠ける面も。そんなときは半逆光や、横からのサイド光がおすすめ。影ができるのでクールな印象も演出できる。

 一方、店内写真はバランスよく撮影するための補助線「グリッド」を活用し、ゆがんで見えないよう注意。また、「写す壁は2面までに抑えるのがベター」と岡村氏。「(スマホの)広角レンズで、広く写したくなりますが、情報量を抑えた方が散漫にならず、しっかり店の雰囲気が伝わります」。

順光で撮影した「料理編基本テクニック①」の写真と比べ、サイド光だと顔に陰影ができ、クールな表情も似合う。人物を撮る場合も少し離れて、スマホのズーム機能を活用するのが基本
逆光では全体的に暗く、人物の表情がよく分からない。ただ、露出補正で明るさを調整すれば、ソフトなイメージの写真になるという一面も
店内撮影では、あえて写る範囲を2面に抑える。下の写真に比べ情報量を引き算したことで奥行きが出つつ、インテリアなどがよりはっきり分かる写真に
スマホのグリッド線を出して店内の水平・垂直を確認すると、ゆがみのないバランスのいい写真を撮ることが可能になる

【One Point】自作のレフ版&ライトボックスで一歩進んだプロっぽい写真に!

 料理でも人物でも、光が当たって影が強く出過ぎる場合はレフ版を使おう。レフ板とは光を反射させる反射板のことで、ライトなどを反射して影の部分に光を与えられる。このレフ版は鏡やコピー用紙などの白い紙でも十分代用できる。また、うまく光が当たらない場合は、簡易ライトボックスを自作し、活用してみよう。段ボールの一面をくり抜いてトレーシングペーパーを貼り、そこから懐中電灯などで被写体に光を当てれば、やわらかい印象の写真を撮ることができる。

  • 店内の照明を消し、後ろの壁にライトを反射させ、ライトボックスで右からスマホライトを当てた
  • ライトボックスで左から光を当て、右にはメニュー表にコピー用紙を貼ったレフ版で影を起こす

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