来店動機になる名物バーガーを開発!印象的なメニュー名で外国人客にも人気
【奈良・近鉄奈良】森のカフェ ひがしむきGardens
3倍サイズのバンズを特注。要望に応えハーフも開発
東大寺や興福寺、春日神社など、奈良観光の拠点となる近鉄奈良駅から南に伸びる「東向商店街」に、2012年オープン。カフェではあるが、柿の葉寿司や三輪素麺をはじめ、“奈良のうまいもん”も提供し、「女性1人でも入りやすい店」を意識して、店内は白が基調。来店客の9割を観光客や出張などで訪れたビジネス層が占め、欧米を中心に外国人客も獲得している。
そんな店の代名詞であり、一番人気の料理が「大仏バーガー」(1598円)だ。オープン当初から看板商品の開発を考えていた代表の前田和久氏は、前職でホテルのバーやレストランに従事していた経験から、飲食業界のトレンドを常に意識し、「今後は肉、それもハンバーガーやステーキがはやるのではないか」と、予測。ハンバーガーに的を絞り、東京各地の人気店や、アメリカンサイズのハンバーガー「ネイビーバーガー」で有名な神奈川・横須賀のドブ板通りなどを視察し、3年ほど前に完成させた。大きさは一般的なハンバーガーの約3倍。特注のバンズに、奈良のブランド豚であるヤマトポークと牛が半々のパティ(200グラム)や野菜、ベーコンを挟んでいる。Facebookでの情報発信やメディアで取り上げられたことにより徐々に認知が広がり、現在では1日平均20食、年末年始やGWなどは80食を売り上げるようになった。
ちなみにネーミングは、その大きさが「奈良の大仏」として知られる「東大寺盧舎那仏像」を想像させることから。基本の「大仏バーガー」のほかにも、「大仏野菜バーガー」や、アイスクリームを挟むデザート風の「大仏バーガー バニラ」、「大仏バーガー 抹茶金時」(すべて1598円)も次々開発し、バリエーションは現在4つにまで拡大している。また、サイズが大きすぎるという声もあったため、「大仏バーガー」のみハーフ(1382円)も用意する。
「『大仏バーガー』を奈良のご当地バーガーとして、さらに浸透させていきたいですね」と言う前田氏。国内外からSNSを見て来店する人も数多く、今後はWebでの情報発信をさらに強化する予定だ。テーブルに置く伝票にはスタッフの手書きメッセージを添えるなど、料理のネーミング同様、一度の来店でも印象に残る店づくりを心がけている。
奈良県奈良市東向南町10-2