2024/01/30 特集

【注目の経営者へ10の質問】株式会社DDグループ 代表取締役社長 グループCEO 松村 厚久氏

注目の飲食店経営者に、「2023年の振り返り」など10の質問に答えてもらう企画。コロナ禍で大打撃を受けた株式会社DDグループ 代表取締役社長 グループCEO 松村 厚久氏は、2023年を「コロナ禍からの完全復活の年」と位置づけ、2024年、新たなフェーズへの意欲を見せている。

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2024年の戦略などについて、注目の経営者に10の質問でインタビュー。2023年を振り返つつ、今後の出店・事業計画や人材・食材高騰といった課題への対応、インバウンド対策・海外事業の展望などについて聞く。

今回登場するのは、株式会社DDグループの代表取締役社長 グループCEO 松村 厚久 氏。コロナ禍で大打撃を受けながらも、「2023年は完全復活の年となった」と断言する松村氏。2023年は4年ぶりの全社員総会となる「DDグループコンベンション2023」を開催するほか、心機一転、社名も「株式会社DDホールディングス」から「株式会社DDグループ」に変更した。わらやき屋の新たなスタイルを提案する「WARAYAKI funsista」などニーズに合わせた新業態を出店するなど、これからの動きにも目が離せない松村氏に、今後の展望などをうかがった。

目次
1.2023年の振り返り
2.2024年の展望(出店・事業計画)
3.人材対策(採用・育成)
4.食材高騰対策(対策内容と成果)
5.インバウンド対策・海外事業
6.DX化に関する取り組み
7.いま注目しているトレンドや業界動き、店舗、業態
8.愛読書
9.趣味・日課にしていること
10.将来、必ず実現したい夢・目標 

2023年はコロナからの完全復活の年。今後も「顧客生涯価値」を最大化する戦略にまい進します

株式会社DDグループ代表取締役社長 グループCEO 松村 厚久 氏

1967年高知県出身。1995年に起業し、2001年に飲食業へ初参入。2007年に株式上場を果たし、2010年には〝100店舗100業態〞を達成。若年性パーキンソン病を抱えながら、圧倒的な才気で会社を東証一部上場(現プライム市場)企業にまで押し上げた。

1.2023年の振り返り

2023年は「コロナからの完全復活の年」となりました。第1四半期決算(3~5月)の売上高は92億7,800万円(前年同期比126.2%)、全段階利益で過去最高益となり、第2四半期決算(3月~8月)でも、親会社に帰属する四半期純利益は過去最高益を継続。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが「2類相当」から「5類」へ移行したことを受け、景気は緩やかな回復基調を見せましたが、一方で世界情勢の変化や歴史的な円安を背景に、物価高、人手不足など依然として先行きは不透明。そのなかで、私たちは「何が何でも生き残る」という強い決意で、2023年を駆け抜けました。

その原動力となったのが、4月24日に開催した全社員総会「DDグループコンベンション2023」でした。2020年にコロナ禍のために断念してから、実に4年ぶりの開催。新入社員122人を含む全社員と取引先など総勢約1,700人規模で行ったこのイベントは、皆が一丸となって飛躍しようという決意に満ち、高い熱量を放って、内外に当社が変わらず元気であることを伝える絶好の機会になりました。

2023年4月24日、4年ぶりに全社員総会「DDグループコンベンション2023」を開催。新入社員122人を含む全社員と取引先など総勢2,000人規模で行い、会社が描く未来を共有した

6月1日には「株式会社DDホールディングス」から「株式会社DDグループ」へ商号変更を行いました。

コロナ禍によりお客様の行動様式の変化を含め、当社グループ取り巻く経営環境は急激に変化しており、今後更なる飛躍を行うためには、グループの総合力を強化・発展させる体制構築が急務であると考えています。

こうした状況のもと、各事業の経営管理を主体とした持株会社体制から、各事業で保有する経営資源の相互活用、イノベーション創発の支援を強化する持株会社体制への変革を企図しております。

社のロゴマークは佐藤可士和さん作成のもので、当社グループの企業イメージを体現化してくれていますので継続しました。

出店では、コロナ禍による変化に目を凝らし、ニーズを捉えた新機軸を複数打ち出しました。4月には初めてフードコートへ出店(「ふわとろオムライス EGG BOMB イオンモール浦和美園店」)し、6月にはテイクアウトに対応する珈琲とサンドイッチの「Park South Sandwich FUKUOKA」(福岡)をオープン。12月オープンの「WARAYAKI funsista」(東京・五反田)は、伝統的で奥深い調理法と自由な表現を掛け合わせた新業態で、「わら焼き」の新たなステージを開きました。ほかにも「韓国大衆酒場」や「鴨肉と馬肉の店」などを出店しいずれも好調。今後の取り組みにつながる手応えを得ています。

