【Chocolate Decoration Case2】ura庭【ウラニワ】(東京・渋谷)
誕生日・記念日の利用を促進!集客と予約獲得に大きく貢献する芸術的なサプライズプレート
絵のプロを採用して有料化。品質と生産性が大きく向上
現在、プレート目的の来店客が9割以上というダイニングカフェ「ura庭」。誕生日プレートなどの要望はオープン当時から一定数あったという。「最初はチョコレートで『Happy Birthday』の文字に花や蔦の簡単なイラストを添えて、デザートを盛り付けるだけでしたが、やればやるほど反応がよくなり、次第に豪華に。SNSでも評判が広がり、さらにリクエストが増えました」と、代表の羽田善行氏は語る。「凝ったイラストや似顔絵などは完成までに2~3時間ほどかかることもあるため、私1人では対応しきれなくなり、3年前に絵が得意なスタッフを4名採用。有料化(1枚2700円~)に踏み切りました。プレート付きコースも作り、これが一番人気です」(羽田氏)。
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通常、下絵に1日、翌日に色入れして2日で完成。色入れは筆で行い、要所で爪楊枝や綿棒も使う -
取材時にサプライズで用意してくれた、ぐるなびロゴのプレート。最初にチョコレートで線を書く
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色付けのベース素材は企業秘密。色は赤ならグレナデンシロップなどを使う -
「難しいのは色の配合です」と羽田氏。複数の素材を組み合わせて目的の色に調合する
プレートの予約は1日平均15~20枚。スタッフのシフト調整の苦労もあるなかで、重要なのが効率だ。当初は市販のチョコソースや製菓用チョコレートを使っていたが、「描きやすさ」と「効率」を追求し、ゼラチンや油を混ぜるなど試行錯誤。現在は最良のチョコレートを見つけ、常に改良を重ねている。
「ura庭」流!文字の書き方
ある程度チョコレートに粘性を持たせた状態(固めの状態)の“たらし書き”。3cmほど上から描くのがコツ
ここ数年は年間約4500枚を制作しているが、すべてデザインは異なり、内容によっては製作時間の関係で1カ月待ちになる場合もあるという。「人件費を差し引くとプレート単体での利益はゼロですが、集客と認知度アップというメリットの方が大きいです」(羽田氏)。今後も質をキープしながら、さらなる効率化を進めていく。
東京都渋谷区宇田川町30-2 ケゼットハウス3F
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