週に1,300個超を販売!具材たっぷりの5層のサンドイッチを開発し、居酒屋から事業を再構築

群馬・前橋にある「サンドイッチとプリンのお店TOMOJI前橋店」は、2021年2月に居酒屋から業態変更してオープン。5層のサンドイッチと自家製プリンを看板に、サンドイッチは週に1,300個以上を販売している。

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目次
満足感が高く、手土産としても喜ばれる商品に。さまざまな販促で認知を高め、10~70代を獲得
【POINT1】惣菜系とスイーツ系のサンドイッチを、毎日20種以上ラインナップ
【POINT2】こだわりのプリンで、リピーター獲得施策を展開
【POINT3】鮮やかな色使いの外内観やチラシ配布が、認知度アップや集客に効果を発揮

満足感が高く、手土産としても喜ばれる商品に。さまざまな販促で認知を高め、10~70代を獲得

サンドイッチとプリンのお店TOMOJI前橋店(群馬・前橋)
群馬県前橋市天川大島町3-36-5
https://www.instagram.com/tomoji2021/
群馬・前橋のJR前橋大島駅から徒歩12分。2011年に洋風居酒屋「地中海マルシェSole Sole」としてオープンし、2021年2月にオリジナルのサンドイッチとプリンを販売する店へ業態変更。テイクアウトのほか、店内で食事もできる。

 群馬・前橋の住宅街に2021年2月オープンした「サンドイッチとプリンのお店TOMOJI前橋店」。もともと洋風居酒屋「地中海マルシェSole Sole」として営業していた店舗を、事業再構築の一環としてリニューアルした。具材をたっぷりと挟んだ色とりどりの5層のサンドイッチを看板に、10~70代を取り込み、テイクアウトを中心に1週間に1,300個以上を販売する。

店内に設置されたショーケースには、色鮮やかな5層のサンドイッチ20種類以上が並ぶ。具材の層が美しく重なって見えることも重要なポイント

 オーナーの樺澤大輝氏は「以前から中食への進出は念頭にあり、コロナ禍をきっかけに本格的にテイクアウトを軸にした業態へ変更しました」と振り返る。

 テイクアウトの主力商品を考える上で重視したのが、「日常的に食べる食品で、手土産としても喜ばれるもの」(樺澤氏)。外食のように目の前の客に喜んでもらうだけでなく、離れた場所で受け取った人が笑顔になる光景を思い浮かべた。サンドイッチやおにぎりが候補にあがったが、これまで洋食を手掛けてきた経験とノウハウ、樺澤氏が影響を受けた祖父が若かりし頃にパン屋を手がけたことなど、自らの原点と強みが生きるサンドイッチを選択。差別化を図るためにさまざまなサンドイッチ店を視察して試行錯誤を重ねた結果、パンを3枚使い、具材は2層にしたボリュームのある5層のオリジナルサンドイッチを展開することに決めた。

【POINT1】惣菜系とスイーツ系のサンドイッチを、毎日20種以上ラインナップ

人気の「海老とアボカドのコブサラダ」(写真左)と「自家製ローストビーフの生ドレ」(同右。ともに594円)。味のバランス、時間が経っても味が落ちないように、日々、改良を重ねている
季節のフルーツとクリームをたっぷり挟んだスイーツ系サンドイッチも人気。左は「桜あん苺大福」(594円)、右は「愛媛県清見オレンジバスクチーズ」(518円)

 サンドイッチのラインナップは、惣菜系とスイーツ系を合わせて常時20種類以上用意する。使用する野菜・果物は季節に合わせて変更するが、どれもたっぷりと具材を挟むのが特徴。

 人気メニューは「海老とアボカドのコブサラダ」と「自家製ローストビーフの生ドレ」(どちらも594円)。「野菜は種類ごとに別々に味付けしてマリネしています。それぞれの素材をしっかり感じられること、時間が経ってもおいしく食べられることを念頭に調理しています」と樺澤氏は語る。

  • 5層のサンドイッチには、フィルムを剥がす手順を案内するシートを同封。手や口周りを汚さず具材をこぼさずに食べられるよう工夫しており、これも商品開発のポイントの1つ
  • 新たにクロワッサンサンドをラインナップに加え、選択肢を広げるとともに生産性をアップ。コッペパンサンドやベーグルサンドが並ぶ日も

 同時にサンドイッチのフィルムの包み方にも工夫を凝らし、「食べるときに具材が崩れないよう、フィルムを少しずつ剥がしながら食べられるように包み方も考えました。食べ方のシートも同封して、手や口周りを汚さずに最後まで楽しんでもらえるようにしました」と樺澤氏は話す。