ニーズを捉えた新機軸として、2023年4月には初のフードコート出店となる「ふわとろオムライス EGG BOMB イオンモール浦和美園店」をオープン
2023年12月にオープンした「WARAYAKI funsista」(東京・五反田)。伝統的で奥深い調理法と自由な表現を掛け合わせ、わらやきを新たなステージに昇華した新業態だ

さらに、私の故郷である高知県のよさこい祭りへ4年ぶりに参加したことも、印象深い出来事です。我々の「DDよさこいチーム」は、銀賞と地区共演場連合会地方車奨励賞をダブル受賞。よさこい祭りでDDグループを知った人は多く、この縁も財産となっています。

2.2024年の展望(出店・事業計画)

2024年は、「消費者が求めるフードサービス企業」から「創造的であり革新的であるブランドを創出するブランドカンパニー」へ発展し続けます。コロナ禍で「食」のユーザータッチポイントは多様化しており、「どこに食べに行くか」から「何を食べに行くか」という来店目的の変化、2軒目・3軒目使いの減少、郊外立地店の隆盛なども目立ちます。したがって、これまで以上にLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を最大化する戦略が不可欠であり、そのために世代ごと、ライフステージごとに顧客接点を持つブランドポートフォリオを、しっかりと構築します。

すでに、魅力的な物件を多数開発中であり、高級業態も数点決まっています。100業態100店舗を達成した実力をベースに、新規業態の開発や業態変更はもちろん、M&Aなどによる新事業も推進します。また、2019年12月に子会社化した「湘南レーベル株式会社」は、「湘南を世界のSHONANへ」というスローガンの下、湘南の感度の高いビーチカルチャーをベースとした、人々の暮らしに関わる事業に注力しており、面白い展開を期待しています。

3.人材対策(採用・育成)

企業の競争優位性を築く上で人材が重要な資本(財産)であることを、改めて痛感しています。もともと当社にはM&Aを通して多くの人材が集結するとともに、DDの一員として自己実現を願う意欲的な社員が数多くおります。これまで以上に人材の融合と一体感の醸成を図るために、定着促進・交流推進・育成強化・成長機会の創出に取り組みます。

「グッドアイデアコンペティション(GIC)」はそのひとつ。キャリアにかかわらず、全社員から広く公平にアイデアを募る社内コンペで、すでにここから新規メニューが誕生しています。

また、社内公募制度「Switch!」を開始。社内転職活動でジョブチェンジにチャレンジできる仕組みで、多事業・多ブランドを展開する当社の強みが発揮されると考えています。

4.食材高騰対策(対策内容と成果)

食材の価格高騰については、常に課題としていますがチャンスとも捉えています。当社の子会社である株式会社DDプラスは購買プラットフォーム事業を拡大し、社外も含めた約700店舗の仕入れをシェアすることで、マスメリット力(同食材大量仕入れ)を強化。生産者・メーカーとの直取引で中間マージンを大幅にカットし安定供給も追求して、高品質・低価格を実現しています。これは、外食企業における物流のオープンイノベーションと言っていいでしょう。

5.インバウンド対策・海外事業

海外からのお客様に対しては、まだ十分な取り組みができていませんが、ニーズは非常に高い。そこで、2024年はメニューの多言語化、インバウンドへの認知拡大を進め、外国人向けの体験型外食(調理体験や着物着用など)を提案します。

6.DX化に関する取り組み

2023年2月期は、飲食事業のPOSシステムの共通化を図りQRオーダーシステムを導入するなど、店舗インフラシステムの共通化を図りました。今後においてはこのようなデータを活用したDX化を進めるとともに、業務効率化や環境への配慮のために各種優待券の電子化なども予定しています。

7.いま注目しているトレンドや業界動き、店舗、業態

株式会社フードリヴァンプの林正勝氏に注目しています。フードリヴァンプは「野郎ラーメン」でブレイクし、「点心」「カウンター焼き肉」「焼き鳥」など他業態に進出して人気を博しています。また、プレミアムなレストランとして知られる「グルマンディーズ」(東京・広尾)には、1年に1度、役員と通っています。

8.愛読書

月刊誌『GOETHE』を定期購読。「キングダム」は漫画と映画をコンプリートしました。

9.趣味・日課にしていること

最近見た映画は「ナポレオン」。テレビドラマは「フェルマーの料理」、最高でした。サッカーは戦術を練る派で、いつかJリーグのチェアマンになりたいです。

10.将来、必ず実現したい夢・目標

ホノルルマラソンへの参加。そして、DDグループを「ブランドカンパニー」として成長させることです。

■企業情報
会社名:  株式会社DDグループ
設 立:   1996年3月
代表者:  代表取締役社長 グループCEO 松村 厚久
事業内容:  飲食・アミューズメント事業(カフェ・レストラン・居酒屋・ビリヤード・ダーツ・複合カフェなど)の経営・企画・運営、ホテル・不動産事業の経営・企画・運営
本社所在地: 東京都港区芝4-1-23 三田NNビル18階
https://www.dd-grp.com/

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