更新日:2022.10.27
目次
・惣菜食べ放題のランチから、ディナーの常連客を獲得
・【POINT1】素材にこだわった串焼きや刺身が売り
・【POINT2】お得感&ボリューム感のあるランチが好調
・【POINT3】LINEでコアなファンを囲い込み、Instagramでも日々情報を発信!
惣菜食べ放題のランチから、ディナーの常連客を獲得
愛知県豊田市若宮町2-16-1 中村ビル2F
https://r.gnavi.co.jp/stjy4wj60000/
大手自動車メーカーの企業城下町として栄える愛知県豊田市。その中心駅である豊田市駅から徒歩2分のビル2F(48坪)に、2020年11月1日にオープンしたのが、「居酒屋そわか~SOWAKA~」だ。開店した時期はGo To Eatキャンペーンの追い風もあり、初月には約500万円を売り上げ、翌12月には日商45万円に届く勢いを見せた。さらに2021年1月からはランチとテイクアウトを開始。認知とファンを増やして、前年を上回る売上を見込んでいる。
オーナーの津江康志氏は、地元出身の24歳。学生時代に豊田市駅前の居酒屋にアルバイトとして入り、そのまま社員となって計5年半勤めたが、父親の葬儀の日でさえ休みが取れない働き方に疑問を持ち、独立を決意した。
独立にあたって見つけた場所は、以前、イタリア料理店だった居抜き物件。これを落ち着いた和の空間に改装するとともに、個室も新設してビジネス層が幅広いシーンで利用できる空間を作った。店名の「そわか」は、亡き父から贈られた、仕事をする上で大切な3つの言葉「そうじ・わらい・かんしゃ」の頭文字から命名した。この精神を心に刻み、「人が人を呼ぶ居酒屋」をコンセプトに、従業員が働きやすく、来店客に居心地がいいと感じてもらえる店づくりに注力。津江氏が積極的にホールに出て、会話をしながら来店客との結び付きを強めるほか、アルバイトスタッフに対しても「締めるところは締めて、楽しむところは全力で楽しむ」(津江氏)というスタイルで、コミュニケーションを取りながら、楽しくやりがいを持って働けるよう努めている。こうした店づくりによって、30~50代のビジネスマンを中心に集客。「気に入った店に繰り返し訪れる人が多い」(津江氏)というエリアで、「『そわか』の看板に似た色(黒と黄色)を見ると、店の雰囲気を思い出してまた来たくなる」と語る常連もいるほど、コアなファンづくりに成功している。
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【POINT1】素材にこだわった串焼きや刺身が売り
料理の一番の売りは炭火の串焼き。なかでも、ブラックアンガスの「牛タン串」(858円)は「肉の鮮度にこだわり、炭火でじっくりと焼くことでうま味を引き出した自信の一品」と津江氏。また、刺し身を豪快に盛り合わせた「そわか盛り」(2,508円)も人気が高い。食材の多くは、信頼する地元の業者から仕入れており、津江氏は「地元経済に貢献し、魅力の発信地になることも私たち飲食店の役割だと考えています」と飲食人としての矜持を語る。
宴会向けには、4,000円と5,000円(ともに飲み放題付き)のコースを用意。夜の通常営業ができるときは宴会が入ることも多く、シニア層が昼宴会で5,000円のコースを利用することも少なくない。
【POINT2】お得感&ボリューム感のあるランチが好調
さらに、2021年1月からは、コロナ禍でのニーズを考慮してランチを開始。「販売チャネルを増やし、来店回数を上げることが主な狙い」(津江氏)で、収益よりも口コミで認知度が上がるようにお得感を重視。からあげなどの主菜に、ご飯・みそ汁・惣菜5~6種の食べ放題を付け650~1,100円で提供。これがヒットし、連日ランチタイムになるとビジネスマンらで満席になっている。「ランチで店を気に入っていただき、夜も来店してくださる方が多いですね」と津江氏は手応えを語る。また、同じ時期に弁当販売も開始。個人での利用が多いが、企業から70個以上の大口注文が入ることもあり、売上の柱の一つに成長している。
【POINT3】LINEでコアなファンを囲い込み、Instagramでも日々情報を発信!
そして、集客ツールとして効果を発揮しているのがSNSだ。店が空中階であることから、オープン当初から力を入れており、2021年4~6月には、乾杯ドリンク無料の特典を付けてLINE会員を募集し、約200人の会員を獲得。その後、LINE会員にメニューの情報やテイクアウトの弁当などについて配信しており、LINEを使って弁当の注文をする常連も多いという。また、Instagramにほぼ毎日投稿しており、コロナ禍での営業状況、ランチの日替わりメニュー、食材や料理の情報、周年記念企画などを紹介。現在、2,300人以上のフォロワーがおり、Instagramを見て来店する人も少なくない。2021年11月の周年祭では開店日にちなんで「レモン杯1円・ハイボール11円・生ビール111円」を打ち出し、これもInstagramやLINEで情報を発信し、多くの常連客の集客に成功した。
「今は店に体力をつけて人材を育て、店を増やしていきたい。店舗を増やして会社として大きくなったら、将来的に豊田市にショッピングモールを作るのが最大の夢。地元経済に貢献できる店・会社でありたいです」(津江氏)と将来を見据えている。
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