おいしい野菜とお酒で、みんな幸せ!
名はコンセプトを表す
千葉県産というと、おいしい海の幸を思い浮かべる人が多いだろうが、実は、野菜もおいしい。千葉県の農業産出額は3,471億円(令和3年)で、実に全国6位を誇る農業県なのだ。生産量全国1位という野菜も、だいこん、さやいんげん、かぶ、マッシュルーム、春菊など数多い。
千葉県市川市行徳にある「ベジバル チバットリア」は、そんな千葉県産野菜を、こだわりのお酒とともに楽しめるお店。
「地元の市川や我孫子など、近隣の契約農家さんから、とれたての新鮮野菜を直送してもらってます。そしてその野菜と相性のいいおいしいお酒を揃えています。ナチュラルワインやクラフトビール、珍しい果実酒もありますよ」と笑顔で語るのは、ホールマネージャーの西山琴映さん。ご主人である西山正祐シェフとともに、行徳でイタリアンレストランをはじめて、今年で8年目を迎える。去年の4月、コロナ後を見据えてリニューアルを行い、「ベジバル チバットリア」という店名に変えた。
「千葉県産野菜とお酒にこだわるスタイルは最初からなんですが、コロナ禍でメニュー変更を繰り返したり、試行錯誤を重ねていたこともあって、改めて初心に戻ろうと考えてのリニューアルです。ですからコンセプトのわかりやすい店名にしました」。
ベジバルのベジはベジタブル。野菜が売りのバルだということはすぐにわかる。そしてチバットリアとくれば、千葉県の地産地消型飲食店だと誰もが考えるだろう。
「コロナ禍で迷走してしまいましたからね。あのときは、飲食店はどこも同じだと思いますが、値下げを考えたり、新メニューを作ったり、いろいろ試行錯誤しました。話題作りに激安のお弁当を販売したら、それは評判になったんですが、そのお弁当ばかりが売れてしまったり、思惑通りにはなかなかいかなくて、苦労しました。ぶれずに、まっすぐ進むためには、コンセプトが大切だと言うこと、改めて感じました。店名を変えてよかったと思います。これからはぶれずに行きます」。
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こだわるのは野菜だけではない
リニューアル後、千葉県産の新鮮な野菜が食べられる店だという評判を聞いて、訪れるお客様も増えてきた。店内には、その日使っている野菜の生産者を紹介するボードなどもあり、店名以外でも、お店のこだわりをさまざまな形でお客様に発信している。だから、一番の人気メニューは「チバの恵みのベジ盛りプレート」。季節野菜のサラダに、窯焼き野菜と前菜を盛り合わせた、まさに野菜を楽しむための料理。野菜好きにはたまらない。
「野菜以外の、肉や魚、卵などもできるだけ千葉県産にこだわるようにしています。千葉県は、農業、水産、畜産、あらゆる食材が揃うとても豊かな県です。このおいしさを、もっとたくさんの人に知って欲しいです」。
千葉県産の食材を使ったパスタやピッツァの人気も高い。
「日本一おいしいミートソース」で有名な「スパゲティとすかーな」をはじめ、イタリアンレストランやバーを展開する四家公明氏のもとで、西山夫妻は修業したという。四家氏仕込みのミートソースは、チバットリアの人気メニューのひとつでもある。
さらにはお酒へのこだわりもかなりのもの。
「以前はワインだけ千葉県産がなかったのですが、今は、千葉県にもワイナリーができましたので、揃えられるようになりました。ビールも柏市のこまいぬブルワリーのクラフトビール、人気です」。
他にも、メニューを見ると、生ビールはヒューガルデンで、最近評判のプレミアムビール「ガージェリー」もある。サワーは、濃厚果実酒が評判の「北のさくら」製、鬼おろしサワーだ。千葉県産と言うだけでなく、おいしいお酒にこだわって、品揃えしていることがよく分かる。
ワインもナチュラルワインにこだわり、15種類以上をグラスで楽しめるという。
「以前は食事だけというお客様も多かったのですが、この店名にしてから、お酒を飲みながらゆっくりとお食事を楽しまれる方が増えてきました」。
店名を変えて1年半以上が経過し、お店のコンセプトが浸透してきたということだろう。
お客様が笑顔になるお店
行徳は、琴映さんの地元だ。正祐さんと一緒にお店を出そうと考えたとき、まだ子供が小さかったこともあり、子育てを親に助けてもらえる距離がいいと、行徳への出店を決めた。
東京生まれの正祐さんにとっては、言ってみればアウェイの土地。地元の人たちに受け入れてもらえるのか、最初は心配だったと言う。しかし、ふたを開けてみると、多くの人に歓迎され、愛される店になった。常連客と、お休みの日に飲みに行ったり、パーティをしたりするようになるのに、そう時間はかからなかった。
「地元の人たちがたくさん来てくれて、仲良くしてくれたのはとてもうれしかったです」と正祐さん。
この場所にお店を出したのは、琴映さんの地元だからということだけでなく、師匠である四家氏の教えにも由来していると言う。
「修業当時、師匠によく言われたことが、『料理を通じて多くの人を幸せにする』という理念。そう考えると、駅から少し遠く、飲食店が少ない場所だからこそ、ここに出店する意義がある、喜んでもらえる、そう考えたのです」。
「この言葉は、私もよく聞きました。飲食業の醍醐味は、まさにそこにあるんだと私は思います」と琴映さんも語る。
「お腹がすいていると、不機嫌になる人も多いので、お店に入ってきたとき怒った顔の人もけっこういます。そのお客様が、帰るときに笑顔になっていると、やったぜ! とうれしくなります。お客様みんなに、幸せな気持ちになって帰ってほしいと思います」。
その日の野菜と生産者を紹介するボードには「カラダよろこぶチバットリアのお野菜たち」と書かれている。おいしさだけでなく、健康という切り口も考えてのベジバルなのだ。「料理を通じて多くの人を幸せにする」と言う理念が基本にあるからこそ、チバットリアは野菜にこだわり、千葉県産にこだわり、オーガニックにこだわり、おいしさにこだわるのだろう。
チバットリアから出てくるお客様は、今日もみんな笑顔に違いない。
千葉県市川市行徳駅前3-15-1 ルファールホリキ1階
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■飲食業界誌「スマイラー」
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