満足度の高い店づくりで来店客の8~9割がリピーター
東京・新宿御苑前駅から徒歩3分の路地に位置する「焼肉 幸家」は、最高坪月商120万円を超える人気焼き肉店。上質な黒毛和牛肉を他店よりリーズナブルに提供し、平日は周辺に勤務する30~40代の会社員、週末はファミリーに支持されている。
代表取締役のソン・キス(成 耆洙)氏は、韓国より来日し新宿エリアの有名焼き肉店に10年近く勤務したあと独立し、2021年6月に「焼肉 幸家」をオープン。前職での経験やネットワークを生かし、満足度の高い店を作り上げてファンを獲得し、来店客の約9割がリピーターだ。
客単価はランチ2,700円、ディナー7,400円。14坪、24席という規模ながら、ランチ4回転、ディナー3回転という高い回転率で、2024年12月には最高月商1,700万円超を達成。初期投資や家賃比率を抑えることで、営業利益率は約30%を確保している。
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焼肉 幸家(さちや)
業態:焼き肉
席数:24席
客単価平均:ランチ2,700円、ディナー7,400円
客層:平日30~40代のビジネス層、週末ファミリー
アクセス:地下鉄丸ノ内線 新宿御苑前駅 徒歩2分
営業時間:11:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 :無休
https://r.gnavi.co.jp/a8p04x0h0000/
繁盛へと導いた、3つのポイント
【POINT1】】戦略的なエリア&物件選び
【POINT2】仕入れの強みを生かした高コスパの焼き肉
【POINT3】インバウンド対策を強化&意欲ある外国人スタッフを採用
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【POINT1】戦略的なエリア&物件選び
物件探しは「オフィスと住宅が混在するエリアが第一条件だった」というソン氏。「平日はサラリーマン、週末はファミリーを呼ぶことができるので、安定した集客が見込めます」と狙いを語る。新宿御苑前駅の周辺はそうした条件に合致。かつ新宿という巨大商圏内にありながら新宿駅周辺よりも格段に家賃相場が低く、家賃比率は3%以下となっている。
また、イタリア料理店の居抜き物件だったことも大きなメリットとなった。「内装はほぼそのまま使用。屋上までダクトが通っていたので工事をする必要がなく、スケルトンと比べて2,000万円ほど費用を抑えられました」とソン氏。ロースターや初期に使っていた椅子なども知人から譲り受けたものを利用し初期投資を抑えた。
負担が少ないぶん大胆なプロモーションも可能となり、現在1,500円のランチ和牛カルビ定食をオープン当初は1,000円で提供してアピール。行列ができるほど話題となり、認知度を高めることに成功した。
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【POINT2】仕入れの強みを生かした高コスパの焼き肉
独立前は有名焼き肉店で仕入れ業務も8年間担当していたソン氏。売りである黒毛和牛はソン氏がこれまでに構築した人脈を駆使し、相場の10%ほど安い価格で仕入れている。「現在は前職からのつながりで2社、新規2社の計4社と取引しています。会社によって強みが異なるので、部位ごとに仕入れ先を変えています」といい、仕入れ先を分けることでそれぞれ品質の良い肉を入手している。
「本日の特選4種盛り合わせ」はA5ランク黒毛和牛の中でも部位を厳選し、赤身2種、霜降り肉2種を提供。最上等級にもかかわらず2人前4,400円~とリーズナブルな価格設定だが、これは仕入れの利点に加え、肉の原価に50%をかけているため。「長い目で見たときに、宣伝費用よりも食材に原価を掛けたほうが店を長く続けられると考えました」とソン氏。高品質の黒毛和牛肉を安く食べられると評判になり、口コミで広がることで結果的に販促効果を生んでいる。
サイドメニューも「キムチ盛り合わせ」(968円)、「ハチノス刺」(968円)、「コムタンスープ」(1,078円)など豊富で、前菜や締めとして注文率が高い。また、卓上にはオリジナルの調味料「青とうとにんにくの醤油漬け」を用意し、肉をよりおいしく食べられるよう工夫。ドリンクもビールなどの定番からマッコリ、韓国の梨ジュースやぶどうジュースまで幅広くそろえる。こうして肉以外でも来店客の満足度を高めつつ、原価率をコントロールし、トータルの原価率は40%に収めている。
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「キムチ盛り合わせ」(968円)。白菜キムチ、オイキムチ、カクテキの3種すべて店内で手作りし、来店客の意見を参考に味を調整している -
歯ごたえを残すよう茹で時間にこだわった「ハチノス刺」(968円)。必ず注文する常連客がいるほどファンの多い一品
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人気の「コムタンスープ」(1,078円)。国産和牛のゲンコツを3日間煮込み、まろやかでうま味たっぷりのスープを作り上げる -
締めに注文する客の多い「盛岡冷麺」(1,045円)。ソン氏が実際に食べて気に入ったものを、盛岡の卸売業者から直接仕入れている
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卓上の「青とうとにんにくの醤油漬け」は韓国の焼き肉店の定番ソースをアレンジしたもの。肉のうま味を引き立てると評判で、テイクアウトしたいという来店客も -
日本産の「辛口虎マッコリ 700ml」(3,300円)は会社員に好評。「韓国すりおろし梨ジュース」「韓国果肉入りぶどうジュース」(各440円)は子どもや女性が注文することが多い
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【POINT3】インバウンド対策を強化&意欲ある外国人スタッフを採用
外国人客も平均で1日2組が来店。8割がアジア系で、韓国、タイ、シンガポールからの来客が目立つ。ファサードでは「Wagyu」の文字を強調し、英語や韓国語のメニューを用意していること、クレジットカードに対応していることも掲示。通りがかりの観光客がそれを見て入店し、帰国後、知人に紹介することで広まっているという。「日本を訪れるたびに来店してくれる外国人の常連客も多いです」とソン氏は話す。
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外国語メニューはあえて掲載する部位や料理を選別し、赤身よりも霜降り肉を好む外国人客にとってハズレのないラインナップに。「外国人の方は赤身を食べ慣れているので、霜降り肉を中心に外国人の方に好まれるメニューを掲載しています」(ソン氏)。
そんなインバウンド対策にも貢献しているのが、英語でも対応できる外国人スタッフたちだ。主にベトナム出身のスタッフで、意欲がとても高く、的確かつ親しみのある接客がリピートを生む理由の一つになっている。細かいスタッフ教育は行わず、売上額に応じたインセンティブの導入や年2回の社員旅行を実施し、モチベーションをより高めることに重点を置いている。
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現在はすぐに満席になることが多く、「はなれとして近隣に2号店をつくることを考えている」というソン氏。将来的にはスタッフの独立支援のための店舗拡大も視野に入れている。さらに、カウンターメインの一人焼き肉業態での出店も構想中といい、今後の展開からも目が離せない。
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