2015/02/17 特集

今年の食のトレンドは? ネクストブレイクを探せ!(3ページ目)

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世界では何が人気? 海外から“最旬トレンド”リポート!

ここでは、編集部が独自に調査した海外の食のトレンドを紹介!アメリカのロサンゼルス、ニューヨーク、ハワイ、タイ、フランス、スペインからお届けする。

【アメリカ・ロサンゼルス】

サラダ感覚で楽しめる新しい「丼物」が続々登場 !

レンズマメや中東のハーブで味付けしたチキンを盛り付けた「エルサレム・ボール」(12.75ドル=約1,500円)(写真/The Sycamore Kitchen)

ロサンゼルスでは昨今、日本のカツ丼や親子丼、韓国のビビンパに影響を受けたオリジナルの「丼物」(英語では「ボウル」)を提供する店が続々と誕生し、若い人を中心に人気に。例えば、玄米の上に黒豆、ケール、ヤムイモ、カシューナッツなどをのせ、バッファローソースをかけた「バッファローボウル」や、麦飯の上に半熟の目玉焼き、ピクルス、ケールのサラダ、カシューナッツをのせた「グレインボウル」。野菜やナッツ、穀物をサラダ感覚で組み合わせ、様々な食感が楽しめるのが人気の理由だ。

【アメリカ・ニューヨーク】

ミートボール専門店が急増 !お手頃価格で若者を中心に人気

ミートボール4つがフォカッチャとともに提供され8ドル(約940円)。リゾットやサラダなどのサイドメニューは5ドル(約590円)(写真/Meatball Shop提供)

最近ニューヨークで人気を集めているのは、ミートボール。ピザやサンドイッチの具にもされるほど人気で、数年前には「ザ ミートボールショップ」という専門店も登場し、今では市内に6店舗を展開中だ。同店のミートボールはビーフ、スパイシーポーク、チキン、野菜の4種類(価格は8~11ドル=約940~1290円)。ソースはトマト、マッシュルームなど5種類から選べる。バーガーにしたり、サラダやリゾット、パスタと組み合わせたりと、好みに合わせてアレンジできるのも魅力の1つ。

【アメリカ・ハワイ】

地元独自の麺を使った「サイミンバーガー」が話題 !

円形のサイミンを焼き、パンの変わりに具を挟む。洋と和が融合する不思議なフレーバーがやみつきになる

ニューヨークで人気のラーメンバーガーが2014年にハワイで1日だけ販売され、大成功を収めた。それに注目した地元の人気食堂「Tanaka Saimin」が、ハワイ独自の麺 「サイミン」を使って「サイミンバーガー」を考案(9.50ドル=約1,110円)。厚みのあるハンバーグとクレソン、チーズ、タマネギを、両面をグリルした直径8センチ程度のサイミンで挟んでいる。雑誌やTVで取り上げられ、追随してオンメニューする店も登場。地元住民を中心に話題を呼んでいる。次の「ハワイ名物」になる可能性も!?

【タイ・バンコク】

「タイティー」味のスイーツが人気。ココナッツアイスも豪華に!

人気のタイティーアイス(85バーツ=約340円)。アイスの下には仙草ゼリーが入っている。トッピングのライスクラッカーがアクセント

濃いオレンジ色と、砂糖やコンデンスミルクを使った甘みの強さが特徴のタイの紅茶「タイティー」。そんなタイティーを使ったスイーツを出す店がバンコクでは増加中だ。「タイティーアイス」「タイティーパンナコッタ」「タイティーケーキ」などが続々登場している。また、タイの屋台スイーツの代表格である「ココナッツアイス」の豪華版も人気。ココナッツアイスはパンに挟んで食べるのが一般的だが、豪華版はココナッツの殻を器に、ココナッツの果肉、その上にアイスを盛り、ナタデココやナッツなど、好みでいろいろなトッピングができる。贅沢感のあるスイーツが今のトレンドだ。

豪華にトッピングされたココナッツアイス(35バーツ=約140円)。アンチャンという花で青く色付けされたもち米やコーンなどがのる

【フランス・パリ】

いろいろな味を少しずつ楽しむ!一口サイズのミニチュアケーキ

「レ・フェ・パティシエール」では、12種のミニケーキを販売。季節によって入れ替えるものもあり、新しいフレーバーも登場する

パリジェンヌの間で評判なのが、ミニチュアサイズのケーキ。市内の菓子店では趣向を凝らしたミニチュアケーキが並び、2013年には一口サイズのスイーツ専門店「レ・フェ・パティシエール」もオープン。フランス人になじみのあるレモンタルトや、クリームが入った大小のシューを重ねたルリジューズなどのクラシックなものから、スーパーで見かけるグミをアレンジしたものまで、すべて一口サイズ。デザインもおしゃれで見ていて飽きない。1つ3.8ユーロ(約500円)と少々高めだが、少しずついろいろなものが食べられると、パリの人たちの新たなお気に入りとなっている。

小ぶりなサイズで、食後やティータイムに人気。左から、チョコタルト、レモンタルト、1月のフレーバーのガレットデロワ

【スペイン・バルセロナ】

ファストフードの新しい主役「ブティファラサンド」が人気

シンプルな「クラシカル」は2.95ユーロ(約390円)。プラス0.50ユーロ(約70円)~でトマトやチーズ、野菜の煮込みなどを追加できる

ハーブやスパイスを練りこんだ粗引きソーセージ、ブティファラ。スペインでは、茹でた白いんげんなどとともに、ナイフとフォークで食べるのが一般的だが、最近これをサンドイッチにした「ブティファラサンド」の店が続々オープンし、地元の人々に大人気だ。ブティファラと一緒に挟む具材にこだわる店が多いなか、先駆け的存在の店「ブティパ」は、ブティファラ自体にカレー粉や野菜の炒め煮を加えた"変わりブティファラ"が自慢。自家製ソースとコシのあるパンも美味。2.95ユーロ(約400円)~という手頃な価格も人気の秘密だ。

※通貨レート/1ドル=117円/1ユーロ=133円/1バーツ=4円で計算(2015年2月上旬現在)
※ぐるなび通信Web版限定で、海外各地の食のトレンドを紹介する「海外トレンドリポート」を隔週で連載中です。ぜひ、こちらもご覧ください。

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