看板料理・ドリンクを追求し、立ち寄りたくなる店に
JRや地下鉄など複数の路線が交差する、大阪の繁華街・天王寺。駅直通の商業施設「天王寺MIO(ミオ)」は地元住民を中心に、乗り換え客やサラリーマンが数多く利用している。プラザ館のM2階はオープン当初より少しずつ飲食店が増え、今やさまざまな業態が集まる”飲み屋横丁”のような装いになった。競合がひしめく中で「大衆中華酒場 若林 天王寺MIO店」(以降、「若林 天王寺MIO店」)は、本格広東料理の技術を大衆的な町中華に落とし込むことで差別化を図り、昼間の「ちょい飲み」、酒とともに楽しむ夕飯まで、通し営業でどの時間帯もにぎわい、金・土曜日はずっと満席状態だ。
香港の老舗広東料理の名店で修業したシェフが考案した町中華は、味は本格的ながら価格帯はリーズナブル。横丁をハシゴして楽しむ客も多く平均客単価は2,200円ほどだが、滞在時間が短めで回転率が非常に高い。コロナ禍という困難期にオープンしたが、個性的な中華料理と笑顔の接客で地元民の心を捉えて認知度をアップ。着実に売上を伸ばし、19.8坪にして平均月商1,300万円、繁忙期には最高月商1,750万円を達成。運営元の株式会社Efuku(代表取締役 梶川 直哉 氏)が展開する「若林 心斎橋パルコ店」「若林 リンクス梅田店」を含めた系列3店舗の中で一番の売上を誇っている。
大衆中華酒場 若林 天王寺MIO店
業態:大衆中華酒場
座席:35席(テーブル24席、カウンター11席)
客単価:2,200円
客層:20~60代、近隣のカップル・ファミリー
リピーターが多い、男女比5:5
アクセス:JR天王寺駅直結、地下鉄天王寺駅徒歩1分
営業時間:11:00~23:00
定休日 :不定休日。元日および施設定休日に準ずる
https://r.gnavi.co.jp/hkd9crn50000/
▼ほかの記事が気になる方はこちら▼
ぐるなび通信トップページ
▼ぐるなび公式アカウント▼
【LINE】ぐるなび通信デジタル
週1~2回新情報をお届け。ぜひ友だち追加をお願いします!
繁盛へと導いた、3つのポイント
【POINT1:店舗展開】人流が活発な主要駅の商業施設に出店
【POINT2:メニュー】個性を磨いた定番料理と名物ドリンク
【POINT3:接客】笑顔の接客と小さなルールの積み重ね
【POINT1:店舗展開】人流が活発な主要駅の商業施設に出店
天王寺駅直結の商業施設「天王寺MIO」は1995年に創業。時代や世相に寄り添ってリニューアルを重ね、今も地元住民を中心に広く親しまれている。「若林 天王寺MIO店」がオープンしたのは2021年、プラザ館のM2階は多くの飲食店が軒を連ね、しゃれた飲み屋横丁になっている。
-
MIOプラザ館のM2階は吹き抜けを中心にぐるりと回遊でき、酒場からカフェまで多彩な業態が軒を連ねている -
オープンの11時から昼飲みOK。ハイボールやサワーが290円で、軽くおつまみも頼めるとあって利用者も多い
「人流も見込めて抜群の立地。その分、家賃も高いですが販促代も兼ねてと考えています」と語るのは「大衆中華酒場 若林」3店舗を統括するマネージャー駒崎 崚(こまさき りょう)氏。心斎橋店はパルコ、梅田店はリンクスにあり、いずれも商業施設の集客を見込み、常連を増やしている。アクセスのよい商業施設内の飲食店は人流が多く、短時間利用で高回転できるという特徴があるが、料理の提供スピードに注力するなど、そのメリットを最大限に活かした店づくりを展開している。
中でも「若林 天王寺店」は地元密着型。現在の客層は20~60代と幅広いが、開業当初からメインターゲットと考えていたのは、おいしいものを食べ、子育てもひと段落した50代後半の男女。”舌の肥えた人にも満足してもらえる町中華”を目指した。
【POINT2:メニュー】個性を磨いた定番料理と名物ドリンク
こだわりの料理は、基本は「ザ・中華」という街中華メニューだが、そこには伝統の技にアレンジを加え、他にはない差別化が光る。豚の塊肉に自家製黒酢ソースをかけ、レモンスライスと一緒に召し上がっていただく、定番の酢豚の概念に捉われない創業からの「名物 酢豚」、グツグツと煮えた状態で提供する「麻婆豆腐」など、奇をてらうのではなく興味を引かせ、食べると「なるほど、うまい」と導いていくのがリピーターを増やすコツだという。