 一方で、「5層のサンドイッチはフィルムで包むのを含め、生産性が上がりにくいのが課題」(樺澤氏)。調理工程で丁寧さと熟練が求められるため、オリジナル性は高いが、完成までに時間がかかるという。そこで、クロワッサン、コッペパン、ベーグルなどのサンドイッチもラインナップすることで生産性を高めるとともに、バリエーションを増やし選べる楽しさも提案している。

【POINT2】こだわりのプリンで、リピーター獲得施策を展開

「Sole Sole」で好評だった自家製プリンをブラッシュアップして販売(1個464円)。砂糖を体に優しい天然のてんさい糖100%に替えたほか、地元産の卵を使用。テイクアウトのほか、ECでも販売している
プリンのこだわりをシートでアピールするとともに、空き瓶5つをプリン1個と交換するサービスを行い、店のリピート率を高める

 店名にも表されているとおり、サンドイッチと並び「プリン」(464円)も看板商品の1つ。居酒屋時代に好評だった商品をブラッシュアップさせ、砂糖を天然のてんさい糖に替えて価値を高め、瓶には店名の由来となった樺澤氏の祖父をモデルにしたイラストを描いた。「インテリアとして家で飾ってもらえるようなデザインにしました」(樺澤氏)。

 そして、プリンの空き瓶5個とプリン1個を交換するサービスを実施。瓶を家で保管することで店を思い出してもらえるように工夫するとともに再来店につなげるほか、ポイントカードでも来店3回でプリン1個をサービスするなど、さまざまなリピート施策を実施している。

【POINT3】鮮やかな色使いの外内観やチラシ配布が、認知度アップや集客に効果を発揮

業態変更に伴い店舗の外観を、居酒屋時代のシックな青から明るいピンクと黄色に変更。車や通行人の目にとまりやすく、視認性もアップ

 外観・内観は「コロナの暗い気持ちを吹き飛ばしたかった」(樺澤氏)と、ピンクや黄色など鮮やかな色を基調に。また、窓には大きくさまざまなサンドイッチの写真を貼ったところ、前を通る人や近隣住民の認知が高まった。

 また、Instagramで新商品などを発信するとともに、地元新聞で折り込みチラシを配布。また、曜日変わりでイベントを実施し、サンドイッチを3個購入するとくじを引ける「くじ引きDAY」や、来店スタンプが2倍になる「ポイント2倍DAY」などを設定。こうした情報もInstagramなどで発信し、お得感をアピールして来店につなげている。

「くじ引きDAY」(月曜日)、「ポテト2倍DAY」(イートインのみ、水曜日)など曜日ごとに異なるイベントを毎日実施することで、再来店を促進
  • モーニング、ランチなどでセットメニューを提供。ドリンクやプリン、サラダなどをお得に楽しめるメニューを用意し、店内利用を促している
  • 2022年3月1日から「パスタランチ」(1,100円~)を開始。近隣に住む主婦や居酒屋時代の常連客が利用しており、居酒屋時代に培った接客も好評だ

 イートインでは、サンドイッチにドリンクやサラダなどをセットにした「TOMOJIランチセット」(好みのサンドイッチに+495円)やドリンクをセットにした「おしゃべりセット」(好みのサンドイッチに+220円)などのセットメニューを用意。さらなる利用を促すため、2022年3月からは「パスタランチ」(1,100円~)を開始した。「店内利用を増やし、飲食店ならではの心のこもった接客をしたいと考えています。お客様とのコミュニケーションがスタッフのやりがいにつながってほしい」と樺澤氏は語る。

 こうしたさまざまな取り組みが好走し、サンドイッチは惣菜系が平日100個、週末200個、スイーツ系は平日50個、週末100個、プリンは週に600個売り上げ、月商は350万円に届く。客層は地元の高校生から年配層まで幅広く、居酒屋時代の常連に加え、新たな客層の開拓に成功している。

 2022年2月にはパンとサンドイッチの店「Bread & Sandwich TOMOJI」を群馬・伊勢崎市にオープン。グループ全体で使用しているパンを全てこの新店で焼いたものに変更してブランド力を高めるとともに、「サンドイッチとプリンのお店TOMOJI」のFC化も視野に入れて業態の磨き込みに取り組む予定だ。

株式会社ソーレ・ジャパン 代表取締役 樺澤 大輝 氏
群馬県前橋市出身。大卒後、営業職を経て、飲食業界に転身し株式会社ソーレ・ジャパンを設立。「炉端Bistro ソーレマン Sole Sole」など、現在は群馬県内で4店舗を展開している。