人物&店内編
料理のほか、飲食店にとって欠かせないスタッフや店内の写真を撮る基礎テクニックも知っておこう。
まず人物を撮るときは、基本的に逆光は避ける。「光が人物の背後から当たるので全体的に暗く、表情も見えにくくなってしまう」(岡村氏)ためだ。逆に順光では人物が明るくはっきり写るが、立体感がなく、面白みに欠ける面も。そんなときは半逆光や、横からのサイド光がおすすめ。影ができるのでクールな印象も演出できる。
一方、店内写真はバランスよく撮影するための補助線「グリッド」を活用し、ゆがんで見えないよう注意。また、「写す壁は2面までに抑えるのがベター」と岡村氏。「(スマホの)広角レンズで、広く写したくなりますが、情報量を抑えた方が散漫にならず、しっかり店の雰囲気が伝わります」。
【One Point】自作のレフ版&ライトボックスで一歩進んだプロっぽい写真に!
料理でも人物でも、光が当たって影が強く出過ぎる場合はレフ版を使おう。レフ板とは光を反射させる反射板のことで、ライトなどを反射して影の部分に光を与えられる。このレフ版は鏡やコピー用紙などの白い紙でも十分代用できる。また、うまく光が当たらない場合は、簡易ライトボックスを自作し、活用してみよう。段ボールの一面をくり抜いてトレーシングペーパーを貼り、そこから懐中電灯などで被写体に光を当てれば、やわらかい印象の写真を撮ることができる。