2019/11/26 特集

【PART3】外国人客 受け入れキーワード10-外国人受け入れ対応事例(2ページ目)

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Instagramで店の楽しい雰囲気を伝えフォロワーが増加!

ステーキさくら アメ村本店[大阪・西心斎橋]

来店客の書き込みから情報が拡散されたケースも

 A5ランクの神戸牛を鉄板焼で提供する「ステーキさくらアメ村本店」。来店客の9割以上を外国人が占めており、インバウンド対策で活用しているのがInstagram。グループ全店舗でアカウントを作成し、同店では2018年12月よりスタッフの佐々木由衣氏が発信を行っている。「ほかのSNSも考えましたが、画像や動画が掲載でき、海外の人たちもよく使っているInstagramが店の紹介に適していると思いました」(佐々木氏)。

Instagramの更新頻度は週1 回が目安。カップルやファミリー、国籍のバランスも踏まえてアップしており、様々な国の人たちが気軽に来店していることをアピールする
来店客には店舗のInstagramのアカウントを案内してフォローを促す。当初は50名ほどだったフォロワーが、現在は1,300名以上に

 投稿する内容は、来店客が店で楽しんでいる様子が中心。スタッフは来店客に記念撮影を促しつつ、店舗側でも撮影とSNSに投稿してもよいかを確認し、店舗のアカウントのフォローを案内する。撮影した画像は佐々木氏が集約し、補正を施す。「楽しい雰囲気が伝わるように、料理の色合いやお客様の顔が明るくなるように調整します」(佐々木氏)。また、接客時の会話の内容をスタッフから聞き、掲載時のメッセージを作成。言語は来店客の国籍に合わせ、英語や中国語、スペイン語などで表記する。アップ後、本人からコメントが書き込まれたり、友人を通して情報が拡散されたこともあり、当初は50名だったフォロワーが、1300名を超えた。

 「年内にフォロワーを3000名にするのが目標」と佐々木氏。今後はYou Tubeも活用し、さらなるインバウンド需要を取り込んでいく。

来店客の多くは周辺のホテルに滞在している外国人。街を歩く人の目に留まるように、ステーキの画像に「KOBE BEEF」と書いた看板を店頭に設置
店頭には英語と中国語のメニューに簡単にアクセスできるQRコードを掲載したPOPを設置。入店前にメニューが見られるようにしている
メニューに部位のイラストと解説を英語で掲載。外国人客に部位を説明し、おすすめする際に活用している
ステーキさくら アメ村本店
大阪府大阪市中央区西心斎橋2-12-22 朝日プラザ心斎橋1F
https://r.gnavi.co.jp/p4m4ctbb0000/
2017年4月オープン。心斎橋駅から徒歩3分の若者が多く集まるアメリカ村の近くに立地。全席カウンターで、目の前で神戸牛が調理されることで人気を博す。
スタッフ 佐々木由依氏
2018年3月にアルバイトで入社。その後、正社員となり同年12月からはアメ村本店に勤務。店舗前にあるテイクアウト店の責任者としても活躍する。

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