2012/08/07 特集

女性の心をつかむカボチャデザート(3ページ目)

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南瓜釜葛寄せ

東麻布 万歴龍呼堂 料理長
石塚 規 氏
主な材料坊ちゃんカボチャ、カボチャ、水、砂糖、白木耳(しろきくらげ)、豆乳、塩麹、葛粉、バニラオイル、粉ゼラチン、メイプルシロップ、カボチャの種、クコの実

ご家族や女性グループみんなで楽しむことを考えて作りました。1つではボリュームがあるので、切り分けたりして分け合って少しずつ楽しんでいただきたいと思っています。器には、坊ちゃんカボチャを使い、それも一緒に食べていただく趣向です。

中身のカボチャの流し地には、牛乳ではなく豆乳を使っています。豆の香りがカボチャと好相性です。また、塩麹で旨みと香りをプラスしています。流し地は葛粉で固め、その中に食感のアクセントとして、白木耳を入れました。上にはゼラチンで作った軟水のジュレにメイプルシロップを混ぜたソースをかけて、みずみずしさを演出しています。

POINT.1器として使う坊ちゃんカボチャは、種を取り除いた後で煮込みやわらかくなるまで蒸し、シロップに一晩漬け込んだものを使用。ほんのりと甘みが含み、そのままでもおいしくいただける
POINT.2食感のアクセントとして入れているのは、白木耳。なめらかなカボチャの流し地にコリコリとした食感を与える。ぼっちゃんカボチャを煮たシロップに一緒に漬けて味を含ませる

編集部MEMO

坊ちゃんカボチャの器がインパクト大。中身のカボチャの流し地は、トロリとしてとても口どけがよかったです。軟水とメイプルシロップで作ったソースが、みずみずしさを加えており、思った以上に食べやすい印象でした。また、白木耳、カボチャの種、クコの実が様々な食感を生み出しています。

東麻布 万歴龍呼堂
料理長
石塚 規 氏父・祖父が料理人だったためか小さい頃から料理が好きで、高校卒業後から日本料理の世界へ。紀尾井町「福田屋」などで活躍後、2009年に同店の料理長に就任。人と会うことを大事にし、様々な人と話して刺激し合い、料理のインスピレーションをもらうという。
東麻布 万歴龍呼堂
東京都港区東麻布2-33-5http://r.gnavi.co.jp/gag1500/旬の素材を活かした東京・麻布十番の日本料理店。「ミシュランガイド2012」で一つ星を獲得している。入口近くには広々としたカウンターがあり、ここで料理教室を行なうこともある

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