2019/04/09 特集

ドリンクと料理のマリアージュはもっと自由に! 進化するペアリング(3ページ目)

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ビールと料理のペアリングを「色」「風味」「“究極”」で提案!

CRAFT BEER HOUSE BARREL ~クラフトビアハウス バレル~[大阪・東梅田]

「色でペアリング」のおすすめは、「生ハムとサラミの盛り合わせ」(8種1,620円)と「ジャズベリー」(820円)。ピンク色でフルーティな味わいが女性に人気

多彩な組み合わせが新たな楽しみを生み出す

 昨年5月、「クラフトビールに合う料理を提案するビアハウス」をコンセプトにオープン。クラフトビールは定番6種と、人気銘柄や季節に合わせて2種を入れ、計8種を用意する(各ショート496円、レギュラー820円)。料理は、ビールに合う薪焼きした肉料理を中心にラインナップ。これらのビールと料理のペアリングを前面に押し出しているのが、同店の特徴だ。

クラフトビールと料理のペアリングの基本的な考え方は、メニューブックにも掲載。初来店の人にはスタッフが案内する
白ワインのような香りが特徴の「オンザクラウド」(820円)は、魚介料理と相性抜群。「海老の唐揚げ」(540円)と合わせ、風味でペアリングすることで互いの味が引き立つ

 ペアリングのキーワードは、「色」「風味」「究極」。「色でペアリング」はクラフトビールと料理の色合いを合わせるもの。ピンク系のビール「ジャズベリー」と生ハムなどが主な例だ。「黒ビールの『アフターダーク』は、ガトーショコラのようなドルチェと合わせてもおいしいです」と話すのは、スタッフの吉野奈々氏。「風味でペアリング」は、似た風味同士の組み合わせで、白ワイン風のビールには魚介料理、濃い味のビールには肉料理を提案する。

「“究極”のペアリング」の一押しは、しっかりした味わいの「ミートパイ」(1カット486円)と、パンチと香りの強い「496」(820円)の組み合わせ。新たな味を体験できる
メニューブックの料理名には、おすすめのペアリングとなるクラフトビールの銘柄を併記。これを参考に注文する人が多いという

 そして特におすすめするのが、「相乗効果を生み出す“究極”のペアリング」。ビールと料理の味が組み合わさることで、新たなおいしさを引き出す。「甘みのある特製ソースがかかったローストビーフと、フルーティでありながら苦みもある『常陸野ネストだいだいエール』のペアリングは相性抜群です」(吉野氏)。

 メニューブックでもこの3つのペアリングを案内するとともに、注文時にスタッフが紹介。来店客からは「いろんな味わいが試せ、様々な組み合わせがおもしろい」と好評を得ている。

CRAFT BEER HOUSE BARREL
~クラフトビアハウス バレル~ [大阪・東梅田]
大阪府大阪市北区堂山町16-14
※閉店
梅田駅から徒歩圏内となる東梅田に立地。客層は20~50代と幅広く、ビジネス層や学生が多く来店。ビール好きだけでなく、苦手な人にも楽しめる店として認知されている。
スタッフ 吉野菜々氏
居酒屋やレストランなどでホールやキッチンスタッフとして10年以上のキャリアを持ち、昨年11月に入社。キッチンスタッフとともに、ペアリングの提案を積極的に行う。

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