「麻婆豆腐は、以前は四川風の辛いものを提供していましたが、お客様の意見を受けて、今は辛みを少し抑えたうま味重視の味になりました。ただ、これで完成というわけではなく、今も日々ブラッシュアップを重ねています」と駒崎氏は語る。
-
酒が進む「酔っ払い海老」(1尾429円)は、紹興酒ベースのオリジナルだれに漬けた有頭えびに、とびっこをトッピング。殻を半分外して提供されるので食べやすい -
「大阪天津カレー」(1,100円)は、天津飯のあんをカレーに代え、中華風にアレンジした人気メニュー
また、写真で紹介した料理の他に町中華に必須の「自慢の焼き餃子5個(429円)」も人気。作り手のこだわりがありつつも、メインどころは定番ものが主軸だ。高めの年齢層からの需要に合わせて、ボリューム面だけでなく酒のアテになるサイドメニューにも工夫を凝らす。「自家製のさっぱりネギソースを使った蒸し鶏や冷奴のほか、マスカルポーネを添えたおさつチップスやナッツ系など、少し中華と離れた料理も置いています」(駒崎氏)。今求められているのは何か、常にアンテナを張っている。
ドリンクの中ではサワーのバリエーションがユニーク。自家製のレモンペーストがベースの「自家製 トロっとレモンサワー」や、漬け込んだ実山椒が入った爽快な「自家製 山椒サワー」、シロップ漬けの甘いトマトとパクチーを組み合わせた「パクチートマトサワー」など、特徴的なものが並ぶ。「料理が定番ものなので、中華の濃い味に合うサッパリ系を中心に、若林ならではのドリンクを打ち出しています」(駒崎氏)。作り込んだドリンクで店の印象を植え付ける戦略だ。
繁盛店づくりのサポートは「ぐるなび」におまかせください!
▼詳細はこちらから
0円から始める集客アップ。ぐるなび掲載・ネット予約【ぐるなび掲載のご案内】
【POINT3:接客】笑顔の接客と小さなルールの積み重ね
「若林 天王寺MIO店」はまだそこまで多くないが、インバウンドの来店もあり、言葉はわからなくても笑顔の接客を忘れない。「自分も海外に行ったときに気付いたんですが、店選びに迷っているときなど笑顔で迎えてくれると安心するし、うれしいんですよね」(駒崎氏)。客数が多くなる週末は幹部の梶川氏や駒崎氏も店頭に立ち、接客の姿勢を見せることでスタッフにサービスを浸透させている。
手渡しでおしぼりを出す、ニコッと笑う、料理があがったら何よりも最優先で運ぶなど、あるべき姿が大事だという。「当たり前だったことも時が過ぎると見落とされがちなので、集客を維持できているという安心感はありません。決められたオペレーションできているか、スタッフ間の連携できているかなど、日々危機感を持って取り組んで気付いたことを細かくルール化し、継続しています」(駒崎氏)。こうした小さなルールの積み重ねが“気持ちの良い滞在”になり、リピーターを増やしている。
ランチは商業施設内の店舗スタッフや近隣のオフィスワーカーが多く、「ガーリックや辛みを抑えるなど、細かな要望にも応えたい」と駒崎氏。需要を引き上げ、柔軟に対応していくことで平日の売上アップを目指す。また、「大衆中華酒場 若林」の店舗展開も検討中。大阪に限らず、広い視野で見込みのある立地を探している。
Googleビジネスプロフィールの運用代行サービスは、ぐるなびで!
ぐるなびによるGoogleビジネスプロフィール(GBP)を活用したMEO対策・クチコミ対応を含む、飲食店に特化した集客支援・運用代行サービスを紹介します。
▼詳細はこちらから
【ぐるなび】飲食店向けGoogleビジネスプロフィール(GBP)集客支援・運用代行サービス
資料請求・お問い合わせはお気軽にどうぞ
「ぐるなび通信」の記事を読んでいただき、ありがとうございます。
「ぐるなび」の掲載は無料で始められ、飲食店のあらゆる課題解決をサポートしています!
▼ほかの記事が気になる方はこちら▼
ぐるなび通信トップページ
