2019/11/26 特集

【PART3】外国人客 受け入れキーワード10-外国人受け入れ対応事例(7ページ目)

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キャッシュレス決済が好調! 外国人客の客単価増にも貢献

冨士天ぷら いだ天 Fuji Tempura IDATEN[山梨県・河口湖]

支払いのストレスを軽減! 売上半分がキャッシュレス

 揚げたての天ぷらが評判の「いだ天」が本格的にインバウンド対策を始めたのは、オープン半年後の2015年6月頃。その1つが、提供方法の工夫だ。「それまでは、揚げたてを一品一品、時間差で提供していましたが、海外からのお客様は、オーダーした天ぷらが全部そろうまで食べ始めないことが多かったのです」と、代表取締役CEOの加藤慎一氏。そこで、目の前で一度に盛り付けるスタイルに変更。ライブ感があり、写真映えもすることから口コミでも広がり、今では多くの外国人が開店時間前から列を作る人気店となった。

インバウンド対策の1つとして導入した「ぐるなびPay」。キャッシュレス決済への対応力が増し、会計業務の効率化と売上アップに貢献
  • 会計はテーブルではなく、カウンターの一角へ来店客自身が移動。決済可能なブランドロゴのPOPも置かれている
  • 天ぷらは揚げたてを目の前で見栄えよく盛り付ける。来店客とスタッフのコミュニケーションのきっかけにもなっている
ご飯、味噌汁、天つゆ、ドレッシングはセルフサービスでおかわり自由に。オペレーションを軽減しつつ顧客満足度アップにもつながった

 一方で、外国人の利用が多いキャッシュレス決済には、オープン時からクレジットカードに対応。昨年から「ぐるなびPay」も導入して利便性を高めた。「『ぐるなびPay』は導入コストと手数料が割安で、端末の使い勝手も良好」(加藤氏)。特に「Alipay」で決済する中国人が増え、クレジットカードのタッチ決済も定期的な利用がある。また、売上におけるキャッシュレス決済の割合は右肩上がりで、当初は15%ほどだったが、現在はほぼ半分に。「手持ちの現金が減る心配がないことから客単価が高くなる傾向が強く、外国人の客単価は、日本人の約3倍です」と加藤氏は分析している。

  • メニューブックでは冒頭で、ヴィーガンとムスリムに対応した料理があることを目立つように日本語と英語でアピールしている
  • ムスリム対応メニューには、「Muslim Friendly」(ムスリムフレンドリー)のアイコンを掲載
  • すべての料理の写真を掲載し、「指差し」でオーダーができるように工夫。食材や料理の説明も英語で併記
  • 山梨・富士吉田の名物「吉田のうどん」も提供。単品の天ぷらと組み合わせれば、500円前後の予算でも食事ができると好評
店内の出入口付近に設けたお土産コーナーには、富士山が描かれた豆皿、寿司型の飴など日本色豊かな品を陳列

 また、キャッシュレス化によって、両替や振込などの銀行業務、閉店時の現金集計などの業務が軽減された点もメリットの1つ。今後も決済手段のマルチ対応を進め、さらなる利便性の向上と会計の効率化を図っていく。

「ぐるなびPay」の詳しい情報はこちら
https://pro.gnavi.co.jp/payment/

冨士天ぷら いだ天Fuji Tempura IDATEN
山梨県南都留郡富士河口湖町船津3486-4
https://r.gnavi.co.jp/13841p7v0000/
富士山に臨む河口湖駅から徒歩数分の立地に、2014年12月オープン。揚げたての天ぷらをリーズナブルに楽しめ、2015年よりトリップアドバイザーエクセレント認証。
代表取締役CEO 加藤慎一氏
大学卒業後、複数のコントラクトフードサービス企業で経験を積み、2014年8月に独立して起業。総合的リゾートカンパニーを目指し、国内の出店拡大とともに海外進出も計画中。

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