目次
・栄養バランスの良い野菜バンズで既存のファストフードと差別化
・【POINT1】九州の食材を前面に押し出したライスバーガー
・【POINT2】4つの時間帯のニーズに対応
栄養バランスの良い野菜バンズで既存のファストフードと差別化
福岡県福岡市博多区博多駅前3-21-4 プリンス スマートイン博多 1F
https://comecomeburger.com/
https://r.gnavi.co.jp/1dymkesx0000/
福岡・博多駅から徒歩6分のホテルの1階に、2022年10月オープンした「comecomeBURGER(コメコメバーガー) 博多駅前店」。九州産のヘルシーな食材にこだわったライスバーガーに特化し、モーニングはホテルの宿泊客、ランチは周辺のビジネス層、ディナーはテイクアウト客を中心に様々なシーンで集客に成功。2023年5月には最高月商650万円を達成した。
代表取締役の別府崇氏は、過去に複数の飲食店のブランディングや店舗展開を手掛け、人気店に育て上げた経歴を持つ。同業態の開発は、古くからの知人であり、九州でさまざまな飲食事業を行う株式会社 益正グループの代表取締役社長・草野益次氏の提案から始まった。
「日本人の主食である米を守りたいという思いが発端です。メニュー1つで完結する上、バランスよく栄養を摂取できるライスバーガーの専門店を作りたいという話を草野さんから聞いたとき、これはいけると思いました」と別府氏は振り返る。
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益正グループとアドバイザリー業務委託契約を結び、メニュー開発は主に草野氏が担当。食材も佐賀県にある益正グループのセントラルキッチンで調理するなど効率的な体制を整え、2022年3月に1号店である「comecomeBURGER 長尾店」を福岡・城南区にオープンした。その後、山口・山陽小野田や東京・日本橋などにFC店舗を展開。2022年10月に開業した「comecomeBURGER 博多駅前店」は直営2号店目となる。現在、創業店の長尾店は福岡・天神への移転準備中で、博多駅前店はフラッグシップ店と位置付られている。
同店はプリンスホテルによる宿泊特化型ホテル「プリンス スマート イン 博多」の1階に位置するが、ホテル側からの「九州の食材を使用した飲食店に入店してほしい」というオファーに応えての出店となった。40坪にカウンター席、テーブル席を合わせて47席を有し、営業時間は6時30分~20時。ホテルの宿泊客や周辺に勤務する会社員を中心に20~40代を集客し、約7割を女性が占めている。
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【POINT1】九州の食材を前面に押し出したライスバーガー
売りであるライスバーガーのバンズは、創業時から九州産のヒノヒカリを使用。“からだよろこぶ、ひとくち。”をコンセプトに、バーガーならではの組み合わせのおいしさと栄養バランスを追求してメニュー開発を行っている。「メインターゲットである女性に合わせ、体によい食材を見た目にも美しく組み合わせています。量はバンズが70g×2枚と一般的なライスバーガーの1.5倍ほどのボリュームがありますが、女性でも食べやすいサイズ感です」と別府氏は話す。
さらに2023年6月8日にはメニューをリニューアル。従来の白米と雑穀米のバンズを進化させて、野菜パウダーを混ぜ込んだ赤・黄・緑の3色の野菜バンズを開発した。「既存のファストフード店と混同されないよう、ヘルシーという強みをより明確に押し出すため今回のリニューアルに踏み切りました」と別府氏は明かす。
赤はトマトとパプリカ、黄は熊本県産の春日ぼうぶらと万次郎かぼちゃ、ウコン、緑は宮崎県産のホウレンソウと福岡県八女のいりえ茶園の緑茶ペーストを使用。野菜を瞬時に乾燥・粉末化することで、栄養素をそのまま残している。
全12種類のバーガーを用意し、それぞれ九州産の食材を全面に押し出していることも特徴だ。人気の「博多明太だし巻きライスバーガー」(702円)は福岡の有名ブランド・博多料亭「稚加榮(ちかえ)」の明太子、「アジフライライスバーガー」(637円)はアジフライの聖地として知られる長崎県松浦産のアジ、「サラダチキンの鶏味噌アスリートライスバーガー」(637円)は佐賀県産のみつせ鶏を使用している。
また今回のリニューアルでは、ライスバーガーと相性のいい日本茶との組み合わせを提案。茶葉の名産地である福岡県八女産のほうじ茶または玄米茶と味噌汁がセットになった「茶香(ちゃか)セット」を押し出し、客単価のアップとともにファストフード店とのさらなる差別化を狙っている。
【POINT2】4つの時間帯のニーズに対応
モーニングからディナータイムまでさまざまな利用シーンに対応できるのも強みだ。ホテルの1階にあるため朝は宿泊客のニーズが高く、モーニングだけで1日300食を売り上げる。宿泊客の7割が外国人観光客ということから、ホテル側からの要望でモーニングのみ、パンと長崎県産の雲仙高原ハムを使ったバーガーも2種類提供(味噌汁またはお吸い物またはドリンク付きで770円)。オペレーションをスムーズにするため、ライスバーガーは人気の3種に絞っている。
ランチは近隣のビジネス層がメイン。事前にモバイルオーダーから決済までできるアプリを導入し、イートイン、テイクアウトともに需要を獲得している。「店舗では商品を受け取るだけなので、昼休みの時間が限られている会社員の方々に好評です」と別府氏は話す。
また、これまで弱かったカフェタイムに対応するため、リニューアルでは「抹茶アイスあんみつ」(734円)など日本茶に合う甘味を用意。Wi-Fiを完備し、座席の多くに電源コンセントも設置されており、ゆったり過ごすことができる。
ディナーもブラッシュアップを行い、益正グループのネットワークやノウハウを生かして九州の地酒やおつまみになる一品料理を提供。一品料理はライスバーガーの具材を活用し、「明太だし巻き」(429円)や「アジフライタルタル」(352円)などをラインナップしている。
メニューはほとんどの調理を佐賀のセントラルキッチンで行っているため、少人数かつ短時間での提供が可能に。要のライスバンズも炊き立てのご飯を瞬間冷凍し、成形した状態で納品されるので、グリルで焼くだけで完成する。「栄養価が高く、使い勝手のいいライスバンズを物販商品化することも考えています」と別府氏は展望を語る。
こうしたこだわりの九州産の食材を使った栄養バランスのいいライスバーガーがメインターゲットである女性の心をとらえ、2023年5月に月商650万円を達成。客単価は1,000円だが、6月のリニューアルを経て今後の客単価アップが期待される。
FC展開も加速中で、現在はFC3店舗のほかキッチンカーも1台稼働。北九州市のサッカー場を主現場とし、わずか3時間で完売するほど好調だ。今後は「年間あたり直営2店舗、FC10店舗を展開するのが目標。海外からのFCの問い合わせもきています」(別府氏)といい、セントラルキッチンの規模拡大や物流の整備に取り組んでいく考えだ。
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